韓国・ソウルで市場を楽しむなら「広蔵市場（クァンジャンシジャン）」がおすすめ。ソウルの中心部にあり、アクセスも便利な広蔵市場は地元の方だけでなく、海外からの観光客にも人気がある在来市場です。広蔵市場には、数々の絶品グルメが集まる通りがあったり、活気あふれる屋台が並び、訪れる人々を飽きさせません。韓国らしいグルメや市場ならではの軽食が揃っているのが魅力です。
今回はそんな広蔵市場で、「これは食べるべき！」と太鼓判を押せるグルメ7選を厳選してご紹介します。韓国の市場グルメが気になるという方や、広蔵市場を訪れる予定がある方は是非参考にしてみてくださいね。
韓国・ソウルの人気市場といえば「広蔵市場」
地元の人々だけでなく観光客にも人気がある在来市場「広蔵市場（クァンジャンシジャン）」。広蔵市場の魅力は、何と言っても活気あふれるグルメ通り。市場の東側には、韓国の伝統料理が味わえる屋台が立ち並び、チヂミやビビンバなど、ボリューム満点の料理をその場で楽しめます。
さらに、市場の名物である「ユッケ通り」も見逃せません。新鮮なユッケを使ったユッケビビンバは、多くの観光客が訪れる理由の一つ。また、広蔵市場はグルメだけでなく、ショッピングも楽しめる場所。明太子や塩辛、カンジャンケジャンなどのお惣菜をはじめ、2階には古着市場が広がっており、掘り出し物を見つける楽しさも味わえます。さらに、韓国ならではのチマチョゴリや高麗人参、韓国海苔、工芸品など、さまざまな商品が揃うこの市場は、一日中いても飽きることがありません。
広蔵市場へのアクセス方法
広蔵市場はソウル市内中心部に位置しており、東大門（トンデムン）エリアからも近いため、観光の合間に気軽に立ち寄れるのが大きな魅力です。最寄り駅は地下鉄1号線の鍾路5街（チョンノオーガ）駅。8番出口を出てすぐに市場があります。駅と直結している地下ショッピングセンターを通り9番、10番出口を利用してもすぐに市場が見えます。
明洞（ミョンドン）からは市内バスを使ってアクセスが可能。地下鉄以外のルートでも訪れやすいのが広蔵市場の魅力のひとつです。
広蔵市場のグルメ通り
広蔵市場（クァンジャンシジャン）では飲食店や屋台が集まる2つのグルメ通りがあります。それぞれの特徴について簡単にご紹介します。
うまいもん通り
広蔵市場の「うまいもん通り」は、その名の通り、韓国の絶品グルメが集まる通りとして知られています。お店は屋台が中心で、通りを歩いているだけで美味しそうな匂いがどこからともなく漂ってきます。
うまいもん通りにある屋台のほとんどは、お店の前に簡単なイートスペースが用意されているのが特徴。案内された場所に着席するとお店の方がメニューを渡してくれます。忙しそうに働くアジュンマ（おばさん）の姿を見ながら、活気ある雰囲気の中で食べるとさらに美味しく感じられるのが屋台の魅力。韓国らしいディープな風景の中で食べ歩きを楽しむことができます。
ユッケ通り
「ユッケ通り」は広蔵市場の名物スポットの一つ。地下鉄鍾路5街駅の10番出口を出てすぐ左手にある細い路地にはユッケの専門店がずらり。新鮮なユッケを求めて訪れる地元の人や観光客で賑わいます。
ピリ辛のコチュジャンと混ぜ合わせた「ユッケビビンバ」や、ユッケとレバ刺しの盛り合わせ、ユッケとタコの踊り食いなどが特に人気。食事として楽しむだけでなく、韓国の焼酎「ソジュ」のおつまみにもユッケはおすすめです。
また、テイクアウトも可能なので、市場で購入したユッケを近くの宿泊施設に持ち帰って楽しむ観光客も多いです。
広蔵市場の屋台グルメ
さまざまなグルメが楽しめる広蔵市場（クァンジャンシジャン）。その中でも特に人気な屋台グルメをご紹介していきます。
ピンデトッ
ピンデトッは、緑豆を水に浸してふやかし、石臼で挽いた生地を使った韓国の伝統的な緑豆チヂミです。外はカリッと香ばしく、中はふわっとした絶妙な食感が魅力。広蔵市場ではこのピンデトッを取り扱うお店が非常に多く、市場を代表するグルメの一つとなっています。
緑豆の優しい風味とその食感のバランスがポイントのチヂミ。一口頬張ると、カリッとした外側の香ばしさと、緑豆の自然な甘みがふんわり広がります。広蔵市場では、ピンデトッを玉ねぎの入った醤油ベースの特製タレにつけて食べるのが定番。タレはほどよい酸味があり、ピンデトッの油っぽさを程よく緩和してくれるため、最後まで飽きずに楽しめます。
また、ピンデトッは韓国の伝統酒であるマッコリやドンドンジュとの相性も抜群。冷たいマッコリを片手に、熱々のピンデトッを味わうのは、広蔵市場での最高のグルメ体験の一つです。
麻薬キンパ
インパクトのあるネーミングが印象的な「麻薬キンパ」。名前に「麻薬」とついていますが、もちろん怪しいものではなく、韓国では「美味しすぎてやみつきになる食べ物」に「麻薬〇〇」というネーミングをすることがよくあります。この麻薬〇〇の元祖とも言われるのが、広蔵市場の麻薬キンパです。
麻薬キンパはシャキシャキのニンジンとたくあんだけというシンプルな構成が特徴。シンプルな具材だからこそ素材の味が引き立ち、何個でもパクパクと食べられるのが魅力です。
そして、麻薬キンパに欠かせないのが、カラシが効いた醤油ベースの特製タレです。ピリッとした辛さと甘じょっぱい醤油の風味が口の中で広がる病みつきになる美味しさです。
麻薬キンパは小さめサイズなので爪楊枝にさして、タレをつけながら食べるのがおすすめ。軽く食べられるグルメなので市場での食べ歩きにぴったりな一品です。
カルグクス
韓国の伝統的な麺料理「カルグクス」。日本のうどんにも似た料理でもちもちとした手打ち麺が魅力で、ダシが効いたスープは、まろやかでほっとするような優しい味わいです。コショウのスパイスがアクセントになっていますが、辛さはないため、辛いものが苦手な方でも安心して楽しめるグルメです。
広蔵市場のカルグクスは、Netflixの人気番組「ストリート・グルメを求めて〜アジア〜」で紹介され、一躍有名になりました。特に欧米の観光客の間で注目を集め、番組に登場したお店には連日長い行列ができるほどです。
番組で紹介されたお店では、カルグクスと並んで蒸し餃子「マンドゥ」も人気。マンドゥが入った「マンドゥカルグクス」は、カルグクスの温かいスープともちもちの餃子が一度に楽しめる贅沢な一皿として、特におすすめです。広蔵市場に来たら、ぜひこの話題のカルグクスを試してみてください。
ポリパッ
「ポリパッ」とは、韓国の麦ご飯のこと。広蔵市場ではこのポリパッを使ったビビンパが有名です。ポリパッに盛り付けられるのは、たっぷりのナムルにコチュジャン、ごま油など。非常にシンプルな組み合わせですが、その素朴さがそれぞれの美味しさを引き立てつつ、バランスの良い味わいになります。
コチュジャンの辛さがアクセントですが、辛さが苦手な方は少量ずつ調整しながら入れると良いでしょう。ナムルは自分で選べるお店もありますが、初めての方は店員さんにお任せしても安心です。銀のボウルに豪快に盛り付けられたご飯とナムルをしっかり混ぜて食べるのが、より美味しく楽しむポイントです。
ポリパッは野菜たっぷりでヘルシーな一品なので朝ごはんにもおすすめです。
クァベギ
細長くねじった形が特徴の昔ながらのドーナツ「クァべギ」。一般的なドーナツとは違い、韓国のクァベギは米粉を使って作られることが多く、もちもちとした食感が魅力です。
シナモンの香りがアクセントになっており、素朴でどこか懐かしい味わい。広蔵市場のうまいもん通りの入口にある人気店では、毎日行列ができるほどの評判で、店頭では生地をこねて成形し、揚げる過程を見ることもできるのが楽しいポイントです。砂糖をまぶした甘めのクァベギが定番ですが、甘さ控えめにしたい方は砂糖なしでオーダーすることも可能です。
ススブックミ
「ススブックミ」は、黒いキビ餅米の生地であんこを包み、もちもちとした食感が特徴ののおやつ。あんこにはほんのり塩気があり、シンプルながらも深みのある味わいが楽しめる韓国ならではのスイーツです。
焼き上がったススブックミには、蜜がたっぷりとかけられ、蜜の甘さとあんこの塩気が絶妙にマッチ。甘じょっぱい味のハーモニーが口の中で広がり、一度食べるとやみつきになること間違いなしです。食べ歩きの途中にぜひ試してみたい、素朴で懐かしい味の一品です。
フレッシュスムージー
広蔵市場での食べ歩き中に喉が渇いたら、ぜひ試してほしいのが「フレッシュスムージー」です。市場内のスムージースタンドでは、新鮮なフルーツがそのまま並んでおり、好きなフルーツを選んで注文すると、その場でミキサーにかけて作りたてのスムージーを提供してくれます。砂糖を使わないお店も多く、フルーツそのものの自然な甘みをそのまま楽しめるのが魅力です。定番がシャインマスカット、オレンジ、スイカ、キウイなど。季節によっては新しいフルーツも登場します。広蔵市場のフレッシュスムージーは、ボリュームたっぷりでサイズが大きく、飲みごたえがあるのも嬉しいポイント。たっぷり入っていてコスパも抜群なので、食べ歩きの合間にぜひ一杯試してみてください。
まとめ
今回は、韓国・ソウルの「広蔵市場（クァンジャンシジャン）」で食べるべきおすすめグルメをご紹介しました。規模が大きく、たくさんの韓国グルメが集結する人気市場。観光スポットとしてお馴染みの場所なので、簡単な日本語が通じたり、日本語のメニューが用意されているお店も多いのが嬉しいポイントです。
韓国の市場ならではのグルメがたくさんあるので、市場の食べ歩きを楽しみたいという方は是非訪れてみてほしいスポットです。是非この記事を参考にお気に入りの市場グルメを見つけてみてくださいね。
