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「上向きで短く鼻の穴が見える」「ブタ鼻を改善したい」とお悩みではないでしょうか。
そのようなお悩みをお持ちの方は、鼻先に高さを出して理想のラインを形成できる、「鼻中隔延長(びちゅうかくえんちょう)」でお悩みの改善ができるかもしれません。
鼻中隔延長は、鼻の穴を隔てている壁(鼻中隔)へ軟骨を移植し、鼻先の高さや角度を整える施術です。鼻の内部構造そのものを整えるため、根本的なお悩みの改善が期待できます。
本記事では、鼻中隔延長の特徴や期待できる効果、韓国で施術を受ける場合の費用相場を解説しています。よく比較される軟骨移植・軟骨形成との違いや曲がった鼻を整える方法についても触れていますので、「理想的な鼻に近づきたい」とお悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください。
鼻中隔延長とは?
| 📝「鼻中隔延長」とは‥ 鼻先を支える「鼻中隔」を前方へ延長させることで、鼻先の長さ・角度・向きを整える施術です。 |
ブタ鼻やアップノーズで鼻の穴が見えやすいタイプには鼻先を下方向へ、いわゆる魔女鼻のように下がり気味のケースでは前方へと調整するなど、悩みに応じた柔軟なデザインが可能とされています。
また、低い鼻でお悩みの場合には鼻先へ高さを出すことで、横顔美人の条件とされる「Eライン」も整って見えるようになるのもメリットの一つです。
施術のアプローチには、主に鼻腔内を切開して施術を行う「クローズ法」と、皮膚表面に切開を加えて視野を確保する「オープン法」があります。
日本では傷跡への配慮からクローズ法が選ばれる傾向にありますが、韓国では仕上がりの美しさが重視されるため、精密な操作がしやすいオープン法が主流です。さらに、鼻先を前方へ出して高さや細さを強調するデザインが好まれることから、鼻をしっかり延長できる施術を選ぶ方も多い傾向にあります。
軟骨形成術(鼻翼軟骨再配置)とは?
韓国の鼻中隔延長には主に2つの術式があり、そのうちの一つが「軟骨形成術(鼻翼軟骨再配置)」です。
✅️軟骨形成術は、上向きの鼻翼軟骨を一度切り離し、下方向へ再配置することで鼻先の角度を整える施術です。主にブタ鼻やアップノーズの改善に適しており、「鼻の穴が見える」といったお悩みの改善にも向いています。
施術の流れ
STEP 01
鼻翼軟骨の剥離
鼻翼軟骨の上部に切開を加え、角度を調整できる状態にします。
STEP 02
軟骨の再配置
上向きになっている鼻翼軟骨を下方向へ移動させます。
STEP 03
バランス調整・固定
鼻先の高さや向きに左右差が生じないよう整えながら、理想とされるEラインへ近づく角度で鼻翼軟骨を固定します。最後に切開箇所を丁寧に縫合し、施術は完了です。
特徴と効果
軟骨形成術(鼻翼軟骨再配置)は、鼻先の向きを変えることで、「ブタ鼻」「アップノーズ」の改善が期待できるのが大きなメリットです。軟骨の角度そのものを下向きに整えるため、自然な印象に仕上がりやすいのが特徴の一つといえるでしょう。
また、後述する軟骨移植術(追加延長法)と比較すると、アプローチ範囲が比較的限られるため、ダウンタイムを短く抑えやすい点も魅力の一つです。
注意点
軟骨形成術は、鼻翼軟骨の角度を下げて鼻先の向きを改善することを目的としているため、鼻先を大きく前方へ出したい場合や、しっかりと高さや長さを出したい場合には十分な変化が得られない場合もあります。
使用できる鼻翼軟骨の大きさや形状に個人差があり、その範囲内で調整を行うため、得られる変化に限界が生じるためです。そのため、より大きな変化を得たい場合は軟骨移植術の併用、または鼻尖形成といったほかの鼻整形の組み合わせが検討されるケースもあります。
鼻尖形成の詳細については、以下で詳しく解説していますので、併用を検討されている方はこちらもご覧ください。
▶韓国の鼻尖形成術の相場と効果を徹底解説!団子鼻をスッキリ整える人気施術まとめ
軟骨移植術(追加延長法)とは?
もう一つの術式として挙げられるのは、「軟骨移植術(追加延長法)」です。
✅️「軟骨移植術」は軟骨形成術で十分に高さが出せない場合、鼻中隔軟骨と鼻翼軟骨の間に追加の軟骨を移植し、鼻先をさらに延長する方法です。
鼻の土台部分を補いながらしっかりと高さを出せるため、より立体感を出したいケースや、鼻先の長さをしっかり確保したい場合に選択されています。
とくに、「鼻が短く平坦な印象に見える」「中顔面に立体感を出したい」とお悩みの方に適しています。
施術の流れ
STEP 01
軟骨の採取・加工
軟骨移植術では主に鼻中隔軟骨を使用しますが、理想とする高さに届かない場合には、耳介軟骨を加えるケースがあります。採取した軟骨は、鼻先を伸ばすために適した形へ加工します。
STEP 02
軟骨の移植・固定
加工した軟骨は、支柱として土台部分を補強する形で鼻翼軟骨と鼻中隔軟骨の間に差し込みます。鼻先の高さや角度、左右差を整えたうえで固定し、最後に切開部を丁寧に縫合すれば施術は完了です。
特徴と効果
軟骨移植術(追加延長法)は、鼻先を支える土台そのものを補強しながら高さを出せる点が大きなメリットです。再配置だけでは得られない高さや前方への張り出しを確保できるため、鼻先の立体感が増し、横顔の印象がより整いやすくなります。
また、追加する軟骨は支柱の役割も果たすため、仕上がりが安定しやすい点も特徴の一つです。
注意点
軟骨移植術はより高さが出せる点は魅力であるものの、使用できる軟骨の量や形には個人差があるため、希望どおりの高さや角度が再現しきれない場合もあります。
また、延長量が大きい場合は鼻先に硬さが出たり、わずかに厚みを感じやすくなるケースもあります。術後の腫れや張り感は比較的しっかり出るため、ダウンタイムが軟骨形成術より長くなる傾向がある点には注意が必要です。
鼻中隔延長における軟骨移植・軟骨形成の違いを比較
ここまで解説した軟骨移植と軟骨形成の違いを、以下の表にまとめました。
| 軟骨形成 | 軟骨移植 | |
|---|---|---|
| 施術の特徴 | 上向きの鼻を下向きに整える | 鼻先を前方または下方へ延長 |
| 期待できる効果 | ・ブタ鼻やアップノーズの改善 ・鼻の穴が目立ちにくくなる | ・鼻先の高さや長さをしっかり出せる ・横顔のEラインが整いやすくなる |
| おすすめの方 | ・自然な変化を求める ・鼻の穴が見えやすい ・ダウンタイムを短くしたい | ・鼻先に高さを出したい ・しっかり立体感を出したい ・鼻の構造を根本から整えたい |
このように、ひとくちに「鼻中隔延長」といっても、術式によって仕上がりやダウンタイム、向いているタイプが異なります。そのため、韓国で施術を受ける際は、自分の理想に合った術式を得意とする医師を選ぶようにしましょう。
クリニック選びで迷った際は、以下の記事もご参考ください。
▶韓国で鼻整形が上手い名医&おすすめクリニック6選|失敗しない選び方も解説
鼻中隔延長・軟骨施術の費用相場【韓国 vs 日本】
韓国で鼻中隔延長を受ける場合は、40~50万円程度が一般的な相場となります。ただし、軟骨移植をする場合や施術を併用する場合などで料金は変動するため、あくまで目安としてお考えください。
日本と比較した場合の一般的な費用相場は、以下のとおりです。
韓国 | 日本 | |
|---|---|---|
| 鼻中隔延長術 | 400万~500万ウォン (40~50万円) | 70万~130万円 |
| +軟骨移植 | 200~250万ウォン (20~25万円) | 22万~40万円 |
※軟骨形成術は一般的な鼻中隔延長術の料金に含まれるクリニックが多いです。
上記のように、軟骨移植を併用した場合でも韓国の方がコストパフォーマンスが高い傾向にあります。ただし、施術の組み合わせやクリニック体制によって総額は変動するため、一概にはいえません。
| 💡比較ポイント 韓国では「鼻中隔延長術」を単体で提供しているクリニックは少なく、多くの場合、鼻尖形成や隆鼻術(プロテーゼ挿入)とセットメニューとして提供されています。そのため、「鼻全体の印象を整えたい」とお悩みの方に適しています。 |
曲がった鼻を整える鼻整形|鼻筋の歪みをまっすぐに整える方法
鼻の形状でお悩みの方の中には、「鼻が曲がって見える」「鼻筋のラインが左右で違う」と感じている方も少なくありません。実は鼻の湾曲には、鼻の内部を仕切る「鼻中隔」の歪みが大きく関係しています。
鼻中隔が左右どちらかに偏っていると、外から見たときに鼻筋が傾いて見えたり、鼻先がねじれて見えるためです。そのため、鼻中隔延長は鼻先の角度や高さを整えたい方だけでなく、鼻筋をまっすぐに整えたい方にも適した施術といえます。
具体的にどのようなケースが当てはまるのか、以下の3つに分けて解説します。
| ・軽度の歪みはプロテーゼや軟骨で修正 ・重度の歪みは骨切り+鼻中隔整形で根本矯正 ・軟骨整形や移植後に隆鼻術を併用して仕上げ |
軽度の歪みはプロテーゼや軟骨で修正
左右差が軽く、鼻先や鼻筋(鼻背)がわずかにずれて見える程度の歪みであれば、プロテーゼの挿入や軟骨移植によって自然なラインに整えるケースが多いです。
プロテーゼの挿入では、鼻筋全体に高さを出しつつ、鼻背の軽い歪みやへこみを滑らかに整える効果が期待できます。一方で、鼻先など部分的な歪みが気になる場合には、自家軟骨(耳介軟骨など)を移植してバランスを調整する方法が選ばれることもあります。
重度の歪みは骨切り+鼻中隔整形で根本矯正
重度の歪みが見受けられるケースでは、骨格そのものへアプローチを行う骨切り術と鼻中隔延長を組み合わせて行うことが多いです。
鼻の骨は顔の中心を構成する重要な土台であり、わずかな角度のズレでも全体の印象に大きく影響します。そのため、骨切りによって鼻骨の角度や位置を正したうえで、鼻中隔整形で内部の軟骨バランスをまっすぐに整えることで、外見上の歪みを根本から矯正できるのです。
施術を組み合わせることで、鼻筋のラインがより安定し、左右差の少ない整った仕上がりが期待できます。しっかりと鼻の曲がりを直したい方や、横顔まで整えたい方に向いている方法です。
軟骨整形や移植後に隆鼻術を併用して仕上げ
歪みを修正して土台を整えたあと、鼻全体の高さやラインをより美しく仕上げるために隆鼻術を併用することがあります。
プロテーゼやヒアルロン酸で微調整を加えることで、鼻筋から鼻先までのラインがより滑らかにつながり、横顔の印象も自然に整いやすくなるためです。
鼻整形は単一の施術だけでは理想の形に近づけないことも多く、骨格や軟骨のバランスを整えたうえで複数の施術を組み合わせることで、全体のバランスが取れた仕上がりを目指せます。
よくある質問(FAQ)
鼻中隔延長のダウンタイムはどれくらいですか?
体質や術後の過ごし方によって個人差はあるものの、目立つような腫れや内出血は1〜2週間程度で目立たなくなってくる方が多いようです。その後、内部の組織が安定するまでに3〜6ヶ月ほどかかるため、最終的な完成までは半年程度を目安にするとよいでしょう。
施術を受けた後はどれくらいで仕事へ復帰できますか?
デスクワークなど体への負担が少ないお仕事であれば、術後翌日から復帰している方もいます。ただし、腫れや痛みが強い場合は無理をせず、2〜3日程度休養を取ると安心です。
ギプス固定はどれくらいの期間が必要ですか?
一般的には、鼻中隔延長を含む鼻整形全般において、1週間程度のギプス固定が推奨されています。術後は組織がまだ不安定なため、鼻が安定するまでは強い刺激や圧力を避けることが大切です。
まとめ|韓国の鼻中隔延長で理想の鼻先ラインを叶えよう
鼻中隔延長は、鼻先の角度や高さを整えることで、上向き鼻・ブタ鼻・曲がった鼻など、鼻先の形に関する悩みを根本から改善できる施術です。
軟骨形成や軟骨移植、骨切りなどを組み合わせることで、鼻先だけでなく鼻筋全体のラインを整え、自然で立体的な印象も目指せます。ただし、術式によって効果やダウンタイムが異なるため、希望する仕上がりやお悩みに合わせて、経験豊富な医師を選ぶことが大切です。
韓国では、鼻のデザイン性や仕上がりの繊細さを重視したクリニックが多く、費用面でも日本よりコストパフォーマンスに優れています。「費用を抑えながら理想の仕上がりを目指したい」という方は、韓国での鼻中隔延長も選択肢のひとつとして検討してみてはいかがでしょうか。

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