寒い時期の韓国旅行は鍋がおすすめ!鍋グルメ名店も大特集

寒い時期の韓国旅行は鍋がおすすめ!鍋グルメ名店も大特集

韓国には多くの名物グルメがあり、韓国旅行を楽しむためには欠かせない存在だといえるでしょう。

韓国の名物グルメにはキムチやチーズタッカルビなど辛い食べ物のイメージが強いですが、日本と同じくらい鍋文化が浸透していることはご存知でしょうか?

日本よりも寒さが厳しい韓国で食べる鍋は、美味しく体を温められるだけでなく、日本にはない韓国の食文化を体験できます。

本記事では、韓国旅行で口にしたい韓国の鍋料理やおすすめのお店を紹介します。

【寒い時期の韓国旅行にぴったり】韓国の鍋料理とは?

韓国には日本でも知名度の高い旨辛い鍋や辛みが決して強くない健康に良い鍋まで、多くのレパートリーの鍋があります。

そのため、本場韓国で鍋を注文する時に、見慣れないメニューがあるケースも珍しくありません。

ここでは、秋・冬の韓国旅行に行く前に知っておきたい、韓国の鍋料理を8つ紹介します。

スープのベースや具材の情報もまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

スンドゥブチゲ

スンドゥブチゲ(순두부찌개)は韓国料理の代表的な鍋料理の一つで、柔らかい豆腐(スンドゥブ)を主材料としたピリ辛スープです。

コチュジャンやコチュカル(唐辛子粉)を使った辛味ベースのスープと、アサリや煮干しの魚介系や牛骨スープなどの旨味を引き立てる出汁をミックスした、旨辛い美味しさが特徴です。

一般的には以下の具材が使われています。

  • シーフード(アサリ、エビ、イカなど)
  • 肉類(豚肉、牛肉、鶏肉)
  • 野菜(ネギ、ニラ、キノコ、ズッキーニなど)
  • 卵(仕上げに生卵を落とすことが多い)

キムチチゲ

キムチチゲ(김치찌개)は韓国料理のなかでも家庭でよく食べられる、発酵キムチを主役にした鍋料理です。

スープにはコチュジャン・醤油・にんにく・ごま油が使用されており、発酵キムチの酸味と辛味がスープに溶け込み、深いコクと旨味が楽しめるのが特徴です。

一般的には以下の具材が使われています。

  • 肉類(豚肉、牛肉、鶏肉)
  • 豆腐
  • 野菜(ネギ、玉ねぎ、エノキ、しいたけ、ズッキーニなど)

インスタント麺やトッポギ、スパムを加えることもあるなど、具材のレパートリーも豊富です。

テンジャンチゲ

テンジャンチゲ(된장찌개)は韓国料理を代表する家庭的な味噌鍋料理です。

韓国ではご飯と一緒に食べる定番のおかずとして食べられており、日本でいう味噌汁に近い存在ともいえるでしょう。

テンジャンの塩味と旨味をベースにしつつ、韓国唐辛子(コチュカル)やニンニクで少しパンチを効かせた味が特徴で、日本の味噌汁よりも味が濃厚です。

具材はスンドゥブチゲやキムチチゲと同様である場合が多いです。

韓国では熱々の土鍋で提供されることが多く、スープが冷めないまま楽しめます。

サムゲタン

サムゲタン(삼계탕)は韓国の伝統的な薬膳料理で、鶏を丸ごと使った鍋料理です。

もち米や薬膳の食材が詰まった鶏を煮込むため、滋養強壮効果を期待でき、日本でも健康に良い料理として知られています。

一般的には以下の具材が使われています。

  • もち米
  • 丸鶏
  • 高麗人参
  • ナツメ(デーツ)
  • にんにく

韓国では「食べて体を冷ます」という考えがあることから、夏の「伏日(복날)」と呼ばれる暑い日に体力をつけるために食べられることが多い料理です。

カムジャタン

カムジャタン(감자탕)は韓国料理のなかでもボリュームたっぷりで濃厚な鍋料理の一つです。

「カムジャ(감자)」は韓国語で「じゃがいも」を意味し、具材には大量のじゃがいもが使われています。

豚の背骨肉(サゴル、뼈다귀)の濃厚な骨の旨味がスープにしみ込んでいるおかげで、ホクホクしたじゃがいもがスープの旨味を吸い、より一段とおいしくじゃがいもを味わえます。

青菜(エゴマの葉や春菊)、ネギ、エゴマの粉がトッピングとして使用されることも多く、香り豊かな味わいを堪能できるでしょう。

ソルロンタン

ソルロンタン(설렁탕)は韓国の伝統的な鍋料理で、牛骨や牛肉をじっくり煮込んで作る白濁したスープが特徴です。

日本ではあまり知名度が高くありませんが、韓国では滋養強壮や寒い季節に体を温めるための料理として広く親しまれています。

牛骨(主に牛の脚骨や背骨)や牛すね肉を長時間煮込むことで作られるスープは、コラーゲンや旨味が非常に豊富です。

具材は牛すね肉または薄切り肉などの肉類とネギのみと、非常にシンプルなケースがほとんどです。

へジャングッ

へジャングッ(해장국)は韓国の伝統的な鍋料理で、「二日酔い解消スープ」という意味を持ちます。

その名のとおり、二日酔いの際に体を癒し消化を助けるために食べられる場合も多いですが、朝食や昼食としても人気です。

韓国全土で食べられているため、地域やお店ごとに具材や作り方が異なるため、以下のようなレパートリーが存在します。

  • プゴグッ(북어국):干しタラをベースにしたスープで、あっさりとした味わいが特徴です。
  • スンデへジャングッ(순대 해장국):スンデ(韓国風ソーセージ)を使い、もつ煮込みのようなコクが特徴です。
  • コリコムタンへジャングッ(꼬리곰탕 해장국):牛テールスープを加え、具材を豪華にしているのが特徴です。

タッカンマリ

タッカンマリ(닭한마리)は鶏一羽を丸ごと煮込んで作るシンプルな鍋料理で、滋養強壮に優れ、家族や友人と一緒に楽しむのに適しています。

鶏肉を煮込んだシンプルなスープに具材を入れ、食べる際に酢醤油にマスタードや唐辛子粉を混ぜた専用のダレに具材をつけて食べます。

一般的には以下の具材が使われています。

  • 鶏肉
  • じゃがいも
  • ネギ
  • ニンニク

鍋の締めには麺類やご飯を入れるだけでなく、つけダレにもさまざまなレシピがあることから、自由にアレンジがしやすい鍋料理だといえるでしょう。

韓国旅行で訪れたい鍋グルメ名店10選

韓国ではおいしい鍋グルメを売りとしている店舗が多くあります。

しかし、お店によって名物となる鍋のメニューは異なるため、事前にどのような鍋が名物グルメとして評価を得ているか知っておくと、韓国旅行のご飯を良いものにできるでしょう。

ここでは、韓国旅行で訪れてたい鍋グルメの名店を10店舗紹介します。

各店舗の名物グルメも紹介しているので、旅先の飲食店に悩んでいる人は参考にしてみてはいかがでしょうか。

1. 陳玉華ハルメ元祖タッカンマリ

陳玉華ハルメ元祖タッカンマリは鶏一羽を丸ごと煮込んで作るシンプルな鍋料理「タッカンマリ」が名物である店舗です。

1978年から東大門総合市場にある老舗店舗で、観光客に人気なのはもちろん、地元の常連客からも厚い支持を獲得しています。

新鮮な鶏肉をタッカンマリに使用するこだわりがあるため、素材がなくなりしだいお店を締めてしまうので注意しましょう。

2.オモリチゲ 蚕室本店

オモリチゲ 蚕室本店は3年熟成キムチを使用したキムチチゲが有名な人気店です。

キムチの辛さが味噌でまろやかになったオモリチゲは、辛い食べ物が苦手な人でも美味しく食べられるため、万人受けする店舗だといえるでしょう。

入口で実演されるキムチワンマンドゥやジャージャー麺も有名なため、鍋料理以外の韓国料理を食べたい人にもおすすめです。

3.クムスポックク 本店

クムスポックク 本店はさっぱりとしつつも濃厚な海鮮の旨味を感じられるポックッ(フグチリ)が有名な店舗です。

高級魚であるフグを存分に使用した料理を手軽な価格帯で販売しているので、フグの旨味をお腹いっぱい食べたい人におすすめです。

フグチリ以外にもフグの唐揚げや刺身も堪能できるので、寒い時期以外にもぜひ訪れたい名店だといえるでしょう。

4.ウォンダンカムジャタン 明洞1号店

ウォンダンカムジャタン 明洞1号店は韓国全土に50店舗をもつ、カムジャタンチェーン店の一号店です。

豚の背骨肉からでる濃厚な骨の旨味が染み出たスープと、たっぷりのじゃがいもが織りなすハーモニーは、お腹いっぱいになりながらも何度も食べたくなるような味わいがあります。

スジェビや春雨、お餅などトッピング具材のレパートリーも多くあるので、カムジャタンをさまざまな楽しみ方をしたい人におすすめです。

5.プサンポッチプ

プサンポッチプは海産物が有名な釜山のなかでも、屈指の知名度を誇るフグチリが有名なお店です。

新鮮な野菜を10種類に加えて、3種類のフグの骨に隠し味として生海老を合わせている濃厚な旨味スープで、絶品のフグチリを楽しめます。

ロッテホテルから徒歩5分の好立地に店舗があるため、朝ごはんからおいしいフグを食べたい人におすすめです。

6.神仙ソルロンタン 明洞店

神仙ソルロンタン 明洞店は韓国各地にチェーン店展開しているソルロンタンの専門店です。

大ヒット韓国ドラマ「華麗なる遺産」の舞台となった店舗で、おいしい食事の虜となったリピーターはもちろん、ドラマのファンの人からも愛されています。

名物鍋料理の「ソルロンタン」は骨付き牛肉のコラーゲンとコクが染み出している絶品で、旅行でお腹が疲れてしまった人でも安心して食べられる、滋味あふれる美味しさがあります。

7.イェジ粉食

イェジ粉食は明洞の裏路地に店を構える、キムチチゲやスンドゥブチゲなど定番の韓国鍋料理が食べられるお店です。

家庭で出されるような、素朴で食べやすい料理が食べられるため、韓国の食文化を体験したい人におすすめだといえるでしょう。

一人でも訪れやすい雰囲気や朝早くから営業しているなど、他の店舗にはない魅力がある点もチェックすべきポイントです。

8.武橋洞プゴグッチッ

武橋洞プゴグッチッは1968年創業のプゴクの専門店です。

干しスケトウダラを12時間かけて煮込んだ絶品スープと、タラの切り身や豆腐、ネギなどのシンプルな具材を合わせたメニューは、おいしいだけでなく美容にも効果抜群です。

こだわりの手順で作られているため、メニューは「干し鱈のスープ」のみという徹底ぶりですが、ぜひ一度は食べてみたい鍋料理だといえるでしょう。

9.ヌティナム・コミボギ 本店

ヌティナム・コミボギ 本店はソルロンタンが名物の牛肉料理専門店です。

48時間牛骨を煮込んだ旨味たっぷりのスープに、そうめんや牛肉が合わせてあり、さまざまな薬味をトッピングして食べられるので、その人にあった味わいで鍋料理を楽しめます。

締めにキムチやご飯を入れるとまた違った味わいで食べられるので、いろんな食べ方を試してみたい人におすすめです。

10.ユジョン食堂

ユジョン食堂は24時間営業で、お一人様でも大歓迎な韓国でも人気の店舗です。

チゲをはじめとする50種類以上の韓国料理が楽しめるだけでなく、どれも本格的な味わいであるため、満足のいくグルメが味わえます。

日本語のメニューも置いており、指さし注文にも対応しているので、初めて韓国旅行に訪れた人でも安心して店舗を利用できるでしょう。

韓国旅行の時に注意したい食事マナーとは?

韓国は日本と食文化が似ている傾向が強いですが、食事の作法にいくつか違いがあります。

ここでは、韓国旅行で鍋料理を楽しむときに注意したい食事マナーを3つ紹介します。

韓国の食文化を体験することにもつながるので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

スプーンの持つ手に要注意

韓国ではスプーンを左手で持つ食事のマナーがあります。

韓国では食事を配膳する時にご飯を左側、スープ類を右側に置くようになっているので、食べやすいようにスプーンを左手に持つ文化が発達したといわれています。

なお、箸を持つ手は日本と同じく右側だとされているので、違和感なく食事を楽しめるでしょう。

器は持ち上げない

韓国では、食器を持ち上げて食べるのはマナー違反だとされています。

鍋を取り皿に分けて食べる際にも、スプーンと箸をうまく使って、取り皿は机に置いたまま食べるように心がけましょう。

鍋も基本は直箸

韓国では取り箸や逆さ箸の文化がないので、鍋を取り分けるのも直箸です。

鍋だけでなく大皿料理の時も同様で、大皿から直箸で食べ物を取り、みんなで食事を楽しみます。

【まとめ】韓国旅行で本場の韓国鍋を味わいつくそう

本記事では、韓国旅行で口にしたい韓国の鍋料理やおすすめのお店を紹介しました。

韓国にはさまざまな美味しさの鍋があり、韓国市民にも親しまれている料理だといえるでしょう。

寒い時期に韓国鍋料理を食べると、よりおいしさが引き立ちますので、秋や冬シーズンに韓国旅行する際には、ぜひ食べてみてはいかがでしょうか。

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