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韓国旅行を計画するとき、現地での支払い方法が気になる人は多いのではないでしょうか。クレジットカードだけで本当に足りるのか、現金は必要なのか、最近日本でも利用者が増えているPayPayは韓国で使えるのか、そんな疑問を持ってこの記事にたどり着いた方もいると思います。
韓国は世界でも有数のキャッシュレス先進国。ほとんどの場面でカード決済ができる一方で、ちょっとした注意点や準備が必要なケースもあります。
この記事では、韓国の最新の支払い事情について、旅行者の目線で分かりやすく解説します。クレジットカードの対応状況やPayPayの使い方、現地で人気のキャッシュレス決済サービスまでまとめてご紹介するので、韓国旅行を予定している方は是非参考にしてみてください。
💳韓国のキャッシュレス事情
「韓国はキャッシュレスが進んでいる」とよく耳にしますが、実際にどのくらい現金なしで過ごせるのでしょうか?旅行者にとっては、クレジットカードやスマホ決済が使えるかどうかは非常に重要なポイントです。
この章では、韓国のキャッシュレスの普及状況や、現金が使えないシーン、例外的に現金が必要になる場面などを詳しくご紹介します。
韓国のキャシュレスの普及率
韓国では、キャッシュレス決済が日常生活の中に深く浸透しており、現金を使う機会は限られています。コンビニやカフェ、レストランはもちろん、タクシーや地下鉄、バスといった公共交通機関に至るまで、ほとんどの場所でスマートフォンやクレジットカードによる支払いが可能です。
こうした環境は都市部に限った話ではなく、地方でもかなりの場所でキャッシュレス対応が進んでいます。特に10代~30代の若者世代は日常的にスマホ決済を使いこなしており、近年ではシニア層にも利用が広がっています。まさに、年齢や地域を問わず「キャッシュレスが当たり前」という文化が韓国には根付いているといえるでしょう。
旅行者にとっても、現金を持ち歩かなくても大きな不便を感じることはほとんどありませんが、伝統市場や屋台など、一部では現金しか受け付けていない店舗も存在します。そのため、万が一に備えて少額の現金を用意しておくと安心です。
現金が利用できないバスも増えている
韓国のバスでは、交通系ICカードを使ったタッチ決済が一般的です。ソウルをはじめとする都市部では、現金では乗車できないバスも増えてきており、旅行者にとっては注意が必要です。特に地方の一部のバス路線では、事前にICカードへチャージをしていないと乗れないケースもあるため、事前準備を忘れずにしておきましょう。
▶バスの乗り方やチャージ方法について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください👇️
現金が使えるお店は屋台や市場などのごく一部
ほとんどの店舗やサービスでキャッシュレス決済が可能な韓国ですが、例外的に現金が必要となる場面もあります。特に、伝統市場や夜市、屋台などの個人経営の小さな店では、現金のみの対応となっていることが多いです。こうした場所では少額の現金があると安心ですが、逆に言えばそれ以外の場所ではクレジットカードやスマホ決済でほぼ対応できます。現金は「念のため」持っておく程度で十分でしょう。
韓国でクレジットカードはどこまで使える?
韓国旅行で最も頼りになる支払い手段のひとつがクレジットカードです。実際、韓国では多くの場面でカード決済が普及しており、旅行者にとっても非常に便利な存在です。しかし、すべての店舗で利用できるわけではなく、カードブランドによっては制限がある場合も。さらに、カードを使う際には為替や手数料にも注意が必要です。
ここでは、韓国で利用できるカードブランド、タッチ決済の対応状況、カード利用時の注意点について詳しく解説していきます。
韓国での対応ブランド
韓国では、VISAやMastercard、American Expressなどの国際ブランドが広く対応しています。特にVISAとMastercardは都市部のほぼすべての店舗で利用可能で、コンビニや飲食店、百貨店などでも問題なく使えます。
一方で、日本人に馴染みのあるJCBは、韓国でも大手チェーン店やホテルでは使えることが多いですが、小規模な個人商店やローカルなカフェなどでは対応していないケースもあります。JCBカードだけを持って行くのは少し不安が残るため、VISAやMastercardを併用できるようにしておくと安心です。
VISAのタッチ決済は対応可能?
日本でも普及が進んでいるVISAのタッチ決済ですが、韓国ではまだ完全に一般的とは言えません。都市部の一部チェーン店やコンビニなどでは対応しているところもありますが、対応端末が導入されていない店舗も多く、必ずしもタッチで支払えるとは限らないのが現状です。
タッチ決済が使えない場合は、通常通りのカード挿入による決済が必要になります。対応状況は店によって異なるため、支払いの前に確認するとスムーズです。
クレジットカード利用は為替レートや手数料に注意!
クレジットカードを利用すれば、現地通貨への両替の手間を省くことができ、韓国旅行中の支払いが非常にスムーズになります。ただし、便利な反面、為替レートや手数料についてはあらかじめ把握しておく必要があります。
一般的に、クレジットカードの海外利用時には、カード会社が定めた為替レートに加えて、1.6%〜2.2%前後の海外事務手数料が別途加算されます。利用明細を確認したときに思ったより高く感じることがあるのは、この手数料が影響しているケースが多いです。
さらに、日本発行のクレジットカードを韓国で使用する場合、支払い方法は原則として一括払いのみとなります。国内で利用しているように分割払いやリボ払いを選択することはできないため、帰国後の支払いに備えて、利用額をしっかり管理しながら使うようにしましょう。
韓国でPayPayはどこまで使えるの?
日本でおなじみのスマホ決済サービス「PayPay」が、ついに韓国でも使えるようになりました。ただし、どこでも使えるわけではなく、利用にはいくつかの注意点や事前準備が必要です。ここでは、韓国でのPayPay利用に関する最新情報と、スムーズに使うためのポイントを詳しく解説していきます。
利用前に日本で本人確認を完了させておく
韓国でPayPayを利用するには、出発前に日本国内で本人確認を完了させておく必要があります。マイナンバーカードなどを使った本人確認手続きを済ませていないと、海外決済機能が有効にならないため、旅行当日に使えず困る可能性も。出発前に必ずPayPayアプリの設定画面でステータスを確認しておきましょう。
また、現地でのPayPay決済にはインターネット接続が不可欠です。Wi-Fiスポットもありますが、観光中は接続が不安定になりやすく、決済時にアプリが開けないというトラブルも起こりがちです。快適に使うためには、韓国で利用可能なモバイルデータ通信手段(SIMカード、eSIM、ポケットWi-Fiなど)を事前に準備しておくことを強くおすすめします。
PayPayが利用できるのはZeroPayとAlipay+対応のお店のみ
韓国でPayPayが使えるのは、ZeroPayもしくはAlipay+に対応している店舗に限られます。ZeroPayは韓国政府主導で普及が進められているQRコード決済サービスで、中小規模の店舗を中心に導入されています。Alipay+は中国や日本、東南アジアなどの複数のモバイル決済をまとめて使える国際的な決済ネットワークで、訪日・訪韓観光客の利便性向上を目的に導入が進んでいます。
PayPayはこのAlipay+に連携しているため、対応店舗であればアプリをそのまま使って決済可能です。ただし、すべての店舗が対応しているわけではないため、利用の際は店頭のステッカーやQRコードの種類をチェックするのが安心です。Alipay+やZeroPayのロゴが掲示されていれば、PayPayも利用できる可能性が高いです。
PayPayが利用できる店舗が増加中
韓国では、現金よりもカードやスマホを使ったキャッシュレス決済の方が主流となっており、店舗側も非接触型の支払い方法を好む傾向があります。こうした背景から、PayPayに対応する店舗も年々増えており、特に観光地や都市部では利用できる場所が着実に広がっています。
外国人観光客の増加に伴い、Alipay+を導入する飲食店や土産物店、ショッピングモールも拡大中です。PayPayが使えることで、日本人旅行者にとってはより安心でスムーズな支払いが実現できるようになっています。韓国では「現金よりキャッシュレスの方がスマート」とされており、PayPayでの支払いも歓迎されることが多いです。
韓国で人気のキャッシュレス決済
韓国ではクレジットカードだけでなく、国内独自のキャッシュレス決済手段も数多く存在しています。観光客でも簡単に利用できるものから、韓国在住者向けのサービスまで、その種類は実にさまざまです。
特に旅行者にとって便利なのは、交通やショッピング、飲食などの支払いを1枚でカバーできるプリペイド型のカードやアプリです。この章では、韓国で人気のある主要なキャッシュレス決済サービスを4つご紹介します。それぞれの特徴を知って、自分に合った方法を選びましょう。
T-moneyカード
T-moneyカードは、韓国の公共交通機関を利用する際の定番カードです。地下鉄、バス、タクシーなど幅広い交通機関で使えるほか、一部のコンビニや自動販売機、観光地のお店でも利用可能です。
カードは空港や駅の売店、コンビニなどで手軽に購入でき、チャージも簡単に行えます。交通系ICカードとしての信頼性と利便性から、多くの旅行者に愛用されています。
WOWPASS
WOWPASSは、旅行者向けに開発されたプリペイド型のカードで、韓国国内でのショッピングや飲食店での支払いに使えるほか、T-money機能も搭載されているため、交通機関でも利用可能です。
チャージは韓国ウォンだけでなく、複数の通貨から両替してチャージできる機能もあり、クレジットカードに代わる新しい選択肢として注目されています。アプリと連携して使用履歴の確認や残高管理もできるため、旅行中のお金の管理がしやすい点も魅力です。
NAMANEカード
NAMANE(ナマネ)カードは、韓国国内で使えるプリペイド式のカードで、近年若者を中心に人気が高まっています。交通機関やコンビニ、カフェ、ファッションショップなど、幅広いジャンルで使用でき、旅行者でも気軽に購入・利用が可能です。
特にユニークなのは、カードのデザインを自由にカスタマイズできるサービス。自分だけのオリジナルカードを作れる体験が、旅の思い出作りとしても人気です。機能性と遊び心を兼ね備えた新しいタイプのキャッシュレス手段といえるでしょう。
Kakao Pay
Kakao Payは、韓国で非常に広く使われているスマホ決済アプリです。韓国版LINEのような存在である「KakaoTalk」と連携しているため、韓国人の多くが日常的に利用しています。
ただし、Kakao Payをフル活用するには韓国の銀行口座や電話番号が必要になるため、旅行者が利用するにはハードルが高いのが現実です。そのため、短期滞在の旅行者には不向きですが、韓国に中長期で滞在する予定のある方には便利な決済手段です。
【まとめ】韓国旅行はキャッシュレスで問題なし!
韓国はキャッシュレス化が非常に進んでおり、旅行中もクレジットカードやスマホ決済でほとんどの支払いが可能です。PayPayやWOWPASSなど旅行者向けのサービスも充実しており、現金が必要な場面はごくわずか。
事前に準備を整えておけば、快適でスマートな旅が楽しめます。キャッシュレス決済をうまく活用して、ストレスのない韓国旅行を満喫しましょう。
