アジアで最も美容意識が高い国として注目を集めている韓国ですが、シミ取りレーザーの施術は日本と違いがあるのでしょうか。
日本と韓国の費用比較、韓国で実際に施術を受ける際の流れやメリット・デメリットなどについて詳しく解説します。韓国でのシミ取りレーザーに興味をお持ちの方はぜひご一読ください。
韓国のシミ取りレーザーにおける日本との違いのまとめ
日本ではシミ取りの施術はシミ取りのみで行われることが多いですが、韓国ではシミ取りと美肌の施術をコースにしたものが一般的です。
また、日本では1日で行う施術は顔なら顔だけ、背中なら背中だけという部位ごとの施術に限定する美容クリニックが多く、韓国では希望箇所全てを一度に施術可能なところが多いようです。
シミ取りのみで見た場合の韓国と日本での施術についての比較は下記の通りです。
韓国 | 日本 | |
---|---|---|
種類 | シミ取りのみ | シミ取りのみ |
価格 | シミ1つあたり1,000円~ | シミ1つあたり5,000円~ |
施術範囲 | 希望する箇所全て | 1か所のみ(顔なら顔) |
通院回数 | 基本的に1回 | 施術個所の回数 |
「シミ取りレーザー」とは?
シミ取りレーザーは、レーザー光線を使ってシミの原因となるメラニン色素を破壊することでシミを消す施術です。
シミ取りレーザーで使用する光の波長は、シミができている細胞だけを破壊し、正常な細胞を傷つけることはありません。
シミにレーザーを当てることで、レーザーがメラニン色素に反応して色素を破壊し、破壊された色素が体外に排出されるとシミが消えるという仕組みです。
「シミ取りレーザー」で解消できる悩み
続いてはシミ取りレーザーの施術を受けてシミがなくなることで、解消できる悩みにはどのようなものがあるか見ていきましょう。
解消できる悩み1:厚化粧をやめられる
シミを隠すため、ファンデーションを何度も塗り重ねた上ににコンシーラー、フェイスパウダーと、いつの間にか厚化粧になっていませんか?
シミ取りをすることで、薄化粧で出勤や外出ができるようになり、外出前の支度時間が短縮され、コンシーラーやシミを薄くするための美容液に掛かっていたが費用が節約できます。
解消できる悩み2:太陽が怖い
シミが今以上に増えるのが恐ろしく、外でのレジャーを楽しめない女性も多いのではないでしょうか。
夏は日焼け止めに帽子、サングラスに日傘と重装備でのお出かけが、シミが簡単に取れるということを実感することで不要になります。
解消できる悩み3:素顔がきれい
化粧をしていない時のシミだらけの顔がコンプレックスだという方は、シミがなくなることでそのコンプレックスを解消することができます。
シミがなくなることで年齢も若く見え、日々の生活のモチベーションが上がりそうですね。
韓国の「シミ取りレーザー」の方式
シミ取りレーザーの施術方法は、次々と新しいものが開発されています。
こちらでは、シミ取りレーザーの方式について解説します。
方式1:Qスイッチヤグレーザー
1秒1億分の1のナノ秒で高エネルギーのレーザーを照射し、その熱によってメラニン色素を破壊します。
532nmと1064nmの2つの波長を切り替える「QスイッチNd:YAGレーザー」が、多くのクリニックで現在シミ治療に使われています。
波長532nmは皮膚の浅いところにとどまってメラニンに吸収されるので、表面のシミに効果的です。1064nmは皮膚の深部に到達し、真皮内にあるメラニンがあるADM(後天性真皮米良のサイトーシス)や青あざの治療に用いられます。
機器の名称は、「メドライトC6」「レブライトSI」「スペクトラ」というマシーンがよく使用されています。
方式2:ピコレーザー
最新型のレーザー機で、1秒の1兆分の1のピコ秒で高いエネルギーのレーザーを照射します。熱ではなく衝撃波でメラニン色素を破壊するのが特徴です。破壊されたメラニン色素はターンオーバーで排出されやすくなり、従来のQスイッチレーザーよりも少ない回数で、また短い期間でシミの治療が可能です。
照射時間が短くほとんど熱が発生しないので、ダウンタイムが最小限とも言われており、年々人気が高まっています。
機器の名称は、「ピコドリーム」「ピコシュア」「ピコウェイ」「エンライトン」「ディスカバリーピコ」「スペクトラピコ」といったマシーンがよく使用されています
方式3:トーニング
レーザーを微弱なパワーで、広範囲にシャワーのように均一に照射します。肌に刺激を与えず表皮のメラニン色素を緩やかに排出させる効果があります。
メラニンを作り出すメラノサイトを刺激しないため、従来の出力の高いレーザーではタブーであった肝斑(かんぱん)の治療に用いることも可能です。
ピコレーザーで行うトーニングのことをピコトーニングといいます。Qスイッチレーザー、ピコレーザーの項目でご紹介したマシンに、それぞれトーニングモードが搭載されています。
シミ取りレーザーのダウンタイム中の症状と経過
シミ取りレーザーの施術後のダウンタイム中には、副作用が出る場合があります。個人差はありますが、どのような副作用が出るのか確認していきましょう。
ダウンタイム症状1:痛み
シミ取りレーザー施術後は、日焼けをしたようなヒリヒリした痛みを感じることがあります。この痛みはほとんどの場合数日でおさまります。
ダウンタイム症状2:赤み・熱感
シミ取りレーザー施術後は、日焼けをした時のように肌が赤くなったり、熱を持っているように感じる場合があります。この副作用も痛みと同じく数日でおさまりますが、時間がたっても熱感がおさまらない場合は、施術を行ったクリニックに相談してみましょう。
ダウンタイム症状3:乾燥
シミ取りレーザー施術を行うと、肌は一時的にダメージを受けた状態になります。そのため、乾燥をしているように感じることがあります。乾燥を感じても自己判断で化粧水や乳液をつけたりせず、施術個所はあまり触らずに清潔を保つようにしてください。
施術後数日経つと施術個所がかさぶたになります。このかさぶたは気になっても無理にはがしてはいけません。施術個所の肌ががきれいに修復されるよう、自然にはがれるのを待ちましょう。
シミ取りレーザーのリスク
シミ取りレーザーのマシーンは昔に比べて非常に進化しましたが、作用があるものには必ず副作用があるものです。シミ取りレーザーのリスクにはどのようなものがあるでしょうか。
リスク1:色素沈着
シミ取りレーザー施術後1か月ほどすると、シミが濃くなる色素沈着が起こる場合があります。
色素沈着が起こると、シミが施術前よりも濃くなったように見えますが、これは一時的なものです。心配に感じるかもしれませんが、数か月たつとまた自然と薄くなっていくので、シミがなくなるのを気長に待ちましょう。
リスク2:シミの再発
シミ取りレーザーの施術では、シミを作る細胞を除去することはできません。紫外線やストレス、摩擦、ホルモンバランスの乱れや遺伝によって、同じ部位にまたシミができることがあります。
リスク3:治療が適していない
シミは、その濃さや種類によって治療法が異なります。シミごとに適した治療をしないと、効果がなかったり悪化したりすることもあります。
施術実績の多い、評判の良いクリニックを選ぶことでそのリスクは低減しますので、事前のリサーチが大切です。
韓国でシミ取りレーザーを受ける際の概略費用
韓国でシミ取りレーザーを受ける際の概略費用は下記の通りです。
比較しやすいよう、韓国での費用も日本円に換算しています。また、日本での施術は、自宅から1時間程度のクリニックに当日向かう場合です。
韓国 | 日本 | |
---|---|---|
交通費(往復) | 20,000円~30,000円 | 500円~3,000円 |
宿泊費(1泊) | 7,500円~ | 0円 |
施術費(1か所) | 施術費(1か所) | 5,000円~10,000円 |
施術日(顔全体) | ~85,000円 | 50,000円~100,000円 |
韓国でシミ取りレーザーをするメリット
韓国でシミ取りレーザーをするメリットにはどのようなものがあるでしょうか。一つずつ見ていきましょう。
メリット1:価格が安い
韓国では男女問わずシミ取りが一般的で、日本に比べて数多くの美容クリニックが存在しています。激しい競争市場によって価格が抑えられ、1つのシミ治療が1000円といった低価格のクリニックも存在します。
メリット2:一度の施術で広い範囲のシミ取りができる
韓国では、一度にまとめて複数の部位のシミ取りレーザー施術を受けることが可能です。そのため、美容目的で訪れる観光客にとっては、一度で希望の箇所の治療が完了するのでとても魅力的な要因となっています。
メリット3:技術力が高い
韓国は美容意識の高い国として有名です。高い技術を持つクリニックが多く、適切なクリニックを選択すれば、安心して美容施術を受けられます。
韓国でシミ取りレーザーをするデメリット
続いては韓国でシミ取りレーザーをする場合のデメリットについて見ていきます。
デメリット1:渡航費用を含めると割高になる
施術費用は安くても、渡航費用、滞在費用を考慮すると高くなってしまうことがあります。シミ取りレーザー治療の場合、複数回の施術が必要な場合もあるので、日本から韓国への複数回の渡航費用までをある程度考えて計画しましょう。
日本から韓国への渡航費用は、2~3万円程度です。レーザー治療のためだけの渡航と考えると割高に思えますが、仕事や観光のついでにシミ取り治療も受けるというプランで考えると渡航費用のすべてを施術のためと考える必要がなくなります。
デメリット2:痛みに弱い方には強い痛みを感じる場合も…
韓国でシミ取りに使われているレーザー機器の一部は、レーザーの強さを細かく調整できなかったり、冷却システムが搭載されていない場合があります。
そのため、痛みに弱い方は日本の美容クリニックを利用したほうがいいかもしれません。安全性や施術の快適さが重要と考える方は、クリニックの機器に関する情報もよく確認し、信頼性の高いクリニックを選ぶことが大切です。
デメリット3:日本語が通じないこともある
韓国の美容クリニックの中には、日本語が通じないクリニックがあります。ある程度韓国語を勉強していても、専門用語や細かいニュアンスを伝える必要があり、日本語通訳者がいる場合でも通訳者の質によってうまく伝わらないことがあります。
渡航前に聞きたいことや伝えたいことをしっかりと書き出し、翻訳アプリをスムーズに使えるよう準備しておきましょう。
韓国でシミ取りレーザーを受ける際の注意点
日本でシミ取りの施術を受ける場合と違い、言語や文化が違うことで自分の希望や意志がうまく伝わらない場合がどうしてもあります。
韓国でのシミ取り施術で失敗しないための注意点をまとめました。
ポイント1:理想のイメージ写真を用意する
どの部分をどのようにしたいのか、つたない言葉で伝えるよりも写真の方が伝わりやすいものです。
思っていたのと違うという失敗のリスクを減らすために、どの部分のシミを取りたいのか、どの程度まで取りたいのか伝わるよう、イメージ写真などを準備しましょう。
ポイント2:通訳の確認
韓国で日本人に人気のあるクリニックには、日本語の話せるスタッフや通訳者が常駐している場合が多いです。
しかし、通訳者の人数は非常に限られているため、どの段階までサポートしてもらえるのか事前に確認しておくと安心です。カウンセリングのみなのか、施術の時もそばにいてもらえるのか、アフターフォローの際にも対応してくれるのか聞いてみましょう。
ポイント3:アフターケア、副作用リスクの確認
シミ取りレーザーは、術後にかさぶたができたり、痛みや腫れが出る場合がほとんどです。
副作用のリスクやアフターケアまできちんと対応してくれるのかなど、事前にしっかりと確認しましょう。
韓国でシミ取りレーザーを受ける際の流れ
韓国でシミ取りレーザーの施術を初めて受ける方にとって、どのような流れで治療が行われるのかはとても不安なものです。
この章では、シミ取りレーザー治療の当日の流れについて見ていきます。
①来院予約をする
韓国でも、大半の美容クリニックや皮膚科は来院前に予約が必要です。事前に電話やインターネットやアプリなどで施術の予約をしておきましょう。
②カウンセリング
施術日当日は、予約時間より少し前にクリニックで受付を行います。その後、カウンセリングを行い、悩みの内容や希望の仕上がりなどをじっくり話し合います。
シミの種類によって効果の高いレーザーの種類が異なりますので、専門医の目でしっかりと診てもらい施術方法を決めていきます。治療中の注意点、副作用や術後の過ごし方についても大切なので聞き逃さないようにしましょう。
③準備
シミ取りレーザーの施術を行う前に、メイクを落とします。施術の痛みが和らぐよう、レーザーを照射する部分に麻酔クリームを塗ります。
レーザーの痛みは、輪ゴムをパチンとはじく程度だと言われており、クリニックによっては麻酔なしで施術する場合や、麻酔は有料オプションになっているところもあります。痛みに弱い方は、麻酔の有無についてカウンセリングの際に確認してください。
④施術
いよいよシミ取りレーザーの施術を行います。ベッドに仰向けになり、目を守るための保護具を着けます。
麻酔をしている場合ほとんど痛みはなく、施術う時間は5分~15分程度です。
⑤施術終了
シミ取りレーザーの施術終了後施術部分に薬を塗り、絆創膏のようなテープを貼って保護します。
レーザー照射をした部分以外はお化粧も可能ですが、テープは外さないようにしてください。
韓国でシミ取りレーザーがおすすめのクリニック
実際に韓国で施術を受ける場合、どんなクリニックを選べばよいでしょうか。
韓国で日本人に人気で、シミ取りレーザーがおすすめのクリニックを3院ご紹介します。
YOU&I(ユーアンドアイ)皮膚科
YOU&I(ユーアンドアイ)皮膚科は、ソウルで人気の大手美容皮膚科で、芸能人も数多く訪れています。韓国に数ある美容皮膚科の中で、技術力が高く低価格という点で地元の人たちにも人気のクリニックです。
シミ取りレーザーは、種類によって値段が異なりますが、トータルクリアという種類のシミ取りは、30万ウォン(日本円で約31,585円)です。江南店では、ピコトーニングが1回5.9万ウォン(日本円で約6,205円)で受けられます。
無理な勧誘などがないので安心して施術を受けられ、日本語通訳常駐でカウンセリング、施術中、アフターケアも日本語対応です。
アルムダウンナラ美容皮膚科
アルムダウンナラ美容皮膚科は、海外のテレビや雑誌にも掲載される韓国で有名な美容クリニックです。
最新の美容医療を導入しているにも関わらず、シミ取りレーザーの料金は1万ウォン(日本円で約1,052円)からとなっており、非常に低価格。
日本語通訳スタッフが常駐しており、通訳サポートが万全なので、日本人利用者のリピーターが多い美容クリニックです。
シロアムクリニック
シロアムクリニックはソウル江南(カンナム)にある有名なクリニックで、日本の雑誌などでも紹介されています。
女性院長が日本語堪能で、日本人リピーターが多いクリニックです。シミ取りレーザーの料金は、ピコシェア22万ウォン(日本円で約23,161円)です。
満足度が高いと口コミの美肌レーザープランは、48万ウォン(日本円で約50,533円)で、ドクターにお任せできる美肌トータルプラン65万ウォン(日本円で約68,430円)です。
シミ取りレーザー治療は韓国も視野にいれよう
韓国は美容大国として世界的に有名で、技術力の高い美容クリニックでも低価格で施術を受けることができます。適切なクリニックを選択することで、安心して美容施術を受けることが可能です。
ただし、あまり評判の良くないクリニックも存在しますので、事前によくリサーチすることが大切です。信頼性の高い美容クリニックを見つけるためには、クリニックの評判や実績、医師の経歴や資格、施術に使用される機器、アフターケアなどについて十分に確認しましょう。
情報の確認の際には、信頼性のある情報源の情報であることが大切です。手間と時間はかかりますが他の患者の体験談や口コミなどもよく読みし、信頼できるクリニックを選びましょう。
シミ取りのためだけに韓国へ渡航するのは億劫に感じますが、家族やお友達と一緒においしいものを食べたり、ドラマのロケ地巡りをしたり、買い物や観光のついでに施術する一大ツアーを計画すると楽しいかもしれません。韓国が好きで、シミ取りに興味がある方は、ぜひ韓国での施術も視野に入れてみてください。