韓国には映画館が多く、旅行中に見かけた方も多いのではないでしょうか?
「一度見てみたいなぁ…」と思っている方もいらっしゃると思います。
そこで今回は、映画館の利用方法や特徴など、詳しくご紹介します!
韓国の映画って?
動画配信サービスの台頭により、日本では「映画館で映画を見なくなった…。」という方も多いことでしょう。
しかし韓国では動画配信サービスがどれだけ利用されていても、映画館で映画を見る人が多く、公開されると「その日に見に行く」という人がいるほど、生活に根付いています。
また2019年に公開された『パラサイト 半地下の家族』が第72回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールの受賞、第92回アカデミー賞で4部門を受賞したこともあり、韓国での映画熱は年々上昇していますよ。
また韓国人全体が映画好きということも影響しているのかもしれませんが、洋画の場合は日本よりも先に公開されることが多いです(アニメなども含む)。英語ができる方であれば旅行のついでに鑑賞するのもおすすめですよ。
韓国の映画館とは?
韓国では『CGV』、『ロッテシネマ』、『MEGABOX』などが代表的な映画館となっています。
また上記の映画館は比較的大型なことが多く、デパ-ト内などには必ず入っていますよ。
時にはマンションの地下などにある場合もあり(韓国のマンションは2階程度までは店舗が入店していることが普通)、ふらっと見に行くことができるのも韓国の映画館の大きなメリットと言えるでしょう。
チケット売り場・フード売り場・休憩所・グッズ売り場などがあり、その点は日本と大きく変わりはありません。
また映画によって2D・3D・4Dなど様々なタイプで上映されていますので、ご自身の好きな方法で映画が楽しめますよ。
☆人気コーヒーチェーンが入店している!?
韓国はカフェ大国と呼ばれるほど、様々な場所にカフェが存在していますよね。それは韓国の映画館でも同様。
映画館専用のフード売り場はもちろんあるのですが、その横にカフェが入店している場合もあるんですよ。大体はチェーン店の場合が多いですが、おいしいコーヒーを飲んだりフードを食べたりしながら上映を待つこともできます。
また映画を観る予定がなくてもカフェには入ることができるので、普通のカフェとして利用することも可能です。筆者も何度か映画館に併設されているカフェに立ち寄ったことがありますが、映画の上映まで利用するという方が多いので、比較的空いているのが印象的でした。ゆっくりしたいときの穴場スポットとしても利用できますよ!
チケットの価格は?
韓国の映画館は全席指定となっています。
韓国の映画のチケット価格は年々上昇傾向にありますが、日本に比べるとまだまだチケット価格が安く設定されています。
映画館や時間帯・座席の種類により価格は前後しますが、一番お得な時間帯であれば9,000ウォン程度から観賞することが可能です(金曜夜・週末を除く)。
また日本と同様に曜日や年齢によってチケットの割引なども行っていますので、上記の価格よりもさらにお安く観ることも可能ですよ。
チケットの購入方法は?
チケットの購入方法は全部で3通り。1つずつ詳しくご紹介します。
①オンラインで購入する
公式HPや公式アプリを利用すれば、どこにいてもチケット予約をすることができます。
- ただしこの場合は韓国のクレジットカードでの決済が必要なこと、公式HPが韓国語のため韓国語ができることが必須となります。
オンラインでの購入は在韓者におすすめの方法です。
②直接映画館で購入する
この場合は有人カウンターか無人券売機を利用することができますよ。最近は無人券売機が主流となってきているので、「有人カウンターに人がいない…」ということも増えてきているので注意しましょう。
有人カウンターがある場合は、カウンターの上に上映予定の映画が表示されているので、映画の名前と時間、予約したい人数を伝えればOKです。座席の場所はその時点で空いている場所を教えてくれますので、問題なければその旨を伝えましょう。
無人券売機の場合は案内に沿って映画の題名、時間、予約したい人数、座席の場所をタッチすれば予約することができます。
- ただし無人券売機の場合はクレジットカード決済のみなので、現金を使用したい場合は有人カウンターで購入しましょう。
座席の種類が豊富!
日本の映画館でも様々なパターンの座席が登場していますが、韓国は座席の種類がとても多いです。
特別な座席の場合は追加料金がかかる、座席の予約が他の座席に比べ取りにくいなどのデメリットもありますが、韓国限定の座席を経験するのも楽しいと思います。
今回は代表的な座席をご紹介します!
①カップルシート
これは聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
カップル用に2つの席がくっついている座席で、それ以外の席とはかなり間隔が広めにとられているという特殊な座席です。
他の人たちに邪魔されることなく、2人の時間を楽しむことができるのでカップルに大人気の座席となっていますよ。
②リクライニング可能な座席
上半身のみリクライニングできる座席もありますが、完全に横になって見られる座席も用意されています。
テンピュールとコラボした映画館もあり、ゆっくりと寝ながら映画を楽しめますよ。
こちらの座席に関しても一般的な座席に比べると隣との間隔が広いので、ゆっくり映画を楽しめるのがメリット。
筆者は上半身のみリクライニングできる座席で観賞したことがあるのですが、かなりリラックスして観ることができたので、とても満足でした。
③特別座席
映画館によって名称は異なりますが、各映画館が特別な座席を用意しています。
自宅のリビングのように楽しめるようにやや明るめに照明が設定されていたり、映画上映前にラウンジでドリンクなどを楽しめたりと、それぞれが趣向を凝らして特別な座席を用意しています。
日本では体験できない空間なので、特別感も味わえる座席となっていますよ。
フードにはどんなものがある?
日本と同様にポップコーンと炭酸飲料は韓国でも基本セットとなっており、どの映画館でも販売されています。また、ホットドッグなどの販売もありますよ。さらには日本では珍しいイカを揚げたフライなども販売されています。
映画館によって違いがあるので、様々な映画館に行って食べ比べてみるのも面白いですよ!
また上映映画によってはフードとコラボする場合もあります。日本ではゲットできないグッズもありますので、フードのチェックもお忘れなく!
☆持ち込みができる?
韓国の映画館では食べ物や飲み物の持ち込みが可能です。以前は日本と同様に持ち込みは禁止されていましたが「フードの料金が高い」、「チケット代よりも高くなってしまう」などの声が多く集まり、2008年に公正取引委員会が『CGV』、『ロッテシネマ』、『MEGABOX』などに勧告を行ったことで緩和されました。
そのため近くのカフェやコンビニなどで購入してから映画館に行っても問題はありませんよ。
しかし持ち込みが緩和されたことで、ジャージャー麺やチキンなどの匂いが強い物を食べる人も見受けられ、「トラブルになってしまった…」ということも増えています。映画館側は注意事項として「他人に不快感を与える食べ物はNG」と言っているものの、持ち込みは個人のマナーに委ねられている現状となっています。
- トラブルを避けるためにも匂いの強い物や租借音が大きくなってしまうものなどはなるべく持ち込まないようにしましょう。
韓国の映画館で気をつけるべきことは?
①他人に配慮した行動を!
これは日本の映画館でも同じですよね。
映画に集中できるように上映中は携帯の電源をOFFにしておきましょう。また話し声も意外と聞こえますので、上映中は必要以上に話すことは控えておいたほうがいいです。
②エアコン対策は自分で!
日本の映画館ではブランケットの貸し出しなどをしてくれますが、韓国ではないことも多々あります。そのため自分で調整することが必要ですよ。
また韓国全般に言えることですが、日本に比べて夏はエアコンがかなり強く効いていることが多いです。上映中、冷えることがないように夏でもカーディガンなどを持参しましょう。
③帰宅時はゴミをしっかり捨てよう!
日本では映画の終了時刻に合わせてスタッフさんが待機し、ゴミを回収してくれますよね。しかし韓国では自分で片づけなければならない場合もあります。
出口までにゴミ箱が設置されていますので、そこに必ず捨てましょう。座席にゴミを置いていってしまう方も多々いるのですが、マナー違反ですので日本と同様にゴミの後始末はしっかり行いましょう。
【番外編:韓国人はエンドロールを見ない!?】
韓国では『パリパリ文化』というものが根付いており、なんでも「素早く行う」という人が多いです。韓国にいるとこの『パリパリ文化』を感じることがすごく多いのですが、映画館でも同様です。
日本人はエンドロールが終わって照明が明るくなってから動き出す方が大半ですよね。また邦画の場合はエンドロール後にプチ動画が流れることもあり、最後まで見届けることが多いと思います。
しかし韓国では90%以上の人がエンドロールが流れるやいなや動き出し、エンドロールが終わるころには誰もいなくなるというのが日常茶飯事です。エンドロール後にプチ動画があるかどうかは事前に調べておくという徹底ぶりですよ。
またエンドロールの終盤からはお掃除をするスタッフさんが掃除を始めるので、あまり長くいると怪訝な顔で見られることも。
筆者も韓国人と何度か見に行ったことがありますが、エンドロールを最後まで見られたことは1回もありません…。
まとめ
いかがでしたか?
今回は韓国の映画館についてご紹介しました。
日本でも韓国の映画を見られる機会は増えてきましたが、どうしてもタイムラグがあるのが悲しいところ。
チケット購入などもそれほど難しくはありませんので、見たい映画がある場合は韓国で一足お先に見るのも良いのではないでしょうか?
韓国の映画館に行く際にはぜひこの記事を思い出してみてくださいね。