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韓国旅行の電子渡航認証K-ETAの申請方法をわかりやすく解説

韓国旅行の電子渡航認証K-ETAの申請方法をわかりやすく解説

K-ETA(韓国電子渡航認証)は、韓国へ渡航する前にオンラインで入国許可を取得するシステムです。

日本人は現在、一時的にK-ETA申請が免除されていますが制度は継続中で、免除期間終了後には再び必要になる可能性があります。

本記事では、K-ETAの基本・申請方法・注意点を初めての人でもわかるようにやさしく解説します。

K-ETAとは?電子渡航認証の基本を解説

そもそもK-ETAとはどんなシステムなのでしょうか。

韓国が導入したK-ETA(電子渡航認証)とはどんなサービスなのか、導入された理由もふまえてまずは基本を抑えておきましょう。

K-ETAとは

K-ETAとは「電子渡航認証」のことです。

韓国へ入国する外国人に対して、事前にオンライン申請によって渡航許可を出します。ビザ免除で韓国に入国する外国籍の方が対象です。

ブラウザやアプリから簡単に申請が可能で、内容を審査したうえで承認がおりれば許可が取得できます。

取得対象国にも関わらずK-ETAを所持していない場合、飛行機への搭乗を断られる可能性があるため、ルールの確認が重要です。

導入背景

K-ETAが導入された主な理由は4つあります。

・入国審査のスピードと効率を高める
・違法滞在や犯罪などの問題を事前にチェックする
・不法入国や違法就労などを未然に防止する
・他国の導入状況に合わせ入国管理の標準化に対応する

K-ETAを導入すれば事前に申請・承認を行うので、入国審査の効率化ができます。

また、不法入国や犯罪行為を未然に防止することで、韓国国内の安全を守ることも目的のひとつです。安全確保と旅行客などによる経済の活性化が両立できます。

他にもアメリカのESTAなどの入国管理システムと同水準のシステムを導入し、他国と入国管理レベルを合わせることも導入理由です。

現在K-ETAは必要?

2023年から韓国は観光を活性化させるために、K-ETA免除プログラムを行っています。

本来は2024年まで有効なプログラムでしたが延長となり、2026年12月31日までは対象国籍の方に限りK-ETAの取得は不要です。

日本・オランダ・ノルウェー・デンマーク・フィンランド・スウェーデン・イギリス・イタリア・スペイン・ポルトガル・ドイツ・フランス・スイス・オーストリアなど22ヶ国

日本もK-ETA免除の対象なので、現在は申請しなくても入国ができます。

ミンファ

最新の情報ではK-ETA免除期間は2026年12月31日まで!
変更や延長の可能性もあるので、新しい情報を随時更新します。

K-ETAが必要になるケースとは?

K-ETAが必要な方は以下に該当する人です。

・22ヶ国以外の国籍で観光や仕事で短期滞在を目的とする場合
・済州島にビザで入国して韓国国内の別の地域へ移動する場合

日本国籍の方は免除期間中なので、現在はK-ETAを申請しなくても韓国に入国できます。

K-ETA申請を行った場合には入国カードの提出が免除される特典があるので、利用したい場合はK-ETA申請が必要です。

ミンファ

K-ETA申請をしていれば入国カードの提出は不要になるけど、申請手数料がかかるから注意してね!

K-ETA申請に必要なもの

K-ETA申請をする前に、必要なものを準備しましょう。

事前に準備が必要なものは5点です。

・スマートフォン、タブレット、PCのいずれか1つ
・有効期限内のパスポート(残存期間6ヶ月以上推奨)
・顔写真データ(カラー・JPG・20MB・縦横700px以内)
・メールアドレス
・クレジットカードまたはデビットカード

認証があるので、メールアドレスは必ず送受信可能なアドレスを準備してください。

顔写真はスマホで撮影した写真でも問題ありません。ただし、装飾品は身に着けずに見やすい白の背景で撮影した写真を推奨しています。

クレジットカード・デビットカードは、手数料決済のために必要です。

K-ETAの申請方法(スマホ・PC対応)

K-ETAはスマホやパソコンから申請ができます。

申請に必要なものが準備できたら、韓国が提供している公式サイトやアプリから手続きを始めましょう。

K-ETAの申請方法を順番に解説します。

①公式サイト / アプリにアクセス

韓国のK-ETA申請公式サイトにアクセスしましょう。

引用元

K-ETAの申請はブラウザだけでなく、アプリからでもできます。

iPhone・Androidどちらのアプリにも対応しているので、事前にダウンロードして準備しましょう。

Ministry of Justice

K-ETA

Mac App Store
Google Play

②パスポート&個人情報入力

K-ETA申請の下にある「会員」「非会員」で該当する方を選びます。

会員・非会員には以下の共通点と相違点があるので、都合のいい方を選択しましょう。

共通点相違点
・申請手数料
・審査時間
・有効期限
・メール認証なしで照会や更新が可能
・申請履歴の一括照会が可能

会員・非会員の選択をしたら、「初めから申請」をクリックしてください。

K-ETA申請の利用規約が表示されます。規約を読んで同意するにチェックを入れ、最後に「満14歳未満ですか?」の質問の部分にもチェックを入れてください。

各利用規約の下にある同意欄と年齢確認にチェックを入れたら、次へをクリックしましょう。

次にメールアドレスを入力します。

メールアドレスを入力して「認証番号を送信」をクリックすると、入力したメールアドレス宛に6桁の認証番号が届きます。

認証番号の欄に届いた番号を入力して、認証をクリックしてください。

番号が一致して認証が完了すると、次へボタンが表示されます。

③パスポートをアップロード

次はパスポート写真のアップロードです。パスポートの身分事項ページを撮影してアップロードしましょう。

見本のように赤枠の部分まで写るように撮影してください。

パスポートをアップロードすると、「国籍・姓名・性別・生年月日・パスポート番号・パスポート有効期限」などの情報を自動入力してくれます。

正確な情報が反映されていることを確認したら、次へをクリックして申請者情報の入力に進みましょう。

電話番号・韓国への訪問履歴の有無・今回の訪問目的などを入力します。

韓国旅行での入国は「観光」を選択しましょう。

④滞在情報の入力

次に韓国での滞在先情報を入力します。

ホテルや知人宅の住所などをコピー&ペーストして検索すると早いです。韓国での連絡先は、宿泊するホテルの電話番号を入力しましょう。

滞在情報の下にコレラやペストなどの感染症に関する15項目が表示されるので、現在の状況で回答してください。逮捕・起訴の有罪判決の履歴があるかも回答します。

最後に顔写真をアップロードしてください。

ファイル追加をクリックしたら画像がアップロードできます。

写真は必ず縦で撮影し、帽子やスカーフなどは着用しないでください。証明写真のようにはっきりと全体が写った写真が必要です。

スマホの自撮り写真も使用できます。白の背景で撮影するのがおすすめです。

⑤決済して申請完了

入力内容の確認が終わったら、最後に決済を行います。

クレジットカードの情報を入力してください。カードは「VISA・JCB・Master・AmericanExpress」など、日本国内で使用できる主なカードブランドが使用できます。

K-ETAの手数料は10,000ウォン(約1,000円)です。

デビットカードでの支払いもできます。カード番号と有効期限を上記に入力して決済を実行してください。

決済が完了したら、あとは承認されるのを待つだけです。

K-ETAはいつ申請すべき?

K-ETAの申請は承認がおりないと完了しないので、余裕を持って行うべきです。

推奨は「渡航72時間前までに申請」しておくこと。

承認は通常72時間以内ですが、早い時は1時間以内におりることもあるようです。

混雑しているタイミングで申請をした場合は、承認されるまでに72時間以上かかることもあるので、渡航3日~4日前までに申請しておきましょう。

K-ETAの有効期限と更新

K-ETAには有効期限があり、パスポートの有効期限との兼ね合いもあるのでご注意ください。

通常の有効期限パスポートの期限の方が短い場合
3年パスポートの有効期限まで

パスポートに十分な有効期限が残っている場合は、K-ETAの有効期限は3年です。

ただし、パスポートの有効期限がK-ETAの有効期限よりも短い場合は注意してください。K-ETAの有効期限が、パスポートの有効期限までになります。

K-ETA有効期限内であれば、再渡航時の再申請は不要です。

パスポート更新をした場合は情報が変更されるので、K-ETAも再申請する必要があります。

K-ETAが必要か判断するチェックリスト

K-ETAが必要か判断に迷ったときは、4つのポイントをチェックしてください。

渡航期間は免除期間内?2026年12月31日までは免除期間のため不要
パスポートの残存期間は?パスポートの期限が切れるとK-ETAも無効になるため
パスポートの更新とK-ETAの申請が必要
同じパスポートで2回以上渡韓?有効期限内なら2回目以降の申請は不要
出発の72時間前を切っていない?72時間前を切ると承認が間に合わない可能性がある

現在は特別に申請を希望しない限りは、K-ETA免除によって申請なしで韓国に入国できます。

入国カード免除の特典を利用したい場合は、K-ETAの申請をしましょう。チェックリストを見て、K-ETA申請が必要か判断してください。

よくあるトラブルと解決法

K-ETAのよくあるトラブルは2つあります。

まずは「公式サイトではない代行サイトを利用してしまう」トラブルです。韓国が運営する公式サイト以外は、代行サイトなので注意してください。

代行サイトを利用すると、K-ETA手数料に加えて代行手数料が請求されます。

サイトによっては代行手数料がかなり高額になる場合もあるようなので、K-ETA申請は必ず韓国の公式サイトまたはアプリを利用しましょう。

ミンファ

オンラインにはクーリングオフが適応されないから、知らずに利用して高額な手数料を請求されても返金されない可能性が高いよ…。

2つ目は「他人の顔写真や情報が入力されてしまう」システムエラーです。

入力した内容をよくチェックせずに他人の情報のまま申請をすると、承認されたとしても無効になるためよく確認して申請してください。

アプリの口コミを見ると分かるように、アプリを使った申請で起こりやすいようです。

システムエラーが起こったときは、キャッシュを消す・他のデバイスで手続きをする・公式サイトから申請するなどの対策をとりましょう。

まとめ

K-ETAの申請方法や取得には難しい作業はなく、スムーズに完了できます。

現在は日本国籍の方は免除されているので、特に必要がなければK-ETA申請は不要です。2026年12月31日までは免除されるので、まだ余裕がありますね。

申請をする場合は代行サイトを利用して高額な手数料を請求されないよう気をつけてください。

K-ETAについては免除期間や対象国などに変更が出る可能性もあるので、韓国旅行前に公式サイトで最新情報をご確認ください。