【もう怖くない!】ソウルの市内バス乗り方マニュアル

【もう怖くない!】ソウルの市内バス乗り方マニュアル

ソウルで市内バスに乗ったことはありますか?「ちょっと地下鉄より難しそう…。」と感じている方も多いはず。

しかし実は慣れてしまえば、地下鉄より使う頻度が高くなるんです。

そこで今回は韓国のバスの乗り方などについて、詳しくご紹介します!

ソウルの市内バスとは?

ソウルの市内バスとは、ソウルとソウル近郊を結ぶバスのことを指し、非常に細かく路線図が組まれています。

駅の近くだけでなくアパート前や病院前などにもバス停があり、地下鉄とバスを利用すれば、目的地までほとんど歩くことなくスムーズに到着することができますよ。

また日本のバスとは異なり、韓国のバスは全てに番号が振られています。そのため、外国人でも分かりやすく、一度乗り方を覚えてしまえば問題なく利用することができますよ。

ソウルの市内バスの種類

ソウルは非常にたくさんの市内バスが走っており、5分〜15分間隔で走行しています。「日本より多いのでは…?」と思うほど、ソウルの市内ではひっきりなしに運行していますよ。

そこで、まずはソウルのバスの種類について1つずつ詳しくご紹介します。

①幹線バス

幹線バスと言われると難しいですが、色で見ればOK。

幹線バスは市内を走る青色のバスのことを指します。幹線バスには3桁の番号が振られていますよ。

支線バスに比べると長距離区間を走り、主要場所を繋いでいる場合が多いです。

②支線バス

支線バスは幹線バスとほぼ同じ大きさで、カラーのみ異なります。支線バスは緑色となっていますよ。

支線バスには4桁の番号が振られており、幹線バスよりも細かく停留所が決められています。

地下鉄駅やバス停と地域を結んでいることが多く、「駅から自分が行きたい目的地の近くまで行く」時などに利用されることが多いです。

③マウルバス

名前につけられた『マウル』とは『村』や『部落』などの意味を持っています。その名の通り、マウルバス街の中を移動するときに使われていますよ。

支線バスを降りてから乗り換えて利用したり、同じ街の中で移動する時によく使われています。細い道などを通ることが多いため、バスは小型。また前面には可愛らしい顔が描かれていることも多々あります。

筆者は何度かマウルバスを利用したことがありますが、車一台通るのもやっとな場所をスイスイと移動するので、運転手さんの運転技術にいつもビックリしています。

④緑色循環バス

緑色という名前がついていますが、バスは黄緑色です。比較的新しいバスが多く、全ての車両がノンステップ仕様となっていますよ。

ビジネスや観光目的で主に利用されるバスで、主要観光地をめぐることができます。

⑤広域バス

広域バスはソウル市内ではなく、ソウル市内とソウル近郊を結び運行をしているのが特徴。

4桁の番号が振られていますがバスの色はとなっており、かなり街中で目立ちます。

広域バスはリムジンバスのように全て座席となっていますよ。

⑥深夜バス

23時以降に走っているバスで、バスは幹線バスと同じ青色です。

数字が振られていますが深夜バスは路線数が少ないので、日本のように行き先が表示されている場合も多め。その場合は英語表記をしてくれるので、自分の目的地をしっかりと確認しましょう。

また深夜バスの場合は、数字の前に『Night』を意味する『N』がつけられています。

バスの乗車金額は?

バスの料金は下記のように分けられており、乗るバスによって金額が異なります。

一般(満19歳以上)
青少年(満13~18歳)
子ども(満6~12歳)
※満6歳未満の場合は、大人1人が乗車するごとに3人まで無料で乗車することが可能

バスごとに詳しくご紹介します!

①幹線バス

一般
(満19歳以上)
1,500ウォン
青少年(満13~18歳)900ウォン
子ども(満6~12歳)550ウォン

②支線バス

一般
(満19歳以上)
1,500ウォン
青少年(満13~18歳)900ウォン
子ども(満6~12歳)550ウォン

③マウルバス

一般
(満19歳以上)
1,200ウォン
青少年(満13~18歳)600ウォン
子ども(満6~12歳)400ウォン

④緑色循環バス

一般
(満19歳以上)
1,400ウォン
青少年(満13~18歳)800ウォン
子ども(満6~12歳)500ウォン

⑤広域バス

一般
(満19歳以上)
3,000ウォン
青少年(満13~18歳)1,700ウォン
子ども(満6~12歳)1,500ウォン

⑥深夜バス

一般
(満19歳以上)
2,500ウォン
青少年(満13~18歳)1,800ウォン
子ども(満6~12歳)1,400ウォン

☆青少年の場合は割引あり!

青少年(満13~18歳)の場合は、T-moneyカードを利用した場合に限り幹線バス・支線バス・広域バス100ウォン引きとなります!

残念ながら一般(満19歳以上)と子供(満6~12歳)はT-moneyカードも現金も同額です。

☆早期割引あり!

始発から朝6時30分までの乗車の場合は、T-moneyカードなどの交通カードを利用した場合のみ、運賃が20%割引になりますよ!

旅行の際は朝から移動することも多いので、うれしいですよね。

☆地下鉄とバスの相互利用で特典

実は地下鉄からバスへ、バスからバスへ乗り換える場合などは割引特典があります。

こちらも現金払いには適用されず、T-moneyカードなどの交通カードを利用した場合のみ。乗り換え時間が30分内であれば、追加料金は必要なく乗り換えをすることが可能です!

また乗り換えは4回まで。複数回乗り換える場合は、回数もしっかり覚えておきましょう。

  • 『地下鉄から地下鉄への乗り換え』、『同じバス番号への乗り換え』では割引が適用されないので注意してくださいね。

☆複数人分の支払いが可能!

T-moneyカードなどの交通カードを利用している場合、1枚のカードで複数人分の運賃を支払うことができます。

その場合は乗車時に運転手さんに乗車人数を伝えればOKです。

バスの乗り方は?

バスの乗り方はそれほど難しくありません!

以下に詳しく説明するので、チャレンジしてみてくださいね。

また韓国のバスは基本的に前乗り・後ろ降り。忘れないようにしましょう!

①交通カードをチャージしておく

現金でもバスに乗ることは可能です。ただし何百回とバスに乗った筆者ですが、一度も現金で支払いをしている人を見たことがありません。

現金での支払いは運転手さんとやり取りをしなければならないですし煩雑なので、旅行中は出来るだけT-moneyカードなどの交通カードを利用しましょう。

最近では現金払いができないバスも登場しており、徐々にキャッシュレス化が進んでいます。

さらにバス停にはチャージできる自動券売機などはありませんし、バス内でもチャージはできません!

バス乗車前に必ずチャージを済ませておいてくださいね。

②バス番号を確認

バス停に到着したら、自分の乗りたいバスの番号を確認しましょう。

バス停には電光掲示板が常設されており、到着までの時間を表記してくれていますので、必ず確認してくださいね。

③前から乗る

目的のバスが到着したら、運転手さんがいる前から乗りましょう。

バス停では日本のように一列に並んで待つことはありませんので(1つのバス停に様々な目的地行きのバスが来るため)、目的のバスが来たら乗りこんでしまってOKです。

その際に運転席の近くに交通カードをタッチする場所があるので、必ずタッチしてくださいね。

④席に座る

バスの内部は日本のバスとかなり似ています。後ろの出口に一番近い場所は優先席となっている場合が多く、座席の横に優先席マークのシールが貼られていたり、カバーがかけられています。

誰も乗っていなければ座っても大丈夫ですが、健常者の場合は後ろ側や運転席の真後ろあたりに座るのがBESTです。

⑤降車ボタンを押す

ソウルのバスも日本と同様に次の停車場所をアナウンスしてくれます。

ここで気をつけて欲しいのは、ソウルのバスは次の停留所をアナウンスした後に、その次の停留所もアナウンスするということ。ぼーっと聞いていると目的地と勘違いし、一つ前で降りてしまうというアクシデントが発生します。筆者はこれで何度か失敗した経験が…。

アナウンスは韓国語・英語でしてくれますし、バス前方には表示もされているので、気をつけましょう。

ちなみに日本人が多く住んでいる場所を通るバスの場合は、日本語でのアナウンスもあります。

⑥バスを降りる

降車ボタンを押し、目的地に着いたらバスを降ります。

降りる際には相互利用の割引特典を受けるためにも必ず交通カードをタッチすることを忘れないでくださいね。

バス乗車中に注意すること!

①必ずどこかに掴まっておく

韓国のバスはソウルに限らず、かなり運転が荒いです。

また『パリパリ文化(なんでも素早く済ませる)』がバスにも浸透しており、乗客がバス内に全員入ったらすぐに移動するのが当たり前。日本のように乗客が全員座ってから出発することはありえません。

そのため、乗ったら必ずつり革や手すり、どこでもいいので掴まっておくことをおススメします。

②ドリンクやフードの持ち込みは一部不可

韓国のバスの場合、蓋がされていないドリンクは持ち込みが出来ません。水筒など蓋がしっかりされており、こぼれる心配のない物であれば持ち込みができますが、カフェなどでテイクアウトしたドリンクは持ち込み不可なので注意してくださいね。

フードも同様に蓋がしまっていないものやこぼれる危険性の高いものは持ち込みが出来ません。このような物を持って乗り込もうとすると運転手さんに乗車拒否とされてしまうので、注意が必要です。

また、バス停にはゴミ箱が設置されていない場合の方が多いので、バスに乗ると分かっている場合は飲み干してから移動を始めましょう。

まとめ

いかがでしたか?

今回はソウルの市内バスについてご紹介しました。

旅行の際はなかなかチャレンジしにくい乗り物ですが、慣れてしまえばとても便利な公共交通機関ですし、ソウルの街並みを楽しむことが出来るのでとてもおススメです。

次回の韓国旅行でぜひ乗ってみてはいかがでしょうか?