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韓国入国カードは2025年12月末で廃止されることが政府により決定しています。
今後は2025年2月24日から既に導入されている電子入国申告書(e-Arrival Card)による申請に1本化されるので、入国に関するすべての申告がオンラインでの手続きとなります。
そこで、これから韓国旅行を予定している人のために、今後の入国手続について詳しく解説します。
現在のルールをしっかり理解しておけば韓国への入国がスムーズになり、手続きに取られる時間の短縮が可能です。
今後の入国手続きについての詳細は以下の記事でご確認ください。
韓国入国カードが廃止されることが正式決定

韓国入国カードの廃止は正式に決定しています。
旅行の計画を立てようと思っているなら、入国カード廃止のタイミングを把握しておきましょう。廃止後の入国は手続方法が変わるため要注意です。
韓国法務部による廃止決定の発表についてもご紹介します。
廃止決定の発表について
2025年2月18日、韓国法務部は「2025年2月20日午後2時より電子入国申告制度(e-Arrival card)を導入」することを発表しました。
手書きが必要な紙の入国カードではなく、オンラインで事前申請ができるシステムです。
海外旅行客数が増加していることから、手続きの効率や情報の安全性を考慮したことがオンライン化の大きな理由になっています。
多方面にメリットがあり、時代はオンライン化の波が押し寄せていることから、紙の入国カード廃止が発表されたのです。
廃止のタイミング
入国カードは2025年12月末の廃止が発表されているので、利用できるのは2025年12月31日までです。
2026年1月1日以降は、入国カードが使えなくなります。
| 2025年12月31日まで | 2026年1月1日から |
|---|---|
| 入国カードとe-Arrival cardが利用可能 | e-Arrival cardのみ |
現在は入国カードとe-Arrival cardのどちらか都合がいい方を選べますが、2026年からはオンラインのe-Arrival cardのみに変わります。
入国カードが使えるのは「2025年12月31日まで」です。
2026年に韓国旅行を予定しているなら、e-Arrival cardでのオンライン申請になるのでご注意ください。
なぜ韓国は入国カードを廃止するのか?

韓国法務部が紙の入国カードを廃止して、新たにe-Arrival cardを導入した主な理由は4つです。
| ・事前申請によって入国手続きの時間を短縮 ・ペーパーレス化で環境に配慮 ・手書きよりも高い正確性がある ・情報管理の安全性が高い |
情報も暗号化などのセキュリティでしっかり守られているため安全性が高く、ペーパーレスで環境にも配慮されているからです。
より詳しく入国カードを廃止する理由を見ていきましょう。
デジタル手続きへの移行
韓国はデジタル先進国として、世界から高い評価を得ている国です。
行政サービスや支払いなどを積極的にデジタル化することで、効率化・簡略化に成功した実績があります。実績をもとに、入国カードもデジタル化してスムーズに手続きができるように改善しているのです。
また、入国カードとは違って紙が不要なので、ペーパーレス化政策も兼ねています。デジタル手続きなら間違えても入力し直せばいいだけですよね。無駄な書き損じも出ません。
厳しいセキュリティ対策も実施されているので、高い安全性も確保されています。
すでに8割以上が電子申請を利用している状況です。

デジタル手続きになれば機内でボールペンがない!と焦ったり、入国カードをもらうのを忘れていた!なんてこともなくなるね。
入国の効率化
e-Arrival cardは事前申請ができるので、空港での手続きがスムーズになります。
入国が効率化されたことによって入国審査官は迅速な対応ができるので、旅行客は待ち時間が減り双方に最適な環境が整うのがメリットです。
| ・事前に情報が提出されているので審査時間が短縮できる ・入国審査の混雑が緩和でき、行列減少が狙える |
手書きの入国カードよりも、オンライン入力の方が間違いが少ないので審査が早く終わります。
1人あたりの審査時間が短縮できれば、必然的に混雑が緩和できますよね。
入国審査に時間を取られて貴重な旅行の時間が減ってしまう…なんて心配しながら待つ必要もなくなります。
すでに一部の国では終了済み
すでに一部の国では入国カードが廃止され、利用が終了しています。
| アメリカ | 2013年4月30日に廃止 |
|---|---|
| イギリス | 2020年2月1日に廃止 |
| タイ | 2025年4月30日に廃止 |
| 台湾 | 2025年9月30日に廃止 |
| シンガポール | 2020年3月27日に廃止 |
他にもEU加盟国のほとんどの国が、入国カードが不要です。
韓国と同じように世界の国々もすでにデジタル化へと進み、オンラインで申請ができる環境が整えられています。今後も入国カードを廃止する国は増えるでしょう。
ただ、空路による入国の場合にのみ入国カードを廃止している国もあるのでご注意ください。
現在(2025年時点)はまだ必要!入国カードの扱い
2025年現在はまだ、オンラインで事前申請をしない場合には入国カードが必要です。
e-Arrival Cardで申請をするのか入国カードでの申請をするのかを、個人が選べる状態になっています。デジタル化への移行期間として、継続して使えるようにしているのです。
現在の入国カードのルールを確認しておきましょう。
| ・2025年12月31日までは原則提出が必要 ・日本人旅行者も入国カード提出の対象者である ・入国カードは機内や空港で入手できる ・入国手続では現在も使われている |
すでにe-Arrival Cardで事前申請ができるシステムが稼働していますが、入国カードを使って申請をしている人も多いです。
事前申請をしない場合は入国カードは必須なので、間違えないように注意してください。
内部リンク:入国カードの書き方ガイドはこちら
入国カード廃止で何が変わる?

入国カードが廃止されると何が変わるのでしょうか。
大きく変わるのは「紙の提出が不要になる」ということです。そして「今後はオンライン化が標準になる」ことだと考えられます。
入国カードの廃止で変わることを、それぞれ詳しくみていきましょう。
紙の提出が不要に
入国カードが廃止されれば、3つのメリットが生まれます。
| ・記入をする手間がなくなる ・ボールペンの機内持ち込みが不要になる ・記載ミスで呼び止められることがなくなる |
ゆっくり過ごしたい機内で入国カードを書いたり、到着してすぐに入国カードに記入する手間がなくなります。
機内にボールペンを持ち込む必要もなくなるので、忘れて記入ができずに困るトラブルも起こりません。
何より大きなメリットは、記載ミスで呼び止められないことです。場合によっては書き直しをしなければいけないこともあるので、時間がかかってしまいますよね。
快適な空の旅が楽しめるうえに、到着後もスムーズに入国審査が受けられるようになるでしょう。
今後はオンライン化が標準に
時代の波に乗って、今後はオンライン化が標準になる可能性が高いです。
スマホからアクセスして申請をしたり、アプリをダウンロードして申請をする流れになるでしょう。もちろん、タブレットやパソコンからの申請もできます。
2026年1月1日からはe-Arrival Cardへ変更予定となっていますが、現状から考えても予定通りに実施される可能性が高いです。
入国カードを残して欲しいという声もありますが、廃止は濃厚でしょう。
廃止後の入国手続きはどうなる?

入国カードが廃止された2026年1月からの手続きはどうなるのでしょうか。
まだはっきりとしていない部分もありますが、今後は以下のような手続きになると予想されています。
| ・e-Arrival Card(電子入国カード)に移行予定 ・K-ETAとの連携の可能性あり ・Q-CODEとの統合も議論中 |
K-ETAはオンラインで申請や取得を行う電子渡航許可制度のことです。
日本人は2025年12月31日までは取得が免除されているので、現在は手続きをする必要はありません。ただ、2026年からは連携が必要になる可能性があると言われています。
また、Q-CODEという電子検疫情報システムも現在は廃止されていますが、統合が議論されているようです。
指定感染症などを国外から持ち込ませないためのシステムなので、統合される可能性は否定できません。

まだ協議中で確定していないので、新しい情報が入りしたい、最新情報に更新します。
入国カードについてのよくある質問
e-Arrival cardになると対象者は変わりますか?
現在の入国カード対象者と同じです。日本から韓国に訪れる場合は必要になります。
廃止までは紙の入国カードでもいいですか?
問題ありません。ただ、入国カードの配布を終了している航空会社もあるのでご注意ください。事前にオンラインで申告書が提出できるので、手軽に手続きができるのはe-Arrival cardです。
家族の分も一緒に申請できますか?
e-Arrival cardは、家族の代表者1名が同行者最大9人までまとめて申請できます。14歳未満の子供の入国は、家族による代理申請が必須です。
韓国入国カード廃止についてのまとめ
韓国入国カードの廃止について解説しました。
完全に廃止されるのは2025年12月31日なので、現在はまだ入国カードが使えます。機内や空港で入手して記入のうえ入国審査時に提出してください。
2026年からはデジタル化されe-Arrival cardによるオンライン申請となります。
到着日を含めた3日前からしか申請ができないのでギリギリになるため、うっかり忘れないように注意しましょう。難しい手続きは一切ないのでご安心ください。

入力は数分あればできるし、間違えたら申請をやり直せばいいだけなのですぐに慣れるよ!
