近年、美容医療への関心が高まる中、韓国で人気のジュベルックが日本でも注目を集めています。
ジュベルックは肌のハリや毛穴、ニキビ跡に効果的な美容注射です。医師が手打ちで注入を行う方法もあるため、個々のお悩みに合わせた施術ができます。
そこで、こちらの記事では韓国と日本のジュベルックの違いを徹底比較します。これからジュベルックを受けようと考えている方や、韓国での美容医療を検討している方はぜひ参考にしてくださいね。
ジュベルックにおける韓国と日本の違い
韓国で行われているジュベルックと日本で行われているジュベルックの違いを以下の表にまとめました。
韓国 | 日本 | |
種類 | ジュベルック/ジュベルックボリューム | ジュベルック/ジュベルックボリューム |
価格 | 30万~50万ウォン (約2万5千~4万円) | 10万円~20万円 |
施術可能な院 | 多い | 少ない |
ジュベルックの価格は圧倒的に韓国が安くなっています。最近では、日本でジュベルックを導入するクリニックも増えてきましたが、元々は韓国で人気を集めた治療です。
そのため、韓国では価格競争により手頃な価格設定になっているクリニックが多いです。
ジュベルックとは?
ジュベルック(Juvelook)注射とは、「ポリ乳酸」という成分とヒアルロン酸を組み合わせた次世代型の注入剤です。ポリ乳酸はトウモロコシやジャガイモなどから抽出されたエキスから生成されており、日本の厚生労働省にあたる機関である米国食品医薬品局(FDA)や、韓国食品医薬品安全庁(KFDA)の承認を受けている薬剤です。
注入後は肌内部でのコラーゲン生成が促進され、肌のハリや毛穴、小じわといった様々な肌悩みへの効果が期待できます。また、注射後は1~2年かけてゆっくりと薬剤が体内に吸収されるため、持続的な効果が期待できます。
ジュベルックで解消できる悩み
ジュベルックでは、以下のような悩みを解消できます。
- ニキビ跡の凹凸
- 目の下の小ジワ
- 眉間やおでこのシワ
- 首のシワ
- 肌のハリ弾力アップ
- 毛穴の開き
- 肌質改善
ジュベルックの特徴
ジュベルックは、ヒアルロン酸注入のように注入直後から効果が100%現れる施術とは異なり、肌の内部を刺激し、時間をかけて自身の体内コラーゲン生成を促します。
そのため、ジュベルックは最大効果が実感できるまで時間を要しますが、自然に肌のハリや弾力をアップさせます。
ジュベルックの特徴を詳しく紹介いたします。
特徴1:副作用が少ない
ジュベルックは、周囲の組織を刺激しないよう、粒子の形が丸くなるように作られています。そのため肉芽形成やしこりといった副作用のリスクが少ない特徴があります。
また、ポリ乳酸はゆっくりと溶ける特性と、酸の濃度も高過ぎないため、副作用がほとんどないといわれています。注入後は約1〜2年で水と二酸化炭素に分解され、体内には残らない点もポイントです。
特徴2:効果が長期間持続する
ジュベルックは注入後、1~2年かけて、ゆっくりと体内で吸収されていきます。また、肌内部を刺激してコラーゲンの生成が促進されるため、長期的な効果が期待できます。
ジュベルックは施術間隔を1か月おきに3回、そのあとはメンテナンスとして1年おきの施術が推奨されています。
特徴3:局所的に注射ができる
ジュベルックは、1箇所から数カ所までのニキビ跡・傷跡の凹み・額・目の下・首のボリューム改善・小じわ・鼻や頬の毛穴などのお悩みに対し、局所的にアプローチが可能です。
全顔に注射する必要がないため、ダウンタイムや費用を抑え、効果的に治療を受けられます。
ジュベルックの種類
ジュベルックは韓国と日本で同様に2種類の製剤があります。
粒子の大きさや反応性が異なる2種類の製剤を、使用部位や目的に合わせて使い分けています。
- ジュベルック
- レニスナ(ジュベルックボリューム)
それぞれの違いについて詳しく解説します。
製剤1:ジュベルック
ジュベルックは、粒子が細かいため、肌のハリ・しわ・たるみ・ニキビ跡・傷跡・目周りの治療に適しています。
ジュベルックは、ポリ乳酸とヒアルロン酸の含有量がレニスナに比べて少ないため、真皮層(皮膚の浅い層)への注入が向いています。
製剤2:レニスナ(ジュベルックボリューム)
レニスナは、ジュベルックよりも粒子が大きく濃い製剤であるため、ほうれい線やおでこの凹み、こめかみや頬の凹みなど、ボリュームをしっかり出したいお悩みに適しています。
ジュベルックよりもポリ乳酸とヒアルロン酸の含有量が高いレニスナは、皮下組織(皮膚の深い層)への注入が向いています。
ジュベルックのダウンタイム中の症状と経過
ジュベルックのダウンタイムでは、以下のような症状が出る場合があります。ダウンタイムとは、施術後から日常生活に戻るまでの回復期間のことです。
- 内出血
- 赤み
- 腫れ、むくみ
- 硬結(炎症やうっ血などで皮膚の一部分が硬くなること)
通常ジュベルックは施術日当日はメイク・入浴・飲酒・運動などを制限していることが一般的です。
副作用はほとんどが24時間程度で軽快するとされています。そのため施術翌日までは韓国に滞在することがおすすめです。
24時間を超えて症状が続く場合や、症状がどんどん悪化している場合は医師の指示を仰ぎましょう。
ダウンタイム症状1:内出血
注射した部位に小さな点状の出血が見られることがあります。数日で自然に消失しますが、ひどい場合は1週間程度続くこともあります。
ダウンタイム症状2:赤み
施術部位が赤くなり、ヒリヒリ感や痛みを感じる場合があります。数時間~数日で治まる場合が多いです。
ダウンタイム症状3:腫れ、むくみ
施術部位が腫れ、むくみが見られることがあります。数日で徐々に引いてきますが、完全に消えるまでには1週間程度かかることもあります。
ダウンタイム症状3:硬結
施術部位に内出血やうっ血が起こり、部分的に皮膚が硬く感じる場合があります。これは一時的なもので、数日で自然に消失します。
ジュベルックのリスク
ジュベルックには、以下のようなリスクがあります。
- 痛み
- 製剤へのアレルギー
リスク1:痛み
ジュベルックは痛みが少ない施術ですが、中には痛みを感じる人もいます。
施術では、マシンや医師の手打ち注射によって薬剤を注入するため、針を刺す際のチクッとした痛みや、薬剤が皮膚に広がる際の圧迫感を感じる可能性があります。
痛みが心配な方は、麻酔クリームのほかにオプションで使用できる麻酔があるか事前に確認しておくと、当日スムーズに施術が受けられます。
リスク2:製剤へのアレルギー
施術前に、アレルギー歴を医師に必ず伝えてください。まれに、ジュベルックの薬剤である、ポリ乳酸やヒアルロン酸にアレルギーを起こす方がいます。アレルギー体質の方は事前にパッチテストを受けることがおすすめです。
韓国でジュベルックを受ける場合の費用
韓国でジュベルックを受ける場合の費用は、20万ウォン~33万ウォン程度(2万2千円~3万7千円相当)です。
一方、日本でジュベルックを受ける場合の費用は、4万5千円~10万円程度です。
看護師による施術なのか、医師による手打ち注射なのかでも金額は前後します。機械を使って注入するケースは看護師施術が多いようです。一方で直接注射する場合は医師による施術になります。
また、使用する薬剤の量によって価格には変動があります。
以下の表に、ジュベルックの費用について韓国の相場と日本の相場をまとめました。
韓国 | 日本 | |
水光注射(機械打ち) | 約20万ウォン (2万2千円相当) | 4万5千円~8万円 |
手打ち | 約33万ウォン (3万7千円相当) | 5万円~10万円 |
韓国でジュベルックをするメリット
韓国でジュベルックを受けるメリットは次のとおりです。
- 施術費用が日本よりも安価
- 最新の技術や施術が受けられる
- 経験豊富な医師が多い
メリット1:施術費用が日本よりも安価
韓国は美容医療先進国として知られており、日本よりも競争が激しい美容クリニック市場が存在します。その結果、ジュベルックを含む美容医療の施術費用が日本よりも安価に設定されている傾向があります。
もちろん、クリニックや施術内容によって費用は異なりますが、韓国では比較的安価にジュベルックを受けられる可能性が高いと言えます。
メリット2:最新の技術や施術が受けられる
韓国は美容医療における技術革新が盛んで、世界最先端の施術を受けることができます。ジュベルックに関しても、韓国では日本よりも早く新しい技術や薬剤が導入されることが多く、より効果的な施術を受けられる可能性があります。
メリット3:経験豊富な医師が多い
韓国では、美容医療専門医の育成に力を入れており、経験豊富な医師が多数存在します。ジュベルックのような高度な施術においては、医師の技術や経験が仕上がりに大きく影響するため、豊富な経験を持つ医師による施術を受けられることは大きなメリットとなります。
韓国でジュベルックをするデメリット
韓国でジュベルックを受けるデメリットは次のとおりです。
- 言語の壁
- アフターケアのための再渡航が必要
- クリニックの見極めが難しい
デメリット1:言語の壁
韓国語が話せない場合、カウンセリングや施術中のコミュニケーションに支障をきたす可能性があります。意思疎通がうまくできないと、希望通りの施術を受けられない、あるいは十分な説明を受けられないといったリスクがあります。
近年は日本語対応可能なクリニックも増えつつありますが、すべてのクリニックで日本語が通じるわけではありません。また、医療通訳の手配が必要となる場合もあり、追加の費用や時間が必要となります。
デメリット2:アフターケアのための再渡航が必要
施術後も経過観察やアフターケアが必要となる場合がありますが、韓国で施術を受けると、そのために再渡航する必要があります。交通費や宿泊費などの追加費用が発生するだけでなく、時間的な制約も大きくなります。
また、万が一施術後にトラブルが発生した場合、迅速な対応を受けられるかどうかも事前に確認が必要です。
デメリット3:クリニックの見極めが難しい
韓国には数多くの美容クリニックが存在し、どこが良いクリニックなのか判断するのが難しい場合があります。日本語の情報が少ないことも、クリニック選びを難しくする要因となります。
口コミや評判を参考に選ぶこともできますが、情報が古かったり、実際とは異なる内容だったりする可能性もあります。
韓国でジュベルックを受けて失敗・後悔しないためのポイント
韓国でジュベルックを受ける場合に、失敗や後悔しないためのポイントは次のとおりです。
- 信頼できるクリニックを選ぶ
- コミュニケーション方法を事前に確認
- 施術後のトラブルに備える
ポイント1:信頼できるクリニックを選ぶ
韓国には数多くの美容クリニックが存在するため、どこが良いクリニックなのか判断するのが難しい場合があります。しかし、失敗や後悔を防ぐためには、信頼できるクリニックを選ぶことが最も重要です。
クリニックを選ぶ際は以下の点を参考にしてみてください。
- 医師の経歴や経験: 経験豊富な医師かどうかを確認しましょう。
- クリニックの設備: 最新の設備を備えているかどうかを確認しましょう。
- 口コミや評判: 実際に施術を受けた方の口コミや評判を参考にしましょう。
- 日本語対応: 日本語でのカウンセリングやアフターケアを受けられるかどうかを確認しましょう。
ポイント2:コミュニケーション方法を事前に確認
韓国語が話せない場合は、日本語でのカウンセリングやアフターケアを受けられるかどうかを事前に確認しておきましょう。
もし日本語対応が難しい場合は、医療通訳の手配が必要となります。その場合、追加の費用や時間が必要となるため、事前に確認しておくことが重要です。
また、施術中のコミュニケーションについても、どのように意思疎通するのかを事前に確認しておきましょう。
ポイント3:施術後のトラブルに備える
施術後に再度渡韓することが難しい場合日本で診察をうけます。本来であれば自院のトラブルであれば無償で対応するケースが多いですが、他院の施術トラブルの場合、診察費用が発生してしまうため注意が必要です。
施術前にトラブル発生時の対応については、計画を立てておきましょう。また、海外旅行保険に加入しておくこともおすすめです。
韓国でジュベルックを受ける場合の流れ
韓国でジュベルックを受ける場合、以下のような流れになるのが一般的です。
- クリニックの予約
- カウンセリング
- 施術
- アフターケア
韓国でジュベルックがおすすめのクリニック
YOU&I CLINIC(江南/新村)
「YOU&ICLINIC」は、韓国のみならず日本人にも大変人気の大手美容皮膚科です。
肌管理やボトックスが手軽に受けられると評判ですが、ジュベルックの施術も手頃な価格で受けることが可能です。日本語通訳が常駐しているため、日本語対応が可能なのも嬉しいポイントです。
料金の目安は、ジュベルック2cc 28万ウォン(3万円)〜です。
店舗は、江南(カンナム)エリアの新論峴(シンノンヒョン)と西大門エリアの新村(シンチョン)の2つです。診察には事前予約が必要です。公式LINEやメールで問い合わせをしてみてくださいね。
ダブルM皮膚総合病院
「ダブルM皮膚総合病院」のジュベルックはコラーゲンやスキンボトックスと組み合わせたプランがあります。複合的な施術で、より効果的に美肌を目指すことができます。
料金の目安は、ジュベルック3cc16万5千ウォン(1万7千円)〜です。手頃な価格で韓国ジュベルックするならこちらがおすすめです。日本語スタッフ常駐なので、韓国語が話せない方も安心です。
ヘドゥリン皮膚科
韓国ソウル新村(シンチョン)駅から徒歩2分と好立地の「ヘドゥリン皮膚科」。
カスタマイズ治療が人気で、根本的な皮膚改善治療に焦点を置いている美容皮膚科です。こちらでも、ジュベルックが受けられます。
費用は、ジュベルック5ccで33万ウォン(約3万5千円)〜と比較的安価に施術を受けられます。日本語コーディネーターがいるので、韓国語がわからない方も安心です。男女問わず利用しやすいクリニックで、アンチエイジングに力をいれているため、若返り治療が気になる方におすすめのクリニックです。
まとめ:医師によるジュベルック注射をお手頃価格で受けたいなら渡韓を視野にいれよう
これまで、韓国でジュベルックを受けるうえでの日本との違いについてご紹介しました。
韓国と日本の圧倒的な違いはその価格です。ジュベルックの価格は、使う製剤の量と、注射の仕方(医師もしくは看護師が施術するのか)によって大きく変動することがわかりました。日本で医師による手打ち注射を受ける場合、費用は10万前後となるため、手が出しづらい方も多くいるのではないでしょうか?韓国であれば、医師による施術でも手頃な価格でジュベルックを受けることが可能です。
そのため、医師による施術をコスパよく受けたいという方には韓国でジュベルックを受けるという選択肢がおすすめです。
クリニック選びは慎重に、評判やアフターケアをしっかり確認してから安全に韓国での美容施術を楽しんでくださいね。
クリニック選びは慎重に、評判やアフターケアをしっかり確認してから安全に韓国での美容施術を楽しんでくださいね。