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「夏になると脇汗が気になって服が選べない」「緊張すると脇汗が止まらない」「制汗剤では追いつかない」そんな悩みを持つ方に注目されているのが、脇汗・多汗症ボトックスです。
韓国では脇汗・多汗症ボトックスが日本の半額以下で受けられるため、美容目的で訪韓する際に一緒に施術を受ける方が増えています。しかし、「韓国製って安全?」「打ち続けて大丈夫?」「他の部位から汗が出るようになる?」といった不安の声も聞かれます。
この記事では、韓国での脇ボトックスの値段や効果、デメリット、そして後悔しないためのポイントまで徹底解説します。韓国ソウルでおすすめのボトックスクリニックについては、『韓国ソウルでボトックスするなら?値段・効果・おすすめの上手いクリニック徹底解説』で詳しく紹介していますので、クリニック選びの際にご活用ください。
💉韓国製ボトックスによる脇汗・多汗症治療とは?
| ✅️「脇汗ボトックス」は、脇の下にボツリヌストキシンを注入して 汗腺の働きを一時的に弱め、発汗量をコントロールする治療 です。 |
多汗症の悩みを抱える方はもちろん、「夏になると汗ジミが気になる」「服の色を選ぶのがストレス」という美容目的で受ける方も年々増えています。
多汗症とは?
✅️多汗症は、体温調節に必要な量を超えて汗をかいてしまう状態をいいます。
特に脇は汗腺が密集しているため、緊張・ストレス・気温の上昇 などで発汗が強く出やすい部位です。
多汗症には以下の2つがあります。
- 原発性多汗症:はっきりした原因がなく、脇汗が過剰に出るタイプ(脇汗の大半がこれ)
- 続発性多汗症:病気・薬の影響など明確な原因があるタイプ
原発性の場合、日常生活に支障が出るほど汗が出るため、ボトックス治療が適応となるケースが多いです。
ボトックスが効く仕組み
脇ボトックスは、ボツリヌストキシンが 神経から汗腺への“汗を出せ”という信号をブロック し、汗腺の働きを落ち着かせる仕組みです。
- シワ治療:筋肉の動きを抑える
- 脇汗治療:汗腺への神経伝達を抑える
同じ製剤でも、作用させる対象が異なるのがポイント。
注入後数日で「汗の量が減った」と感じる人が多く、生活の快適さが大きく変わる治療です。
脇ボトックスがおすすめの方
以下のような悩みを持つ方に、脇ボトックスは適しています。
- 脇汗で服に汗ジミができて恥ずかしい
- 制汗剤を使っても汗が止まらない
- 緊張すると脇汗が大量に出る
- 脇汗パッドが手放せない
- 脇汗が気になって服の色やデザインが制限される
- 夏場の脇汗対策をしたい
ただし、妊娠中・授乳中の方や、重度の神経筋疾患がある方は施術を受けられない場合があります。
韓国で脇ボトックスを受ける場合の値段相場
韓国での脇ボトックスの料金は、使用する製剤の種類と注入量によって異なります。
製剤別の料金相場
💉韓国製ボトックス(ナボタ、メディトックスなど)
🔶両脇で15万〜30万ウォン(約1万5千〜3万円)程度。
脇は注入範囲が広いため、顔への施術よりも使用する薬剤の量が多くなり、その分費用も高めになります。格安クリニックでは10万ウォン以下(約1万円以下)で提供している場合もありますが、注入量が少なかったり、品質に不安があったりする可能性もあるため注意が必要です。
💉アラガン製ボトックスビスタ
🔶両脇で30万〜50万ウォン(約3万〜5万円)程度。
韓国製の約2倍の価格ですが、効果の持続期間や安定性を重視する方に選ばれています。脇ボトックスは顔への施術と違って目立たない部位なので、コストパフォーマンスを重視して韓国製を選ぶ方が多い傾向があります。
注入量による価格差
脇ボトックスの料金は、注入するボトックスの単位数によって決まるケースが多いです。一般的に、両脇で50〜100単位程度が必要とされます。
発汗量が多い方や、より確実な効果を求める方は100単位以上注入するため、その場合は費用も高くなります。カウンセリングで、自分の症状に合わせて適切な量を相談しましょう。
日本との価格比較
日本国内で脇ボトックスを受ける場合、保険適用外だと両脇で5万〜10万円程度が相場です。韓国と比較すると、2〜3倍の価格差があります。
ただし、日本では一定の条件を満たせば保険適用で受けられる場合もあり、その場合は3万円前後で済むケースもあります。保険適用の条件については次のセクションで詳しく解説します。
保険適用はできる?条件と日本との違い
脇ボトックスは、日本では条件を満たせば保険適用で受けられますが、韓国では基本的に自費診療となります。
日本での保険適用条件
日本で脇ボトックスが保険適用となるのは、以下の条件を満たす「重度の原発性腋窩多汗症」と診断された場合です。
保険適用の条件
脇汗ボトックスが保険適用になるのは、日常生活に大きな支障が出るほどの重度多汗症 と診断された場合のみです。実際には診断基準が厳しく、医師の診断書が必要になるため、美容目的で受けるケースの多くは自費診療 になります。
保険適用になった場合、3割負担でおよそ3万円ほどで治療できますが、「汗ジミが気になる」「夏だけ抑えたい」といった美容的ニーズの場合は対象外。そのため、脇汗ボトックスを受けている人の多くは、韓国・日本どちらでも 自費診療での施術が中心 となっています。
韓国での保険事情
韓国では、脇ボトックスはほぼすべて美容目的の自費診療として扱われます。
韓国の国民健康保険が適用されるケースは非常に限られており、日本人が日本の保険を持ち込んで使うこともできません。そのため、韓国で受ける場合は 全額自己負担 となります。
とはいえ、自費診療でも日本より価格が低めに設定されているため、「少しでも費用を抑えたい」「旅行のついでにケアしたい」という理由で韓国を選ぶ人が増えています。
効果と持続期間
脇ボトックスの効果がいつから現れ、どのくらい持続するのか、そして繰り返し打ち続けた場合の変化について解説します。
効果が現れる時期
脇ボトックスの効果は、注入後2〜3日から徐々に現れ始めます。1週間程度で明らかに発汗量の減少を実感でき、2週間後にはピークの効果に達します。
多くの方が「脇汗が大幅に減った」「服に汗ジミができなくなった」と効果を実感し、生活の質が大きく改善します。夏場でも制汗剤なしで快適に過ごせるようになったという声も多く聞かれます。
持続期間の目安
脇ボトックスの効果は、一般的に4〜6月程度持続します。個人差が大きく、初回は3~4か月程度で効果が薄れる場合もあります。
打ち続けるとどうなる?効果は長持ちする?
脇ボトックスは一度の施術で3〜6か月ほど汗を抑えられるため、継続して注射を受ければ、年間を通して快適に過ごせるのが大きな魅力です。ただし「打ち続けると体に負担?」「効かなくなるって本当?」と不安に感じる人も少なくありません。
結論から言うと、適切な間隔で続ければ大きな問題はありません。ただし、いくつか知っておきたいポイントがあります。
✅️打ち続ける=効果がどんどん長持ちするわけではない
脇ボトックスは筋肉ではなく汗腺に作用するため、顔のボトックスほど「回数を重ねると動きが弱まる=持続が延びる」という変化は起こりにくい施術です。
ほとんどの場合、毎回ほぼ同じ持続期間(3〜6か月)と考えられます。
✅️まれに「抗体」ができ、効果が弱まることがある
ボツリヌストキシン製剤を長期的に繰り返すと、体が薬剤を“慣れ”として判断してしまう「抗体形成」が起き、効果が感じにくくなるケースがあります。
ただし、抗体形成はかなりレアといえます。頻度が高すぎる施術や、必要以上の大量投与が続いた場合に起こりやすいため、 3〜4か月以上の間隔をあけて適切な量で施術を受けましょう。
デメリット・副作用
脇ボトックスは比較的リスクの少ない施術ですが、完全に「副作用ゼロ」というわけではありません。受ける前に想定しておくと安心です。
よくある軽い副作用
- 注射部位の痛み・腫れ
施術直後〜数日間、脇に軽い痛みや腫れが出ることがあります。多くは2〜3日でおさまり、日常生活への支障はほとんどありません。
- 内出血
毛細血管に針が触れると小さく青あざができます。1週間ほどで自然に消えますが、ノースリーブを着る予定がある場合は少し余裕をもって施術するのがおすすめです。
- 一時的な腕のだるさ
ごく稀に、薬剤が脇周囲に広がり、腕を上げづらい感覚が数日〜1週間ほど続くことがあります。通常は軽度で自然に改善します。
「他のところから汗が出る?」代償性発汗について
脇ボトックスを検討する際に多くの人が気にするのが、脇の汗が減った分、他の部位が汗をかきやすくなる現象(代償性発汗)です。
| ✅️「代償性発汗」とは‥ 体は体温を調整するために一定量の汗を必要とします。脇の発汗が抑えられると、必要な分を補うように他の部位が汗を出す場合があります。 |
増えたと感じやすい部位の例
・顔・頭
・背中
・太もも
・足裏
起こる人はどのくらい❓
報告によって幅がありますが、軽いものを含めると10〜30%程度とされています。ただし多くの場合は“少し汗をかきやすくなったかも”と感じる程度で、脇の不快感が減るため生活の満足度はむしろ上がったという声が多く見られます。
その他のリスク
- 汗の出方にムラが出る
注入が均一でないと「汗が止まる部分」と「残る部分」が出ます。脇ボトックスは範囲が広いため、医師の経験値が仕上がりに直結します。
- アレルギー反応
非常に稀ですが、ボトックス製剤に対してアレルギーを起こすことがあります。過去に違和感があった人は必ず申告しましょう。
臭い(ワキガ)への効果
脇ボトックスは汗の量を減らすだけでなく、脇の臭い(ワキガ)を軽くする効果もあります。脇の臭いは、アポクリン汗腺から出る汗が皮膚の細菌と混ざると発生します。
ボトックスで発汗が抑えられると、
汗がたまりにくく → ムレにくく → 細菌が増えにくいため、結果として臭いもぐっと目立たなくなります。一時的なケアとしては、軽度〜中度のワキガ対策にとても相性の良い治療です。
軽度〜中度のワキガに向いている理由
ボトックスは汗腺の“働き”を弱めるだけで、臭いを生むアポクリン汗腺自体を減らす治療ではありません。そのため相性が良いのは、
⭕軽度〜中度のワキガ
⭕日常のニオイが少し気になる
⭕夏だけ臭いを抑えたい
といったケース。
一方、
▲もともとの臭いが強い
▲家族から指摘された
▲洋服の黄ばみがひどい
などの“重度”に分類される場合は、ボトックスでは十分な改善が難しいとされます。
効果が切れると臭いも元に戻る
脇ボトックスの効果は3〜6か月ほどです。作用が弱まると、汗の量も臭いも徐々に元の状態へ戻っていきます。「ずっとニオイを抑えたい」という場合は、
- 定期的にボトックスを続ける
- 根本治療(汗腺除去)も検討する
という2つの方法があります。
「もう臭い悩みを繰り返したくない」「根本から治したい」という場合は、手術という選択肢もあります。
TJ美容外科
📌腋臭症(ワキガ)手術を行っており、アポクリン汗腺を直接取り除くため、長期的な改善を目指したい方に向いている治療です。
韓国製ボトックスの安全性
「韓国製って本当に大丈夫?」という不安は、とてもよく聞く声です。結論から言うと、正しい製剤を、適切に使うクリニックを選べば問題なく使えるケースがほとんどです。
韓国製ボトックスの品質について
韓国でよく使われるナボタ・コアトックスなどは、韓国FDA(MFDS)から承認された医薬品で、韓国国内では年間数百万件以上の施術で使われているメジャー製剤です。
ただし、日本の厚生労働省での承認は受けていないため、日本では「未承認薬」扱いになる点だけは理解しておきましょう。承認の国が違う=危険という意味ではなく、管理体制や承認基準が日本と異なるというニュアンスです。
💡安全に使うために押さえたいポイント
韓国製ボトックスを選ぶときに最も大事なのは、製剤そのものより“どのクリニックで打つか”です。
| ✅️正規品を扱っているか ✅️製剤ロットや仕入れルートの管理が明確 ✅️医師の注入経験が多い ✅️アフターケア体制が整っている |
このあたりをチェックすると、トラブルの可能性をぐっと減らせます。韓国では価格の幅が大きい分、極端に安い店を選ばないことも重要です。
▶韓国製とアラガン製の違いや「広がる・効かない」という噂については、こちらの記事でより詳しく解説しています👇
脇ボトックスで後悔しないためのポイント
脇ボトックスは手軽な施術ですが、満足度を左右するのは 「クリニック選び」と「医師の診断力」 です。脇汗がどの程度改善できるのか、ボトックスで十分なのか、それとも別の治療が適しているのか──こうした判断を丁寧にしてくれる医師を選ぶことが重要です。
また、韓国製ボトックスを扱うクリニックは多く、正規製剤を使っているか、適切な量と注入箇所を見極められる経験があるかは事前チェック必須。症例数、医師の経歴、日本人の口コミなども確認しておくと安心です。
値段だけで選ばず、長期的に見て信頼できるクリニックを選ぶことが、後悔しない脇ボトックスへの一番の近道です。
まとめ:安いだけじゃない、“正しく選べば”効果を実感できる脇ボトックス
韓国製ボトックスは、日本よりもずっと手頃な価格で脇汗・多汗症を抑えられる人気の治療です。1回の効果でも生活の快適さが大きく変わるため、「まずは汗だけでも減らしたい」という方には特に向いています。
ただし、
✅️効果の持続には個人差がある
✅️脇汗が減ると他の部位に汗が出やすくなる“代償性発汗”が起こる可能性がある
✅️韓国製ボトックスの安全性(正規品かどうか)
この3つは必ず押さえておきたいポイントです。
価格の安さだけで決めず、信頼できる製剤・経験豊富な医師・丁寧なカウンセリングを条件にクリニックを選べば、満足度の高いケアにつながります。
上手に活用できれば、汗の悩みはぐっと軽くなります。
「安いけれど注意すべきところはしっかり確認する」これが後悔しない脇ボトックス選びの鍵です。
