韓国で毛髪移植を受ける前に知っておきたい基礎知識!日本との違いは?

韓国で毛髪移植を受ける前に知っておきたい基礎知識!日本との違いは?

毛髪移植は、薄毛や脱毛症に悩む多くの人々にとって、魅力的で先進的な解決策の一つとして昨今話題になっています。

皆さんは韓国はその先進的な医療技術と手頃な価格から、毛髪移植の人気スポットとして注目を集めていることをご存じでしょうか?

本記事では、韓国で毛髪移植を受ける前に知っておくべき基礎知識や、日本との違いについて詳しく解説します。ぜひ、薄毛のお悩みがある方や毛髪移植について検討している方は最後までご覧ください。

毛髪移植における韓国と日本の違い

韓国で行われている毛髪移植と、日本で行われている毛髪移植の違いを以下の表にまとめました。

韓国日本
種類FUT(Follicular Unit Transplantation)法FUE(Follicular Unit Extraction)法Non-shaven FUE法ヘアライン矯正FUT法FUE法
価格400万ウォン~(40万相当~)100万~
メリット最新技術の導入が早く、手術の効率とコストパフォーマンスが高い安全性と丁寧なサービスが特徴で、患者一人ひとりに合わせたケア
デメリットアフターフォローの不足高額な治療費用毛髪移植を専門とするクリニックが少ない

毛髪移植とは?

毛髪移植とは、薄毛や脱毛症に対する効果的な治療法の一つです。自分の毛髪を使用して、髪が薄くなったり抜けたりしている部分に移植し、薄毛を解消します。

一般的には、後頭部や側頭部などから健康な毛髪を採取し、それを髪が薄くなった部分に移植します。移植された毛髪は自然に成長し、元も毛髪と同じように生え続けます。

毛髪移植で解消できる悩み

毛髪移植では、以下のような悩みを解消できます。

  • 遺伝性の男性型脱毛症(AGA)や女性型脱毛症(FAGA)
  • 外傷や火傷などによる局所的な脱毛
  • 手術後の傷跡や頭皮のトラブルによる脱毛

毛髪移植の効果は個人差がありますが、移植された毛髪は通常数ヶ月以内に成長を始め、自然な見た目が得られます。結果が完全に現れるまでには6ヶ月から1年程度かかることが一般的です。

解消できる悩み1:遺伝性の男性型脱毛症や女性型脱毛症

遺伝性の男性型脱毛症(AGA)や女性型脱毛症(FAGA)は、ホルモンや遺伝的要因が原因で進行する脱毛症です。これらの脱毛症は通常、頭頂部や前頭部の髪の毛が徐々に薄くなることが特徴です。

毛髪移植では、自分の後頭部や側頭部から健康な毛髪を採取し、薄毛部分に移植することで、自然に髪のボリュームを回復させる効果が期待できます。

解消できる悩み2:外傷や火傷などによる局所的な脱毛

外傷や火傷などによって局所的に髪の毛が失われた場合、脱毛した部分が目立ち、見た目にに影響を及ぼすことがあります。毛髪移植は、このような局所的な脱毛に対しても効果的です。

解消できる悩み3:手術後の傷跡や頭皮のトラブルによる脱毛

手術後の傷跡や頭皮の異常による脱毛も、毛髪移植で解消できる悩みの一つです。手術による縫合跡や頭皮の異常が原因で髪が生えなくなった部分は、目立つことが多く、見た目の悩みを引き起こします。

毛髪移植では、このような部分に自分の健康な毛髪を移植し、自然な髪の密度を取り戻すことができます。

韓国毛髪移植の方式

韓国の毛髪移植には、以下のような方式があります。

  • FUT(Follicular Unit Transplantation)法
  • FUE(Follicular Unit Extraction)法
  • Non-shaven FUE法
  • ヘアライン矯正

なお、日本の毛髪移植では、以下のような方式があります。

  • FUT(Follicular Unit Transplantation)
  • FUE(Follicular Unit Extraction)
  • 韓国の毛髪移植の方式と、日本の毛髪移植の大きな違いは、種類や技術の細分化が韓国の方が多様な点です。

ここからは、毛髪移植の方式について詳しく解説します。

方式1:FUT(Follicular Unit Transplantation):切開式毛髪移植

FUTは、後頭部から健康な頭皮をメスで切り取り、その後、毛包単位に分けて移植する方法です。この方法では、頭皮ごと毛髪を採取するため、毛根を保護しやすく、移植後の定着率が高くなります。

また、広範囲での植毛が可能です。しかし、頭皮を広範囲に切るため縫合が必要で、傷口の痛みが続くことや、完治までに時間がかかることがあります。

方式2:FUE(Follicular Unit Extraction):非切開式毛髪移植

FUE法では、健康な髪の毛を毛根ごと採取し、移植先に小さな穴を開けて一つ一つ植え込んでいく方法です。FUE法はFUT法よりも進化した技術で、メスを使用しないため傷口が小さく、痛みも少ないのが特徴です。ただし、FUEは毛包採取時に剃髪が必要になり、髪が伸びれば毛髪で隠すことが可能ですが、傷跡が残る可能性があります。また、手作業で行うため時間がかかり、コストが高くなる傾向があります。

方式3:Non-shaven FUE法

FUEのように頭皮を切開せずに毛包を採取する方法です。さらに、FUEと異なり剃髪を必要としないため、手術の翌日も採取した傷を気にする必要がありません。

ダウンタイムが最も少なく、手術後すぐに社会生活に復帰したい方にはおすすめの治療法です。

方式4:ヘアライン矯正

ヘアライン矯正とは主に女性に人気の治療で、おでこの生え際を整える施術のことです。生え際を丸く、綺麗に整えることでより女性らしい美しい額を手に入れることができます。

前髪を伸ばし、かき上げることが多い韓国の女性にとって、ヘアラインの美しさは重要なポイントです。頭の形や髪の生え癖を考慮し、より自然で美しいヘアラインを毛髪移植で作ります。

毛髪移植ダウンタイム中の症状と経過

毛髪移植のダウンタイムでは、以下のような症状が出る場合があります。ダウンタイムとは、施術後から日常生活に戻るまでの回復期間のことです。

  • 赤みや腫れ
  • 痛み
  • 痂疲(かさぶた)
  • 傷跡

毛髪移植は入浴・運動など行動に制限があるのが一般的です。医師の指示に従って過ごしましょう。

痛みや赤みなどは数週間ほどでおさまるケースもありますが、傷跡に関しては半年ほど続く場合もあります。

痛みや、腫れが治まらない等の症状がある期間は韓国に滞在が必要です。毛髪移植の範囲や術式によって帰国を許可されるタイミングは様々です。事前に主治医に確認しておくことをおすすめします。

毛髪移植は完成形が6ヶ月~1年後と言われています。時系列形式でダウンタイム症状や経過を紹介します。

手術直後

1. 手術直後の反応

毛髪移植手術の直後は、頭皮に赤みや腫れが見られることが一般的です。これらの反応は通常数日以内に治まりますが、個人差があります。

  1. 痛みや不快感

自毛植毛の手術を行うときには麻酔を使用しますが、手術が終わって麻酔が切れると多少の痛みを伴う場合があります。痛みの大きさは個人差がありますが、クリニックから鎮痛剤をもらうことができるため、痛みが気になる場合には薬を使用しましょう。

  1. 赤みや腫れ

手術後は赤みや腫れが、頭皮や目元周辺まで起こる場合があります。時間とともに落ち着いていきますが、3日程度は様子をみて症状が悪化するようであればクリニックに相談しましょう。

術後1週間

手術後の最初の1週間は、特に注意が必要です。ドナー部位と移植部位の両方を清潔に保ち、激しい運動や頭皮を刺激する行為は避けるべきです。

術後2~3週間

赤みや腫れが引き、痂皮(かさぶた)が形成され始めます。痂皮は自然に剥がれるまで触らないようにしましょう。

術後1~3ヶ月

移植した毛髪が一時的に抜ける「ショックロス」が起こることがありますが、これは正常な反応です。その後、新しい毛髪が成長し始めます。

また、傷跡の赤みが徐々に薄くなります。この後6ヶ月~1年かけて、傷跡はさらに目立ちづらくなります。

術後6ヶ月~1年

移植した毛髪が成長し、自然な見た目になるまでに6ヶ月から1年程度かかります。

毛髪移植のリスク

毛髪移植には、以下のようなリスクがあります。

  • 10%程度の確率で移植後に生着しないことがある
  • 自然な見た目になるまで時間がかかる
  • ショックロス

リスク1:10%程度の確率で移植後に生着しないことがある

自毛植毛は日本自然な見た目になるまで時間がかかる皮膚学会が推奨するAGA治療法の一つです。しかし、100%の効果が保障されているわけではありません。残念ながら10%の確率で移植した毛根が生着せず、髪の毛が生えてこないケースがあります。

これは、明確な理由は分かっておらず、施術医の腕は関係がないとされています。

また、自毛を移植できる本数には限界があります。回数は5回程度、本数は15000本が限度と言われています。

<参考文献>国民生活センター、包茎手術、薄毛治療など、男性の美容医療トラブルに注意!

リスク2:自然な見た目になるまで時間がかかる

毛髪移植の効果が完全に現れるまでには時間がかかります。新しい毛髪が成長し、自然な見た目になるまでには6ヶ月から1年程度の時間が必要です。

リスク3:ショックロス

手術後の数ヶ月間に「ショックロス」と呼ばれる一時的な脱毛が起こることがあります。これは移植した毛髪が一時的に抜ける現象で、通常は数ヶ月以内に新しい毛髪が生えてきます。

韓国で毛髪移植を受ける場合の費用

韓国で毛髪移植を受ける場合の費用は、300万ウォン~1500万ウォン程度(30万円~150万円相当)です。

術式や、移植する毛髪の量によって金額は前後します。

一方、日本で毛髪移植を受ける場合の費用は、100万円~の相場が多く、韓国と比較すると費用は高めに設定されていることがわかります。

以下の表に、毛髪移植の費用について韓国の相場と日本の相場をまとめました。

韓国日本
500グラフト(浅いM字を改善できる)300万ウォン~600万ウォン(30万~60万円相当)100万円前後
1000グラフト(頭頂部やつむじが改善できる)500万ウォン~1000万ウォン(50万~100万円相当)100~200万円前後
1500グラフト(頭全体の薄毛の改善が可能)700万ウォン~1500万ウォン(70万~150万円相当)150~250万円前後

韓国で毛髪移植をするメリット

韓国で毛髪移植を受けるメリットは次のとおりです。

  • 先進技術の導入
  • 技術者の熟練度が高い
  • 価格が安い

メリット1:先進技術の導入

韓国は美容医療分野で世界的に有名で、毛髪移植においても最新の技術を積極的に取り入れています。特に、FUE(Follicular Unit Extraction)技術が広く使用されており、精密で傷跡が目立たない手術が可能です。

メリット2:技術者の熟練度が高い

日本のクリニックも高品質な医療サービスを提供していますが、韓国のクリニックは特に美容医療に特化しており、最先端の技術と豊富な経験を持つ医師が多く在籍しています。

また、韓国のクリニックでは、外国人患者向けの専用サービスが充実しており、言語の壁を感じずに安心して治療を受けることができます。

メリット3:価格が安い

日本での毛髪移植手術は、一般的に高額です。これは、医療機関の運営コストや人件費が高いためです。一方、韓国では、競争の激しい市場と低い運営コストが手術費用を抑える要因となっています。そのため、韓国での毛髪移植は、日本に比べてコストが低いことが多いです。

韓国で毛髪移植をするデメリット

韓国で毛髪移植を受けるデメリットは次のとおりです。

  • 法的保護の限界
  • 短期滞在によるリスク
  • 文化と美的感覚の違い

デメリット1:法的保護の限界

韓国で毛髪移植を受けたのちにトラブルが発生した場合、日韓間の医療過誤法令や基準の違いにより、日本の法律で十分に対応できない可能性があります。万が一、深刻な医療ミスが起きた場合、国境を越えての訴訟は言語の壁や法システムの違い、証拠収集の困難さなどにより、複雑で長期化する傾向があります。

さらに、海外での美容医療は多くの場合、旅行保険や健康保険の適用外となるため、予期せぬ合併症発生時に高額な医療費を自己負担するリスクがあります。

デメリット2:短期滞在によるリスク

韓国での短期滞在による毛髪移植には、十分な術前評価や術後観察が難しいという問題があります。

限られた時間では、術後の観察が不十分になる可能性があるため、感染症や拒絶反応の早期発見が困難となります。さらに、手術直後の長時間フライトは血栓症のリスクを高めたり、傷の治癒を遅らせたりする可能性があります。

また、身体的・精神的ストレスを引き起こすことで、術後の合併症のリスクを高める可能性があります。これらの要因により、短期滞在での毛髪移植は慎重に検討する必要があります。

デメリット3:文化と美的感覚の違い

 韓国と日本では、理想の髪型の感覚が異なる場合があります。韓国の美容トレンドが強く反映されてしまったり、日本の社会環境に当てはまらない可能性もあります。

詳細に理想のスタイルを的確に伝えるためには、コミュニケーションが重要です。その点、韓国で施術を行う場合は、 言語の壁と美的感覚の違いにより、希望する結果を正確に伝えるのが困難で、期待と結果が一致しないリスクがあります。

韓国で毛髪移植を受けて失敗・後悔しないためのポイント

韓国で毛髪移植を受ける場合に、失敗や後悔しないためのポイントは次のとおりです。

  • クリニックの選び方
  • 手術前のカウンセリング
  • アフターケア

ポイント1:クリニックの選び方

信頼できるクリニックを選ぶことが最も重要です。口コミやレビューをチェックし、実績のあるクリニックを選ぶようにしましょう。

また、外国人患者向けのサポート体制が整っているかも確認してください。

ポイント2:手術前のカウンセリング

手術前に十分なカウンセリングを受けることが大切です。医師と直接話し合い、自分の希望や不安を伝えることで、最適な治療プランを立てることができます。言語の問題がある場合は、通訳サービスを利用すると良いでしょう。

ポイント3:アフターケア

手術後のアフターケアも重要です。韓国のクリニックでは、帰国後のアフターケアを提供しているところもあります。手術後の経過観察や必要なフォローアップがきちんと行われるか確認してください。

韓国で毛髪移植を受ける場合の流れ

韓国で毛髪移植を受ける場合、以下のような流れになるのが一般的です。

  1. 気になるクリニックにコンタクト
  2. 施術希望日を決める
  3. 飛行機の予約を取る
  4. お支払い
  5. 韓国へ出発
  6. 施術を受ける
  7. 帰国

韓国で毛髪移植がおすすめのクリニック

ウムチャン毛髪移植医院

ウムチャン毛移植医院は、韓国ソウルの狎鴎亭にある毛髪移植専門のクリニックです。駅から徒歩5分と好立地にあり、通院も苦になりません。毛髪移植に特化したクリニックで、10年以上の経歴をもつ株分け士(毛包を取り扱うスタッフ)が常駐しています。

治療後の結果に満足がいなかった場合の再施術も無料で行ってくれるため、安心して治療を受けることができます。

また、毛髪移植の診察から手術まで最短二日と大変スピーディーに治療を受けることが可能です。タイトなスケジュールになりがちな海外からの患者さんにとっても嬉しいポイントです。

モジェリム美容外科

モジェリム美容外科は狎鷗亭にあるへアラインの毛髪移植が大変注目されているクリニックです。1997年から自毛植毛を行う確かな実績があり、これまでの毛髪移植件数は10万件を超えています。

熟練した専門医と国内トップクラスの設備・施設・充実の医療スタッフがそろっています。

不要な治療や手術は行わないというポリシーのもと、患者満足度も非常に高いクリニックです。

JAYJUN美容外科・皮膚科

江南に位置するJAYJUN美容外科・皮膚科は、5階建てのビル全体が大規模な美容クリニックとなっています。豊富な医療機器を備えており、顔や体の整形から注入系のプチ整形、皮膚科の施術まで、幅広い治療を提供しています。

経験豊かな医療チームが、カウンセリングからアフターケアまで、一貫して担当することで、個々の患者に合った治療を行ってくれます。日本人コーディネーターが常駐しているため、言葉の不安もなく安心して治療を受けることができます。

まとめ:毛髪移植に技術の高さとリーズナブルな価格を求めるなら渡韓を視野にいれよう

本記事では、韓国で毛髪移植を受ける前に知っておくべき基礎知識や、日本との違いについて詳しく解説しました。

毛髪移植を検討している方にとって、韓国は外せない選択肢のひとつです。日本国内と比較して、よりリーズナブルな価格で高品質な施術を受けることができます。また、韓国の毛髪移植はよりナチュラルな仕上がりと早い回復が期待できる点がうれしいポイントです。

しかし、韓国の毛髪移植は日本で治療を受けるケースとは異なり、海外医療特有のリスクも存在します。言語の壁や医療システムの違いなど、慎重になるべき点は多くあります。

渡韓を検討する際は、信頼できる医療機関の選択と十分な事前調査を行いましょう。その中でも、技術と価格のバランスを重視するなら、韓国での施術はおすすめの選択肢となります。

入念な準備と信頼できるクリニックを選んで、韓国での毛髪移植を成功させてくださいね。

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