訪れる国によってトイレ事情は様々であり、トイレのマナーや様式を事前に把握しておかないと、観光時のトラブルの原因となってしまいます。
日本に近い韓国も例外ではなく、初めて渡韓する人は使用に戸惑うことも少なくありません。
この記事では、初めて渡韓する人でも安心してトイレを利用できるように、韓国のトイレ事情に関する情報をまとめました。
最後に韓国の観光の注意事項もまとめていますので、韓国観光をトラブルなく楽しみたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
【初めて渡韓する人は必見!】韓国のトイレ事情とは?
ここでは、日本のトイレ事情との違いをピックアップして、韓国のトイレ事情に関する情報を紹介します。
日本では標準仕様で備わっている設備も、韓国では異なる形式で備わっていることが多いです。
初めて渡韓する時にトイレの仕様に戸惑わないためにも、韓国のトイレ事情を事前に把握しておくと良いでしょう。
トイレットペーパーがトイレに流せないこともある
一部エリアのトイレではトイレットペーパーがトイレに流せないこともあります。
かつて、韓国では排水管のインフラやトイレットペーパーの材質の問題から、トイレットペーパーをトイレに流さず、トイレ内の大きなゴミ箱に捨てることが一般的でした。
2000年代に入ってからは、それらの問題が解決され、日本と同じようにトイレにトイレットペーパーを流すように変わりつつあります。
ただ、一部エリアでは未だにトイレットペーパーが流せないトイレも残っているので、見極める必要があるでしょう。
トイレットペーパーが流せるかどうかの見分け方
トイレットペーパーが流せるかどうかの見分け方は「個室に大きいゴミ箱があるかどうか」で判断できます。
ゴミ箱がある場合は、トイレにトイレットペーパーを流さず、ゴミ箱に捨てるようにしましょう。
韓国語が読める方は、扉などに以下の文言が書いてあるので、その文言で判断できます。
- 휴지는 휴지통에 넣어 주세요(トイレットペーパーはゴミ箱に入れてください)
- 휴지를 변기에 버리지 마세요(トイレットペーパーは便器に捨てないでください)
トイレットペーパーが個室にない場合もある
韓国のトイレでは、個室ごとにトイレットペーパーが設置されているのではなく、トイレの入り口などに大容量のトイレットペーパーが設置されていることもあります。
そのため、韓国でトイレを利用する際には、入口にトイレットペーパーがあるかどうか確認しておくようにしましょう。
トイレによっては、そもそもトイレットペーパーがないことも少なくありません。
初めて渡韓する人は、流せるティッシュを常に常備しておくと良いでしょう。
トイレによっては暗証番号が必要なこともある
複数の施設が入っているビルなどの建物の共同トイレを利用するには、暗証番号が必要なこともあります。
暗証番号が必要なトイレを利用したい際には、建物に入っている商業施設で暗証番号を尋ねると良いでしょう。
多くの商業施設は、レジ周辺にトイレの暗証番号の案内が書いてあるので、レジ周辺を確認することもおすすめです。
サニタリーボックスの位置にも注意が必要
韓国の新しいトイレでは、サニタリーボックスが壁にかかっていることもあります。
日本のトイレで見られるような床に置いてある形式ではないので、サニタリーボックスを利用したい人は壁を見てみると良いでしょう。
韓国のコンビニにはトイレがないことが多い
韓国のコンビニではトイレを借りられないことが多いです。
多くの韓国のコンビニではトイレを設置していないため、日本のコンビニのようにトイレを借りるのは難しいでしょう。
日本と同様で、公共機関やカフェでトイレを利用できる傾向があります。
トイレ事情が心配な人は、観光地の近くの駅や大型の商業施設を事前に確認しておくとよいでしょう。
【韓国観光で役に立つ】トイレが利用できる場所3選
ここでは、韓国でトイレが利用できる場所を3つ紹介します。
韓国ではコンビニでトイレが借りれないなど、日本とトイレ事情が異なることが多々あります。
事前にトイレが利用できる施設を把握しておくことで、初めて渡韓する人でも安心してトイレを探せるでしょう。
観光地が決まっている際には、事前に観光地周りでトイレが借りられそうな施設に目星を付けておくことと、不意の体調不良にも対応できます。
初めて行く観光地を訪れる際には、以下の施設を事前に把握しておくと良いでしょう。
1.地下鉄の駅
地下鉄はパウダールームなどトイレの設備が整っていることが多いため、外出中にトイレを借りる場所としておすすめです。
設備が整っていることに加え、トイレのマークや行き方が分かりやすく示されている傾向があるので、初めて訪れる駅でもすぐにトイレの位置を把握できるでしょう。
路線図にもトイレ表記がなされており、駅名の近くにトイレマークがある駅は改札内にトイレがある目印になるので、旅先でこまめに確認しておきましょう。
なお、公衆トイレでは個室にトイレットペーパーがなく、入口に大容量トイレットペーパーがあるケースが多いので、事前に使用する分のトイレットペーパーを取って個室のトイレを利用するように意識しましょう。
2.カフェや百貨店
大手カフェチェーン店や百貨店はトイレが備わっているうえ、綺麗な状態である可能性が高いため、綺麗なトイレを利用したい人は確認する価値があるでしょう。
韓国で展開している大手カフェチェーンは以下の通りです。
- 이디야커피 (イディヤコーヒー)
- 스타벅스 (スターバックス)
- 빽다방 (ぺクタバン)
- 투썸플레이스 (トゥーソムプレイス)
- 메가커피 (メガコーヒー)
韓国で有名な百貨店は以下の通りです。
- ロッテ百貨店
- 新世界百貨店
- 現代百貨店
特にスターバックスは韓国内で1500店舗以上出店しているため、どのエリアでも利用できるカフェになります。
3.映画館
映画館は施設が整備されているためトイレが綺麗であることに加え、施設内の作りがシンプルであるため、トイレが利用しやすい施設になるでしょう。
映画館は主要都市の大型商業施設にある傾向が強いので、ショッピングモールで買い物などをしている際に確認しておくことをおすすめします。
【覚えておくと便利】韓国のトイレに関するマメ知識
ここでは、覚えておいて損はない、韓国のトイレに関するマメ知識を紹介します。
以下の豆知識を頭の隅に入れておくことで、韓国のトイレをより安全に使用できるでしょう。
トイレを安全に使用できることは、韓国旅行の快適さに直結します。
初めての渡韓を安全・快適に過ごしたい人は、以下の豆知識を頭の隅に意識しておくと良いでしょう。
鍵をかけているのにノックされることもある
韓国でトイレを利用していると、鍵をかけているのにノックされることがあります。
韓国では酔った人がそのままトイレで寝てしまっていることもあるため、鍵をしていてもノックして確認する人が一定数います。
その場合は、「네?(ネェ?)」と返事するとよいでしょう。
ノックされても焦らずに対応することが重要です。
アプリでトイレの場所を確認できる
「コネスト韓国地図」や「Naver Map」などのアプリを利用することで、周辺の公衆トイレやお店やホテルの設備を確認できます。
地図アプリをインストールすると、周辺のトイレ情報を瞬時に把握できるので、渡韓する際には事前にインストールしておくことをおすすめします。
おすすめの地図アプリとそのアプリの特徴は以下の通りです。
アプリ名 | 特徴 |
---|---|
コネスト韓国地図 | 完全日本語対応で韓国の地図を確認可能。日本語で行き先が検索できるなど、韓国語が分からない人でも簡単に使用できるシステムが充実している。 |
Naver Map | 韓国で良く使われているメジャーな地図アプリ。360度回転可能な3Dビュー機能付きであるため、スマホのデータと実際の風景を見比べて位置を把握できる。 |
なお、日本でよく使われるGoogleマップは韓国だと精度が悪いので、おすすめできません。
使いやすい地図アプリを知りたい場合は、同サイトで紹介している以下の記事をチェックしてみてはいかがでしょうか。
【韓国観光で必須】快適に観光できる地図アプリを大解説!!
トイレの盗撮カメラには要注意
トイレに小さな穴が開いていたり、不審物が置いてある際には、盗撮カメラがないか確認しておくとよいでしょう。
韓国でも日本と同様に、公衆トイレでの盗撮が問題になっています。
そのため、壁の穴を塞いだり、警備員が定期的に巡回するなど、公衆トイレでは盗撮カメラ対策が実施されています。
ただ、それらの対策をもってしても盗撮カメラが設置されていることも考えられるので、事前に不審物がないか確認しておく癖を付けておきましょう。
地下鉄の駅でトイレを使いたい時は「非常用ゲート」を活用しよう
地下鉄の駅でトイレを使いたい時は、改札口の端にある「非常用ゲート」を活用することをおすすめします。
非常用ゲートには駅員の呼び出しボタンがあるので、ボタンを利用して駅員に事情を説明することで、トイレを無料で借りられるでしょう。
トイレから戻る時も同様に非常用ゲートを利用することで、改札の外に出られます。
渡韓でトイレ以外に注意すべきポイントとは?
ここでは、渡韓でトイレ以外に注意すべきポイントを6つ紹介します。
トイレ以外にも韓国ならではの注意点がいくつかあるので、把握しておくと良いでしょう。
むやみな写真撮影はNG
韓国の店舗や観光地によっては、施設内の撮影をNGにしている場合もあります。
観光地だからといってむやみに撮影するのではなく、撮影する前に注意事項がないか確認するように心がけましょう。
撮影可能な場所であっても、人通りが激しい場所では撮影を控えるなど、周りに迷惑をかけないようにマナーを意識しましょう。
夜の1人歩きは危険
韓国の繁華街で夜の1人歩きをしないように心がけましょう。
夜の繁華街は治安が悪く、1人で歩いていると思わぬトラブルに巻き込まれる可能性が高いです。
特に、夜の繫華街の呼び込みに応じてしまうと、金銭に関わるトラブルに巻き込まれることも少なくありません。
夜に出かける際はグループで行動するようにする、タクシーをこまめに使って移動するなど対策を講じると良いでしょう。
公共交通機関の優先席を使わないように心がける
韓国では日本よりも年長者を敬う文化が強いため、むやみに公共交通機関で優先席を使用することは避けましょう。
韓国の地下鉄では優先席が設けられていますが、優先席は高齢者や妊婦などが利用するために空けておくのがマナーだとされています。
必要に駆られていない限りは、優先席が開いていても利用しないようにしましょう。
コンセントの形と電圧に注意
韓国のコンセントは、日本で使用されているコンセントの規格とは異なるものを採用しているので、充電する際にはコンセントの規格に合ったプラグを利用する必要があります。
また、電圧も日本が100Vである一方で、韓国は220Vになっていますので、220Vに対応できる電気製品であるか確認すると良いでしょう。
トコジラミに注意する
韓国の宿泊施設のベッドやソファーにはトコジラミがいる可能性があるので、対策を講じるようにしましょう。
使用前にベッドやソファーを確認する、荷物を地面に置かないようにすることで対策を講じられます。
肌が赤くなったり、かゆくなったりした場合、速やかに病院に行くことをおすすめします。
飲食店は完全禁煙になっている
韓国の飲食店は2015年から全て完全禁煙になっています。
飲食店の中には喫煙室を設けていることもありますが、基本的に喫煙する際には外で吸うことになるので、喫煙者は室内で吸わないように注意しましょう。
【まとめ】トイレの違いをマスターして、渡韓の不安を減らしてみよう
この記事では、韓国のトイレ事情に関する情報を紹介しました。
日本のトイレ事情と異なる点が複数あるので、初めてと渡韓する人は違いを把握しておくと良いでしょう。
トイレをスムーズに利用できるかどうかで、韓国観光の快適さも変わってきます。
この記事を参考に、韓国のトイレの様式やマナーを理解してみてはいかがでしょうか。