韓国での豊胸手術は「日本より安そう」「日本より技術が進んでいて胸をより大きくできそう」といったイメージをもっている人もいるのではないでしょうか?
しかし、実際には韓国と日本とで受けられる施術や料金に大きな差があるとはいえません。では、なぜ韓国に行って豊胸をするのでしょうか?
韓国は整形や豊胸が盛んで、クリニックや医師によっては高度な設備、知識、技術をもっているケースがあります。日本で豊胸することも可能ですが、自分の理想とする豊胸手術を受けるために韓国での施術を選択肢のひとつとする日本人も増えてきています。
日本だけでなく韓国のクリニックでの豊胸を選択肢にいれることで、より納得できて後悔しにくい豊胸ができるかもしれません。
この記事では、韓国の豊胸におすすめのクリニックや、クリニックの選び方を紹介します。さらに、豊胸の方法や金額なども丁寧に解説しています。「自分が満足できる豊胸をしたい」と考えている人はぜひ参考にしてください。
韓国の豊胸におすすめなクリニック
韓国で豊胸するのにおすすめなクリニックを紹介します。クリニックや医師によって力をいれているポイントや得意な分野は異なるため、複数のクリニックのカウンセリングへ行ってみることをおすすめします。
グランド整形
グランド整形では、メンタースムースやモティバによるシリコンバック豊胸と脂肪注入法を扱っています。
整形外科・皮膚科・麻酔科・内科専門医が同席し、安全に配慮しながら手術を進めてくれます。
グランド整形で注目したいのは、安全に配慮したシリコンバック整形。拘縮やBIA-ALCLへの対策を考慮しながらシリコンバックの選定や施術を行ってくれます。さらに、超音波マッサージやヒーリングケアを取り入れ、術後の腫れや痛みをおさえるアフターケアもおこなっています。
シリコンバック豊胸のダウンタイムやリスクが怖くて踏み出せないという人にもおすすめのクリニックです。
be&meクリニック
be&meクリニックではシリコンバック豊胸と脂肪注入法による豊胸が受けられます。
とくに注目したいのが、ハーベストジェットIIによる脂肪注入豊胸。BE&MEイ・ジョンミン代表院長はハーベストジェットIIの公式キードクターで、豊富な経験があります。
ハーベストジェットII という機械を使うことで、脂肪細胞や脂肪吸引する周辺組織の損傷をおさえます。きれいな脂肪組織を取り出して注入できるため、生着率約60%~70%という結果を出しています。
脂肪注入法を積極的に考えている人におすすめできるクリニックです。
韓国の豊胸クリニックのおすすめの選び方

韓国で豊胸するときのクリニックの選ぶとき、安さを重視したくなるかもしれません。しかし、安さだけで豊胸するクリニックを選ぶのは失敗のもとです。
ここからは、韓国で豊胸したい人向けにクリニックの選び方を解説します。
経験豊富な医師がいるクリニックを選ぶ
豊胸手術に十分な経験と実績がある医師が施術してくれるクリニックを選ぶのがおすすめです。
豊胸は高度な技術が必要で、専門性が高い施術です。医師の知識や技量によって仕上がりの美しさはもちろん、ダウンタイムにも影響してきます。医師の経歴や専門分野、過去の施術実績を調べましょう。
また、症例写真を見るのも医師の力量やセンスをチェックするのもおすすめです。日本ではなるべくバレずに自然な豊胸が好まれますが、美容整形に寛容な韓国では美しければ自然かどうかは重視しない医師もいます。
実績や技量はあっても、医師のセンスが仕上がりを左右することも考慮すべきです。
医師が担当した症例写真を多く見ることで、医師の美的感覚と自分の美的感覚が合うかも確認しましょう。
経験豊富で実績があり、美的センスが合う専門医を選ぶことが豊胸の成功につながります。
カウンセリングが丁寧なクリニックを選ぶ
カウンセリング時に受ける印象も、クリニックを選ぶうえで重要なポイントです。
患者の希望を丁寧に聞きながら、医学的な知識や経験に基づいて施術内容を提案してくれるクリニックを選ぶのがおすすめです。反対に、患者が納得していない施術を無理に押し付けたり、リスクや注意点、料金についてはっきりと説明してくれないクリニックはやめておきましょう。
とくに、アフターケアについても丁寧に説明してくれるかチェックしてください。術後に日本でトラブルが起こった場合、どのようなフォローをしてくれるのか真摯に説明してくれるでしょうか?
アフターフォローについて濁されるようであれば、豊胸を受けるのには心配なクリニックかもしれません。
上記のような内容を韓国のクリニックで話す場合、言語の壁を不安に感じるかもしれません。しかし、日本語ができるスタッフや通訳がいるクリニックもあります。コミュニケーションがスムーズにとれるかどうかもカウンセリングを通してチェックしましょう。
専門的な知識をもとに、正直で透明性の高いコミュニケーションがとれるクリニックを選ぶことをおすすめします。
複数のクリニックのカウンセリングを受けてから選ぶ
ひとつのクリニックだけでなく、複数のクリニックのカウンセリングを受けてから選ぶのがおすすめです。
豊胸の方法などの提案は、医師ごとに異なる可能性があります。複数の提案から、自分が納得できる内容・料金の施術を選ぶほうが後悔する可能性はぐんと低くなります。よく考えずに1つめのクリニックで豊胸することを決めてしまうと、あとから「他のクリニックの意見も聞いておけばよかった」と思うことがあるかもしれません。
口コミや評判も大事ですが、他の人が良いといっていたクリニックが自分に合うとは限りません。複数のクリニックでカウンセリングを受けて比較検討することで自分にとっての良さ・悪さがわかってくるはずです。
韓国で受けられる豊胸手術の種類は?

韓国では主に脂肪注入やシリコンバッグによる豊胸手術が可能です。脂肪注入とシリコンバックによる豊胸を組み合わせたハイブリッド豊胸を受けられるクリニックもあります。
豊胸手術の種類によって、メリットやデメリット、リスクは異なります。また、体型によっては施術が難しい種類があることもおさえておきましょう。
ここからは、豊胸手術の種類について詳しく解説します。やや難しい話もでてきて面倒に感じるかもしれません。しかし、施術後に「もっと真剣に調べておけばよかった」と後悔しないためにもぜひ目を通してください。
カウンセリング前に各方法の違いを理解しておくことで、韓国のクリニックでもスムーズにより深い質問ができ、満足の行く結果につながるはずです。
脂肪注入法:バストアップと部分痩せが同時に叶う
バストアップと部分痩せが同時に叶う豊胸として注目されているのが、脂肪注入法です。
二の腕、太もも、お腹、おしり、など脂肪が気になる部分から脂肪吸引を行い、採取した脂肪から不純物を取り除いて精製したうえで胸に注入します。
自身の脂肪を使用するため、見た目や触り心地は自然ですが、注入した脂肪の一部は体に吸収され、最終的にどのくらいの脂肪が定着するかは個人差があります。
脂肪注入法のメリット
脂肪注入には以下のようなメリットがあります。
- 自然な見た目や感触
- 部分痩せが同時に可能
- 拒絶反応やアレルギーのリスクが低い
脂肪注入法では、自然な仕上がりが期待できます。自分自身の脂肪を使って豊胸するため、見た目が感触が人工的になりすぎることなく、自然な胸のラインを手に入れやすいです。
また、脂肪吸引と組み合わせることで、気になる部分の脂肪を減らしながら理想的なボディラインを手に入れられるという一石二鳥の効果も魅力的でしょう。
さらに、シリコンなどの人工物を使用する豊胸手術と比べると、自分の組織を使用する脂肪注入はアレルギーや拒絶反応のリスクが低いことも利点です。
脂肪注入法のデメリット
脂肪注入法には以下のようなデメリットがあります。
- 大幅なサイズアップは難しい
- 痩せ型の人は脂肪が十分に確保できない
- 定着率が不確実
痩せ型の人は十分な量の脂肪を採取できず、脂肪注入法自体が実施できないケースがあります。
また、注入した脂肪の定着率には個人差があります。時間の経過とともに注入した脂肪が体内で吸収されてしまう可能性があり、どのくらい脂肪が定着するかは予測が困難です。左右で定着率に差が出れば、胸の左右差にもつながります。
シリコンバッグ法のような大幅なサイズアップは難しく、脂肪が定着してからさらなるバストアップのために再度脂肪注入をおこなうケースもあります。見積もりを出してもらうと、シリコンバッグ法よりも脂肪注入のほうが費用が安い場合もあるかもしれません。しかし、繰り返し脂肪注入を受けるとシリコンバッグ法を受けるのと変わらない金額になる可能性も考慮しておきましょう。
脂肪注入法のダウンタイム症状
脂肪注入では以下のようなダウンタイム症状があります。
- 痛み
- むくみ
- 腫れ
- 内出血
脂肪注入のダウンタイムは、脂肪を注入する胸よりも、脂肪を採取した部分のほうが強くなる傾向があります。いずれも痛みや内出血は2週間~1ヶ月程度、その後さらに症状が落ち着くまで2ヶ月程度の期間を要するケースが多いです。
脂肪を無理に多く採取すると、脂肪吸引部分のダウンタイムの症状がひどくなったり長引いたりすることがあります。
脂肪吸引部分のダウンタイムを少しでも軽くするには、無理のない脂肪採取量を医師に適切に判断してもらう必要があります。
脂肪注入法のリスク
脂肪注入法のリスクには次のようなものがあります。
- しこり
- 皮膚がでこぼこする
脂肪注入法の代表的なリスクとして挙げられるのがしこりです。不純物のまざった脂肪を注入したり、一箇所に集中的に注入することで生じやすくなります。しこりは壊死した脂肪であり、二次感染や乳がんの発見の遅れなど、重大な結果を招くこともあります。
また、脂肪吸引した部位の皮膚に凹凸が生じるリスクがあります。吸引する脂肪の量や、吸引の仕方が適切であれば皮膚に凹凸が生じるリスクは低くなります。
シリコンバッグ法:痩せ体型でも確実に大きくできる
シリコンバック法は、脇下やアンダーバストを切開したところから、胸にシリコンバックを入れてバストアップする方法です。
シリコンバック法と一言でいっても、切開する場所やシリコンバックを入れる場所によって手術内容が変わってきます。
切開する部位は脇下かアンダーバストのどちらかです。それぞれ以下のようなメリットやデメリットがあります。
切開場所
メリット
デメリット
脇下切開
脇の下のシワにそって3~4cmほど切ってシリコンバックを挿入する
傷跡が目立ちにくい
医師が目視で手術できない
アンダーバスト
胸下のラインに沿って3~4cmほど切ってシリコンバックを挿入する
医師が目視で手術可能
仰向けになると傷跡が見えることがある
また、シリコンバックを入れるのに適した場所も人によって異なります。大胸筋下法、乳腺下法のほか、大胸筋膜下法やデュアルプレーン法があり、それぞれメリットやデメリットが異なります。
シリコンバックを挿入する部位
メリット
デメリット
大胸筋下法
大胸筋の下にシリコンバックを挿入する
皮膚が薄い人や脂肪が少ない人でも自然な仕上がりになりやすい
術後の痛みが強くなりやすい
触り心地は硬い仕上がりになりやすい
乳腺下法
乳腺の下にシリコンバックを挿入する
自然な仕上がりになりやすい
術後の痛みが比較的少なくなりやすい
皮膚が薄い人や脂肪が少ない人は不自然になりやすい
大胸筋膜下法
大胸筋膜の内側にシリコンバックを挿入する
自然な仕上がりになりやすい
術後の痛みが強くなりやすい
デュアルプレーン法
シリコンバック上部は大胸筋の下に、下部は乳腺下に挿入する
皮膚が薄い人や脂肪が少ない人にも向いている
デコルテや下乳の丸みが自然になりやすい
術後の痛みが強くなりやすい
クリニックによっては扱っていない方法もあるため、1つのクリニックのカウンセリングだけで決めてしまっては、本当に適した方法でシリコンバック法を受けられない可能性もあります。複数のクリニックにカウンセリングへ行けば、異なる方法を提案してもらえるかもしれません。
シリコンバッグ法のメリット
シリコンバック法には以下のようなメリットがあります。
- 脂肪の少ない人でも豊胸できる
- 1度の手術で2カップ以上のバストアップも可能
- 希望に合ったバックを選べる
- 効果が半永久的に持続する
体型や脂肪の量に関係なく、挿入したシリコンバックの大きさぶんのバストアップが叶う点は大きなメリットです。どのくらいのカップ数までバストアップできるかは個人差がありますが、一度の手術で2カップ以上大きくすることもできます。
さらに、シリコンバッグの種類が豊富で、より自然な形、揺れや触り心地を追求したものを選択可能です。自分に合ったバッグを選べば、理想とする胸の形に近づけられます。
また、痩せてもシリコンバックがなくなることはなく、効果が半永久的に持続することも重要なメリットです。近年ではシリコンバックの耐久性や機能性が向上しており、10年程度での入れ替えも必須ではなくなりました。
トラブルや気になる点がなければ定期的な追加施術の必要性は基本的にありません。長期的な視点でみれば、シリコンバック法が脂肪注入法よりも経済的になることもありえます。
- 痩せ型で脂肪注入法ができない
- 確実に大きくしたい
- 効果が続いてほしい
上記にあてはまる人は、シリコンバック法を積極的に検討してみてもよいでしょう。
シリコンバッグ法のデメリット
シリコンバック法のデメリットは以下のとおりです。
- 見た目や触り心地が不自然になることがある
- 定期的な検査が必要
- 傷ができる
脂肪注入法に比べると、見た目や触り心地の自然さが劣るデメリットがあります。
技術の進歩により改善されてきているものの、人工物を胸に入れる性質から、完全な自然さを実現するのは難しい場合があります。特に痩せている人や、ダイエットで手術当時より痩せた場合は、バッグの輪郭が透けて見えたり、触ったときに硬い感じがしたりすることもあります。
また、シリコンバックの耐久性は向上してきているものの、破損の可能性もゼロではありません。2年に1回は画像検査を受けることが推奨されており、定期的な検査が必要な点はデメリットといえます。
さらに、手術に伴う傷跡の問題も考慮が必要です。傷跡は1年ほどかけてゆっくりと目立たなくなっていくため、長期的な目線で考えれば大きなデメリットとはいえないくらいです。技術の高い医師が執刀することで、傷跡はより目立ちにくくなります。
シリコンバック法のダウンタイム症状
シリコンバック法では、以下のようなダウンタイム症状があります。
- 腫れ
- 痛み
- むくみ
- 内出血
- しびれ
- 違和感
痛みのピークは術後2~3日程度です。だいたい1~2週間程度続き、日を追うごとに改善されていくのが一般的です。
痛みに対しては鎮痛剤で対処することもできます。
シリコンバック法のリスク
シリコンバック法で豊胸する場合のリスクには以下のようなものがあります。
- アレルギー反応や拒絶反応
- カプセル拘縮(被膜拘縮)
- 乳房インプラント関連未分化大細胞型リンパ腫(BIA-ALCL)の発症
シリコンバックは、人体にとっては異物です。体内に入れても問題のない素材で作られていますが、アレルギー反応や拒絶反応を起こすリスクがあります。
また、カプセル拘縮(被膜拘縮)といって、シリコンバッグを包む被膜が固くなるリスクがあります。ただし、カプセル拘縮は、マッサージや、インティバのような温熱療法を併用することで予防可能です。
とても稀ではあるものの、乳房インプラント関連未分化大細胞型リンパ腫(BIA-ALCL)を発症するリスクについても知っておくべきです。BIA-ALCLはシリコンバック豊胸をした人に生じる可能性があるリンパ腫です。の5年生存率は91%とされており、病変が局所にとどまっていればシリコンバックの除去と皮膜切除で治ります。ただし、死亡例もあるため医師の説明をよく聞くようにしてください。
韓国で使われているシリコンバックの種類
韓国では次のようなシリコンバックを扱っているクリニックが多いです。
- メンター
- ベラジェル
- モティバ
モティバやベラジェルは日本のシリコンバック豊胸でもよくみかけます。メンターは日本ではまだ浸透していませんが、米国FDAの認証を受けたシリコンバックであり、韓国の豊胸ではよく使われます。
ハイブリッド豊胸:シリコンバッグと脂肪注入のいいとこどり
ハイブリッド豊胸は、シリコンバッグ豊胸と脂肪注入豊胸を組み合わせたバストアップ方法です。シリコンバッグ挿入後、バッグを覆うように自身の脂肪を注入します。シリコンバッグ法のみや、脂肪注入法のみの豊胸術の欠点を補いながら、より自然で確実に大きなバストを手に入れる方法として注目されています。
ハイブリッド豊胸のメリット
ハイブリッド豊胸には、脂肪注入法とシリコンバック法のいいところをあわせもったメリットがあります。
- 2カップ以上の大きさも可能
- 自然な見た目と触り心地を手に入れられる
- 左右差を補正しやすい
挿入したバックの容量だけ確実にバストアップできるシリコンバック法の良さと、自然な触り心地や見た目になるという脂肪注入法の良さをいいとこどりしたのがハイブリッド豊胸です。
さらに、シリコンバック豊胸と脂肪注入法を組み合わせることでバストアップしつつ左右差を補正することも可能です。
確実にボリュームアップしながら、脂肪注入による自然な胸の質感の両立を実現できる点が最大のメリットといえます。特に、脂肪注入で十分な脂肪量の確保が難しい痩せ型の人でも、ハイブリッド豊胸なら自然で大きなバストを手に入れられる可能性があります。
ハイブリッド豊胸のデメリット
ハイブリッド豊胸のデメリットには以下のようなことが挙げられます。
- リスクが多くなる
- 費用が高くなりがち
ハイブリッド豊胸では、シリコンバック法または脂肪注入法による単体の施術よりも、費用が高額になるのが一般的です。また、シリコンバック法と脂肪注入法の両方のリスクを負うことになる点は考慮すべきデメリットです。
ハイブリッド豊胸のリスク
ハイブリッド豊胸のリスクを大別すると、以下の3種類です。
- シリコンバックに関するリスク
- 脂肪吸引に関するリスク
- 脂肪注入に関するリスク
脂肪注入法やシリコンバック法のリスクとして紹介した以下のようなリスクをすべて負うことになります。
- アレルギー反応や拒絶反応
- カプセル拘縮(被膜拘縮)
- 乳房インプラント関連未分化大細胞型リンパ腫(BIA-ALCL)の発症
- しこり
- 皮膚がでこぼこする
リスクが多いと感じるかもしれませんが、医師の技量や施術を受けたあとの適切なケアで減らせるリスクもあります。また、非常にまれなリスクもあり、ハイブリッド豊胸をした人全員に上記のようなことが起こるわけではありません。
【注意】韓国でヒアルロン酸豊胸やアクアフィリング豊胸は受けられない
韓国では、フィラー注入による豊胸は受けられません。
フィラー注入とは、充填剤を注射器で注入するバストアップ方法です。ヒアルロン酸豊胸やアクアフィリング(アクアリフト)豊胸がその例です。
ヒアルロン酸豊胸とは?
ヒアルロン酸を注入してバストアップさせる方法。
アクアフィリング豊胸とは?
水分とポリアミドで作られたジェル状の素材を注入する方法。
アクアフィリング豊胸やアクアリフト豊胸などの呼び方がある。
ヒアルロン酸豊胸やアクアフィリング豊胸は、メスを使わず手軽に受けられる豊胸術として手軽にバストアップできると一時期は注目されていました。しかし、ヒアルロン酸豊胸やアクアフィリング豊胸を行った後にトラブルが多発しました。そのため、韓国では以前から危険視されており、施術が禁止されています。
日本でも、形成外科学会はヒアルロン酸注入やアクアフィリング豊胸を推奨していません。「安易に受けないほうがよい豊胸術」としているため、豊胸術の選択肢にいれないことをおすすめします。
韓国での豊胸の平均金額はいくら?日本より安い?

韓国の豊胸と日本の豊胸とで、一概にどちらが安いとはいえません。
シリコンバックならシリコンバックの種類や配置場所、脂肪注入なら採取する部位など、クリニックによってさまざまな要因で値段が変動します。
血液検査や麻酔の料金が入っているかどうか、オプション料金が込みになっているかといったことも値段を左右する要素です。
韓国のクリニックでは空港までのお迎えや宿泊費が入っているパターンもあります。
また、豊胸は人によって適した方法が異なり、なりたいバストの理想も異なります。施術内容が違えば料金も違って当然なので、平均金額を考える意味はないでしょう。
豊胸でだいたいどのくらいのお金がかかるのかイメージしたい人のために、韓国と日本、それぞれの豊胸料金を調べました。
韓国の美容クリニック2医院の豊胸料金を調べたところ以下の通りでした。
韓国Aクリニック
韓国Bクリニック
シリコンバック
900万w~1650万w
1100万w~1700万w
脂肪注入
‐
1200万w
ハイブリッド
シリコンバック豊胸の料金+300万w
シリコンバック豊胸の料金+400万w
シリコンバック豊胸は日本円にするとだいたい90万円~170万円程度です。すごく安いというわけではなさそうです。選ぶシリコンバックの種類によっても値段が異なります。
韓国のクリニックの脂肪注入の料金は1医院だけですが、日本円にすると120万円程度で施術が受けられるようです。
ハイブリッド豊胸の料金は2院ともシリコンバック豊胸の料金に上乗せする形式になっていました。だいたいプラス30万円~40万円程度でハイブリッド豊胸が受けられます。
日本のクリニック5院を調べたところ以下のような料金でした。
日本Aクリニック
日本Bクリニック
日本Cクリニック
日本Dクリニック
日本Eクリニック
シリコンバック
92万4000円~112万2000円
93万5000円~220万円
55万0000円~95万0000円
52万8100円~92万0100円
55万円~132万円
脂肪注入
52万8000円~118万8000円
–
‐
19万8000円~180万0000円
5万5000円~113万3000円
ハイブリッド
132万円
126万円~225万5000円
140万円
シリコンバック豊胸の料金+23万4300円~53万4600円
–
料金に大きな幅があります。血液検査や麻酔などが別料金がかかるケースや、オプションがたくさんあるクリニックもあります。
シリコンバックの種類によって金額が変わる点は韓国のクリニックと同じでした。
勧められるがままオプションをつけていると料金が大きくはねあがるかもしれません。本当に必要なものか、払う費用に見合うメリットがあるか見極める必要があります。
韓国で豊胸しても乳がん検査は受けられる?

豊胸手術を受けても乳がん検査は受けられます。乳がん検査は、韓国・日本、どちらでも可能です。
もっとも手軽なのは、日本の病院や検査施設で乳がん検診を受けることでしょう。
また、韓国で豊胸を扱う美容クリニックが乳がん検診を実施している場合もあります。もし、豊胸術を受けたあとに韓国へ行く機会があれば、施術したクリニックで乳がん検診を受けることも可能です。
豊胸した人はエコー検査がおすすめ
シリコンバッグ豊胸・脂肪注入豊胸のいずれの場合も、エコーによる乳がん検査が可能です。豊胸によって乳がん検査が受けられなくなることはありませんが、マンモグラフィによる検査は受けられないケースがあります。
たとえば、乳房を挟むマンモグラフィによる乳がん検査は、シリコンバッグを傷める可能性があります。そのため、シリコンバッグを胸に入れている人はマンモグラフィ検査を避けるのが基本です。
脂肪注入による豊胸の場合は、マンモグラフィ検査を受けることはできますが、診断が難しくなる場合があります。
DWIBS法なら乳がん含め全身のがんを調べられる
豊胸した人の乳がん検診には、エコー検査以外に「DWIBS(ドゥイブス)法」があります。
DWIBS(ドゥイブス)法は2004年に開発されたがん検査の方法で、MRIによって全身のがんを一度に調べられます。当然、乳がんの検査も可能です。DWIBS(ドゥイブス)法であればシリコンバッグ豊胸・脂肪注入豊胸ともに制限なく受けられます。
全身のがん検査の一環として乳がん検査を受けるというのも一つの方法です。
韓国では何カップまで豊胸できる?

日本よりも韓国の方が胸を大きくできる、というわけではありません。
何カップまで大きくできるかは、以下のような要素で決まります。
- 豊胸術の方法(シリコンバッグ法か脂肪注入か)
- 脂肪注入の場合は定着率
- 個人の体型や体質
国による違いはありません。
何カップまでバストアップできるかは個人差がある
バストアップできるカップ数は個人差があり、医師にカウンセリングで何カップまで可能なのかを聞くのが確実です。
たとえば、一般的に脂肪注入法では1~2カップ程度大きくできるといわれています。たとえばAカップの人ならBカップやCカップくらいまで大きくできるイメージです。しかし、一般的にできるといわれていることが、自分自身も同じようにできるとは限りません。
脂肪注入法では、脂肪がどれくらい取れるのか、定着するかのかによっても、何カップまで大きくできるか変わります。また、シリコンバッグ法でも、何カップまで大きくできるかは、胸郭の大きさや皮膚の伸び具合によって異なります。個人差があるのは当然ですが、ダイエット暦や授乳歴などの有無も皮膚の伸びやすさに関係してきます。
過剰なバストアップを無理におこなうと代償がある
「とにかく大きくしたい」という気持ちがあるかもしれませんが、体型や体質を考慮しない豊胸はトラブルのもとです。無理なバストアップをしようとすると、豊胸が失敗するリスクが高まります。
たとえば、シリコンバッグ法では、体に合わない大きすぎるバッグを挿入することで、カプセル拘縮や炎症などの合併症が起きやすくなります。また、脂肪注入による豊胸でも、大量注入をするとしこりや石灰化、壊死のリスクが増加します。
健康を害するだけでなく、見た目にも不自然になる可能性があります。皮下脂肪の少ない人が大きなシリコンバッグを入れると形が浮き出てたり、体全体のバランスがいびつになったりする可能性があります。
豊胸でどれくらい大きくできるのか、何カップになれるのかを、医学的な知識をもって自分で判断するのは困難です。カウンセリング時に医師に確認するのが確実です。
韓国で豊胸するのに必要な滞在期間

韓国で豊胸手術を受けるのに必要な滞在期間は、1週間~2週間程度です。
豊胸手術自体は1日で終りますが、抜糸は状態を見ながら1週間~10日後くらいを目安に実施されます。
日本で抜糸してくれるクリニックをおさえられていれば別ですが、原則として抜糸が済むまで帰国はできません。
最低でも1週間、余裕をもって2週間程度と考えておきましょう。滞在期間が長くなれば宿泊費もかさみます。シーズンオフをねらう、格安航空を利用するなど、費用をおさえる工夫がおすすめです。
韓国で豊胸を受けたあとに飛行機に乗っても大丈夫?

韓国で豊胸を受けたあと、飛行機に搭乗することに支障はありません。
シリコンバッグが破裂する、搭乗検査でひっかかる、といった噂は事実無根です。
ただし、豊胸手術を受けたすぐあとでは、飛行機での移動が体への負担となる場合があります。とくに、同じ姿勢で長時間座っていることで、回復が遅くなる可能性もあります。
医師から安静にするよういわれている期間に飛行機に乗ることは控え、指示に従いましょう。
手術後の体に無理がないよう余裕をもった滞在スケジュールがおすすめです。
まとめ:韓国での豊胸はひとつの選択肢!料金より技術で決めよう
韓国での豊胸は日本よりも安いというイメージがあるかもしれませんが、大幅に安くなるとは限りません。そもそも、料金がいくら安かったとしても納得いかない仕上がりでは時間もお金もムダになります。
韓国では、シリコンバック、脂肪注入、ハイブリッドといった方法での豊胸が可能です。新しい技術を取り入れ、リスクを低減したり、脂肪注入の生着率を高める工夫をしたりと、医師やクリニックによってさまざまな取り組みがされています。
韓国で豊胸を受けるなら、なんとなく安そう、なんとなく良さそう、という理由ではなく「この医師の、この提案がよかったから」という理由で受けたほうが後悔するリスクは低くなるはずです。日本での豊胸以外の選択肢が増えたと考え、韓国で豊胸を検討する際も複数のクリニックのカウンセリングを受けて比べながら決めることをおすすめします。