INDEX
「笑うと小鼻が横に広がって見える」「写真だと鼻だけ大きく写ってしまう」と感じたことはありませんか?
普段は気にならないのに、笑ったときだけ小鼻が広がるという場合は、小鼻を外側に引っ張る表情筋が過剰に発達していることが原因の一つです。小鼻ボトックスは、この筋肉の働きをゆるめることで、笑ったときの横広がりを抑える施術として人気があります。
しかし一方で、「効果がない」「不自然な仕上がりになった」といった、後悔の声を聞くことも少なくありません。多くは、そもそも筋肉ではなく脂肪や骨格が原因だった、あるいは注入量や位置が適切でなかったことによるものです。
本記事では、小鼻ボトックスで期待できる効果や効果がないと感じる理由、クリニック選びのポイントを解説しています。後半では、小鼻ボトックス以外の選択肢についても触れていますので、「自分にあった施術を受けたい」とお悩みの方はぜひご参考ください。
小鼻ボトックスとは?どんな効果がある施術?
| 📝「小鼻ボトックス」とは‥筋肉の収縮を一時的に抑制する「ボトックス」を表情筋へ打つことで、緊張した筋肉の働きを抑える施術です。 |
本来、筋肉は「アセチルコリン」という神経伝達物質が筋肉の受容体に結合することで動く仕組みになっています。ボトックスは、このアセチルコリンが放出されるプロセスそのものを一時的に止めるため、筋肉へ「動け」という指令が届きにくくなります。
たとえるなら、部屋の電気スイッチを押しても、配線が一時的にストップしているため電気がつかない状態です。スイッチ自体を切っているわけではなく、電流が流れる「配線」そのものを一時的に使えなくしているようなイメージに近いでしょう。
このように、ボトックスは筋肉へ伝わる指令の流れを一時的に止める作用があるため、小鼻を外側へ広げる筋肉の働きが弱まり、笑ったときに鼻の広がりが起こりにくくなるのです。
小鼻ボトックスがおすすめの人
小鼻ボトックスは、主に以下のようなお悩みをお持ちの方に適しています。
| ✅️笑うと小鼻が横に広がって見える ✅️表情によって鼻の大きさが変わりやすい ✅️小鼻縮小など切開を伴う手術には抵抗がある |
上記のように、小鼻の広がりが「筋肉の働き」によるものであれば、ボトックスでの改善が期待できます。
小鼻ボトックスの施術
・鼻が大きい女性の正面画像
・どこに打つとどんな効果があるのか
韓国で小鼻ボトックスを受ける場合は、一般的に以下の流れで行われます。
STEP 01
事前カウンセリング
韓国で気になるクリニックを見つけたら、渡韓前にLINEやカカオトークで写真を送り、小鼻の広がりが筋肉によるものかを簡単に確認してもらいましょう。この時点で適性や見積りもあわせて返信が来るため、施術内容や金額に納得がいけば渡韓します。
STEP 02
現地での対面カウンセリング
来院後、医師が実際の鼻の動きや筋肉の働きをチェックし、どの位置へどれくらい注入するかを決めます。仕上がりのイメージもここで共有します。
STEP 03
施術(5~10分程度)
原因にあわせて適切な筋肉へボトックスを注入します。注射時間は非常に短く、痛みや腫れもほとんどありません。
STEP 04
アフターケア・帰国
施術後は赤みが数十分続く程度で、多くの方が当日そのまま外出や帰国をしています。飲酒や激しい運動を控える時間、効果が出始める時期(数日後)などの説明を受け、施術は完了です。
なお、注入位置については、小鼻がどの筋肉で広がっているかによって異なります。
笑ったときに小鼻が左右へ張るように広がる場合は「上唇鼻翼挙筋」が、鼻の穴が大きく見えやすい場合は「鼻腔開大筋」が主に関与し、それぞれの動きを弱めることで見え方が落ち着きます。
また、笑った際に鼻先が下がる、あるいは軽く高さを出したい方は「鼻中隔下制筋」が下方向へ強く引くことで変化が生じているケースが多く、対象となる筋肉へ注入することで自然な印象に整いやすくなります。
小鼻ボトックスで「効果がない」と感じる理由
小鼻ボトックスを受けたにもかかわらず、「思ったよりも効果がない」「変化を実感できなかった」と感じる場合、以下の要因が関係しているかもしれません。
🔹筋肉タイプが合っていない
🔹注入量や注入位置が適切でない
🔹効果の持続期間が短い
具体的にどのような点が効果を左右しているのか、それぞれ順番に解説します。
筋肉タイプが合っていない
💡小鼻ボトックスで改善が期待できるのは、笑ったときに小鼻を外側へ引っ張る筋肉(上唇鼻翼挙筋など)が原因で横広がりが起きている場合です。
しかし実際には、小鼻の厚みに脂肪量が関係していたり、骨格そのものが広かったりと、さまざまな要因が複雑に絡み合っているケースもあります。このような場合はボトックスを注入しても小鼻の変化を実感しにくいため、「施術を受けて失敗した…」と思う方も多いようです。
脂肪や骨格が要因で小鼻が広がって見える場合は、「小鼻縮小(鼻翼縮小)」が適している場合もあります。以下の記事で施術内容や適している方について解説していますので、当てはまる方はこちらもご覧ください。
▶韓国の小鼻縮小・鼻翼縮小おすすめ|切る・切らない施術の違いと値段・人気クリニックまとめ
注入量や注入位置が適切でない
小鼻ボトックスは、どの筋肉がどれだけ働いているかによって、注入すべき量や位置が大きく変わります。筋肉の動きに対して量が少なすぎたり、狙うべき筋肉からズレた位置に注入された場合、十分な効果が得られません。
逆に、必要以上の量を打つと、小鼻の動きが弱くなりすぎて「笑顔が引きつる」「鼻が動かしづらい」などの不自然な仕上がりにつながることもあります。
小鼻は表情筋が複雑に絡み合う部位のため、精度の高い診断とデザインが仕上がりを左右します。韓国で施術を受ける場合も、症例が多く小鼻ボトックスに慣れている医師を選ぶことが大切です。
▶クリニック選びで迷われた際は、以下の記事もご参考ください。
効果の持続期間が短い
ボトックスは注入後、体内で時間の経過とともにゆっくり分解され、効果は徐々に弱まっていきます。一般的な持続期間は約3〜6ヶ月前後で、早い人だと3ヶ月ほどで元の動きに戻り始めます。
そのため、持続性について十分に理解できていないまま施術を受けた場合、「思っていたより効果が長く続かない…」「すぐ元に戻ったように感じる」とギャップを感じやすくなるのです。
本来であれば施術前に医師から持続期間や再施術のタイミングについて説明がありますが、十分に共有されていないと「効果がなくて失敗」と感じるケースもあるでしょう。
小鼻ボトックスのデメリット・失敗例
具体的にどのようなケースが失敗として起こりやすいのか、小鼻ボトックスのデメリットとあわせて整理すると、以下の点が挙げられます。
🔹笑ったときの表情が不自然に見える
🔹鼻が動かしにくい
🔹左右差や軽い凹凸が出る場合もある
🔹ほとんど変化を感じられない
🔹一時的にひきつれたような感覚が出る
小鼻ボトックスは、注入量や位置がわずかにズレるだけでも仕上がりに影響が出やすい施術です。量が多すぎると筋肉の動きが弱まりすぎて表情が固く見えることがある一方、量が少ないと十分に筋肉が抑えられず「ほとんど変化がない」と感じることもあります。
また、小鼻まわりは複数の表情筋が密集しているため、注入ポイントが適切でない場合は左右差や凹凸、軽いひきつれ感が一時的に出るケースもあります。多くは経過とともに落ち着きますが、自然な結果を得るためには筋肉の動きを見極められる医師を選ぶことが重要です。
後悔しないためのクリニック・医師選びのポイント
ここまでお伝えしてきたように、注入位置や量の判断が仕上がりを大きく左右するため、どのクリニック・医師に任せるかがとても重要です。韓国で後悔しない施術を受けるためには、次のポイントを確認するようにしましょう。
| ✅️鼻ボトックスの症例実績が多いか確認 ✅️施術前に「効果の出るタイプか」診断してくれるか |
鼻ボトックスの症例実績が多いか確認
クリニックを選ぶ際は、まずビフォーアフター形式で症例写真が掲載されているか確認しましょう。症例数が多いほど、さまざまな鼻の形に対応してきた経験を持っている可能性が高く、美しい仕上がりが期待できます。
また、自分が理想とする仕上がりに近い症例写真を見つけた後は、その症例を担当した医師が誰なのかを確認しましょう。同じクリニックでも、医師によってデザインの傾向や得意分野が異なるため、担当医の実績や専門性をチェックすることが重要です。
とくに、解剖学に精通している証明である「形成外科専門医」や「美容外科専門医」などの資格を持っている医師であれば、筋肉や血管の構造を理解した上で、より安全かつ的確な注入を行える可能性が高いです。
💡クリニックの公式サイトで「症例」「実績」「経歴」をくまなくチェックし、技術力に優れている医師かを見極めましょう。
施術前に「効果の出るタイプか」診断してくれるか
気になる医師を見つけたら実際にカウンセリングへ訪れ、医師の対応力をチェックしましょう。
鼻ボトックスは適性を見極めることが大切な施術です。鼻の構造や筋肉の動きをしっかりと確認したうえで、効果の出るタイプかどうかを判断してもらいましょう。信頼できる医師であれば、笑ったときや話したときの鼻の動きを鏡で一緒に確認し、「小鼻の広がりが筋肉によるものか」「骨格や皮下脂肪によるものか」といった判断を的確に行ってくれます。
また、診断の際にリスク・持続期間・副作用についても正直に説明してくれるかどうかも重要なポイントです。デメリットまでしっかり伝えたうえで施術を提案してくれる医師であれば、誠実で信頼できる医師といえるでしょう。
とはいえ、韓国にはクリニックの数が多く、「どこで受ければいいのか分からない」と迷う方も少なくありません。そんなときは、以下で紹介する鼻整形の名医が在籍するおすすめクリニックを参考にしてみてください。
▶韓国で鼻整形が上手い名医&おすすめクリニック6選|失敗しない選び方も解説
小鼻ボトックス以外で効果を感じやすい切らない施術
カウンセリングで「鼻ボトックスではあまり効果がないタイプ」と診断された場合でも、切らずに鼻の形を整えられる他の選択肢があります。
小鼻ボトックス以外でお悩みの改善が期待できる、代表的な切らない鼻の施術には以下の3つがあります。
- 鼻の彫刻注射
- ハイコ(HIKO)糸リフト
- ヒアルロン酸注入
具体的にどのような効果が期待できるのか、順番に解説します。
鼻の彫刻注射
✅️小鼻の丸みが気になる方や、鼻全体の輪郭をスッキリ整えたい方には、「鼻の彫刻注射」がおすすめです。
脂肪を分解する成分に加え、ボリュームの原因となる皮下組織や老廃物を溶解してリンパの循環を促すことで、鼻の余分な厚みを軽減し、よりシャープで立体的な形状を目指します。
切らずに鼻先や小鼻のバランスを整えられるため、ダウンタイムを抑えつつ自然な変化を求める方に人気の施術です。
▶ヒアルロン酸注入やボトックス注射との違い、施術の費用相場などについては、以下の記事でも解説していますので、あわせてご覧ください。
ハイコ(HIKO)糸リフト
✅️ハイコ(HIKO)とは、従来の糸リフトを鼻用に加工し、鼻筋や鼻先に糸を挿入して鼻のラインを整える施術です。デザイン性の自由度も高く、鼻の高さや向きを調整できることから、韓国では「切らない鼻中隔延長術」と呼ばれています。
使用する糸は体内で自然に吸収される素材のため、半永久的な効果ではありません。しかし、糸が体内でコラーゲン生成を促す作用もあるため、鼻筋がより自然に定着しやすく、持続力が高いといわれています。
ダウンタイムも比較的短く、ナチュラルな変化で鼻の形状を整えたい方や、メスを入れずに鼻先を少し上げたい方におすすめです。具体的な糸の種類や挿入位置、施術の流れなどについては、以下の記事で詳しく解説しています。
▶切らない鼻整形「ハイコ(HIKO)」とは?韓国で人気の鼻の糸リフトを徹底解説
ヒアルロン酸注入
✅️ヒアルロン酸注入とは、韓国で「フィラー」と呼ばれており、ボリューム不足による凹みを補う施術です。体内でも生成されているヒアルロン酸を気になる部分へ注入することで、凹凸をなめらかに整えるだけでなく、輪郭形成や立体感の調整も自由に行える点が人気の理由となっています。
たとえば、鼻翼基部(小鼻の付け根)へヒアルロン酸を注入することで、小鼻の張り出しを抑え、正面から見たときの横幅をスッキリ見せることが可能です。また、鼻筋を高く整えることで縦のラインを強調し、全体のバランスを引き締めて見せる効果も期待できます。
施術時間やダウンタイムも短く、切らない施術の中でも比較的手軽に受けやすい美容施術の一つです。「バレないように美容施術を受けたい」とお悩みの方にも適しています。
製剤による持続期間や効果の違い、韓国での費用相場について以下で解説していますので、こちらもあわせてご覧ください。
小鼻の広がりが強い人におすすめの施術
ボトックスが適応となるケースでも、小鼻の広がりが強い場合には大きな変化を実感しにくく、「効果がなかった」と感じる方も少なくありません。
このようなケースでは、小鼻の動きを司る筋肉だけでなく、脂肪や骨格の影響も関係していることが多いため、ボトックスのみでの改善には限界があります。そのため、ボトックスで満足できなかった場合は、鼻の構造そのものを整える施術を併用することもおすすめです。
🔸小鼻縮小術:小鼻の横幅を狭め、スッキリとした印象に整える施術
🔸鼻尖形成術:丸みのある鼻先を細く整え、シャープなラインをつくる施術
🔸フル鼻整形:複数の施術を併用し、鼻全体のバランスを整える施術
ただし、これらの施術は皮膚の切開や軟骨の移植といった工程を含むため、今回ご紹介した切らない施術よりもダウンタイムが長くなる傾向があります。とはいえ、脂肪や骨格といった根本的な要因へ直接アプローチできるため、半永久的な効果が期待できる点は大きなメリットといえるでしょう。
施術を受ける際は、ダウンタイムや仕上がりのタイミングも含めて医師と相談しながら、最適な方法を選ぶことをおすすめします。
まとめ|小鼻ボトックスで後悔しないために
小鼻ボトックスは、メスを使わずに小鼻の広がりを抑える効果が期待できると、韓国でも人気の施術です。ただし、注入位置や量、そして医師の技術によって仕上がりが大きく変わる繊細な施術でもあるため、医師選びは慎重に行いましょう。
韓国で小鼻ボトックスを受ける場合は、クリニックや医師の経験値を必ず確認することが大切です。SNSや口コミだけを頼りに選んでしまうと、「思ったほど効果がない」「左右差が出た」といった失敗につながるケースも少なくありません。
また、小鼻の広がりが筋肉だけでなく脂肪や骨格によって生じている場合には、ボトックスだけでは十分な効果を得られないこともあります。そのような場合は、鼻の彫刻注射・ハイコ糸リフト・ヒアルロン酸注入など、他の「切らない施術」や骨格から整える小鼻縮小術を検討するのも一つの方法です。
自分の鼻にあった適切な美容施術を受け、理想的な仕上がりを目指しましょう。
