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【初心者必見】韓国語検定ってどれを受けるべき?TOPIK・ハン検の違いとレベル

【初心者必見】韓国語検定ってどれを受けるべき?TOPIK・ハン検の違いとレベル

韓国語の勉強を始めてしばらくすると、「そろそろ検定を受けてみようかな」と考える方も多いのではないでしょうか。

とはいえ、韓国語検定について調べてみると、TOPIKやハングル検定などいくつかの種類があり、「結局どれを受ければいいの?」と迷ってしまう人も少なくありません。

この記事では、韓国語検定の受験を考えている初心者の方に向けて、代表的な2つの試験である「TOPIK(韓国語能力試験)」と「ハングル検定」の違いをわかりやすく解説します。

各級のレベルや難易度、試験内容、日程など、気になる情報もまとめてご紹介します。

自分に合った検定を選び、目標に向かって学習を進めるためのヒントにしていただければ嬉しいです。

韓国語検定は2種類ある

韓国語の検定には、大きく分けて「TOPIK(韓国語能力試験)」「ハングル検定(ハン検)」の2種類があります。

どちらも韓国語の実力を測る試験ですが、それぞれ特徴や目的が異なります。

まずは、2つの検定の主な違いを簡単に比較してみましょう。

項目TOPIK
(韓国語能力試験)
ハングル検定
(ハン検)
実施主体韓国政府(教育部・国立国際教育院)日本のハングル能力検定協会
試験の目的留学・就職などを目的とした国際的な検定日本国内向けの韓国語学習者向け検定
レベル区分1級〜6級(初級〜上級)5級〜1級(初級〜上級)+準2級
試験内容聴解・読解・書取り(作文)聴解・読解・文法・語彙・書き取り
試験言語試験中の説明もすべて韓国語日本語の説明あり
試験回数年に数回(春・秋など)年に2回(春・秋)

それぞれの検定については、このあと詳しく解説していきます。

自分の目的や現在のレベルに合わせて、どちらを選ぶべきかをじっくり検討してみてください。

TOPIK(韓国語能力試験)とは

TOPIK(Test of Proficiency in Korean)・・・韓国政府が主催する韓国語の能力を測るための公式な検定試験

世界中で実施されており、留学や就職、ビザ申請など、さまざまな場面で活用できるため、いわば「韓国語版TOEIC」のような位置づけです。

韓国語を使う環境での信頼性が高く、履歴書にも記載できる国際的な資格として評価されています。

TOPIKは初級から上級まで6つのレベルに分かれており、試験内容も実用的な読解・聴解・作文を中心に構成されています。

韓国語を学び、将来的に語学力を活かしたいと考えている方にとって、有力な選択肢となる検定です。

TOPIKの各級のレベルと難易度

TOPIKは1級から6級までの6段階に分かれており、初級・中級・上級という3つの大きなレベル帯に分類されます。

ただし、現在はTOPIK I(初級)とTOPIK II(中上級)の2つの試験形式に統合されており、点数によって認定される級が決まる仕組みになっています。

TOPIK I(1級・2級)

この試験は韓国語を学び始めた初級者向けで、日常生活に必要な基本的な会話や、短い文章の読み書きができるかどうかを測定します。

例えば、買い物・食事・道案内といった旅行中によくあるシチュエーションで、簡単なやり取りができるレベルです。

1級基礎的な挨拶や自己紹介ができ、単語やフレーズの意味がある程度理解できる。
韓国語の初学者が目指す入門レベル。
2級日常生活における基本的な会話、よく使われる表現や文章の読解が可能。
短い文章の理解や、SNS投稿のような簡単な読み書きができる。

TOPIK II(3級〜6級)

TOPIK IIでは中級から上級レベルの韓国語能力が問われます。

試験は「聴解」「読解」「作文」の3パートで構成され、3級〜6級のうちどの級が認定されるかは得点によって決まります。

3級日常生活での韓国語の使用に問題がなく、テレビ番組や記事などもある程度理解できるレベル。
旅行や留学で最低限必要な語学力。
4級社会的な話題についての会話や文章の理解が可能で、韓国の大学に語学力証明として提出できる水準。
5級韓国語でのビジネス会話や、ニュース・討論などの複雑な内容も理解できる。
語彙・文法・表現力ともに高度な力が求められる。
6級韓国語をほぼ母語話者に近いレベルで使いこなせる最上級レベル。
学術的な文章の読解や、専門的な議論も可能とされる。
  • 試験は相対評価ではなく、スコアに応じて級が決定されるため、明確に自分の実力を把握しやすいのも特徴です。

TOPIKはどんな試験問題が出るの?

TOPIKの試験は、TOPIK I(初級)とTOPIK II(中・上級)で構成と内容が異なります。

TOPIK I
(1級・2級)
聴解(30問)、読解(40問)

基本的な単語や文法の理解、簡単な会話や文章の読解力が問われる
TOPIK II
(3級〜6級)
聴解(50問)、読解(50問)、作文(4問)

長文読解やニュース、討論文のような複雑な文章の理解力に加え、エッセイ形式の作文力が求められる
  • 特に作文は、自己表現力や論理的な構成力が必要となるため、しっかりと対策しておくことが重要です。

TOPIKの開催日程は?

TOPIKは年に複数回実施されており、近年は受験者数の増加に伴い、試験の実施月も拡大傾向にあります。

以前は主に4月・7月・10月の年3回が中心でしたが、2025年は11月にも試験が実施されました。

これは、日本国内だけでなく、世界的に韓国語学習者が増えていることを反映した動きといえます。

ただし、実施回数や日程は年によって変動があるため、最新情報は必ず公式サイトで確認することをおすすめします。

また、会場によっては定員が設定されている場合もあるため、早めの申し込みが安心です。

ハングル検定とは

ハングル検定(通称ハン検)・・・日本のハングル能力検定協会が主催する、日本人学習者のために作られた韓国語検定

TOPIKと比べると難易度はやや低めで、韓国語の学習を始めたばかりの人でも挑戦しやすい試験内容となっています。

ただし、ハングル検定はあくまでも日本国内向けの民間資格であり、韓国政府の公的な認定を受けたものではありません。

そのため、上級レベル(1級)を取得したとしても、履歴書などに記載してアピール材料にするのは難しいのが実情です。

とはいえ、自分の韓国語力を客観的に測る「学習のモチベーションづくり」には非常に役立つ検定です。

基礎固めや実力確認のステップとして、多くの韓国語学習者が活用しています。

ハングル検定の各級のレベルと難易度

ハングル検定は5級から1級までの5段階に加え、2級と1級の中間に位置する「準2級」が設けられています。

それぞれの級は以下のようなレベル感になっています。

5級
(初級)
ハングルの読み書きができ、基本的な単語や簡単な文法が理解できるレベル
4級
(初級)
簡単な日常会話や短い文章の理解が可能
3級
(中級)
日常的な会話や読み書きがある程度できる
準2級
(中上級)
韓国のニュースや記事がある程度理解できる
2級
(上級)
抽象的なテーマについてもある程度話したり書いたりできる
1級
(最上級)
新聞・論文など高度な文章を理解し、表現力も高いレベル

級が上がるごとに語彙力や文法知識だけでなく、漢字語の理解や、ことわざ・慣用表現なども問われるようになります。

  • ただし、出題傾向は日本人学習者向けに調整されており、TOPIKに比べると受けやすい印象があります。

ハングル検定ってどんな試験問題が出るの?

ハングル検定の試験は級ごとに異なりますが、基本的には以下のような分野から出題されます。

  • 語彙・文法
  • 読解
  • 聴解(リスニング)
  • 書き取り(ディクテーション)
  • 特に特徴的なのが、書き取り問題の存在です。
    韓国語の音声を聞いて、正確にハングルで書き取る力が求められます。
    また、上級になると漢字語や四字熟語、ことわざ、敬語表現なども頻出です。

1級と2級以外の試験はすべて日本語で出題されるため、韓国語の説明が難しい初心者でも取り組みやすいのが特徴です。

反面、実際の韓国語コミュニケーション力というよりは、「知識としての韓国語力」を測る傾向が強い試験と言えるでしょう。

ハングル検定の開催日程は

ハングル検定は年に2回、春(6月ごろ)と秋(11月ごろ)に実施されています。

全国各地の指定会場で行われるほか、一部の級ではオンライン受験にも対応しています(時期により実施の有無あり)。

実施時期例年6月と11月
実施級5級〜1級まで
(会場により実施級が異なる場合あり)
申し込み方法公式サイトからのインターネット申込、または郵送申込
  • TOPIKに比べて開催頻度は少ないですが、日本国内の学習者向けに配慮されたスケジュールとなっており、学期の終わりや検定シーズンに合わせて計画的に挑戦しやすいのが特徴です。

どちらの資格を優先して取得したらいい?

TOPIKとハングル検定、どちらを先に受けるべきかは、自分が韓国語を学ぶ目的によって変わってきます。

それぞれの特徴を理解したうえで、自分に合った選択をすることが大切です。

ハングル検定がおすすめの場合

  • とりあえず自分の実力を試してみたい
  • 勉強のモチベーションとして資格を取りたい

上記のような場合には、ハングル検定がおすすめです。

ハングル検定は日本人向けに作られているため、日本語で出題される点試験形式のとっつきやすさから、初めて検定を受ける人にとっては挑戦しやすい試験です。

  • ただし、ハングル検定には日本語から韓国語への訳、韓国語から日本語への訳など、「翻訳力」が問われる問題も含まれています。
    決して“簡単すぎる”試験ではなく、きちんと勉強しないと合格は難しいため、しっかり準備する必要があります。

TOPIKがおすすめの場合

  • 将来的に韓国へ留学したい
  • 就職や転職で韓国語能力を証明したい
  • 履歴書に書ける資格がほしい

一方で、上記のような目的がある場合は、TOPIKの取得を優先するのがおすすめです。

TOPIKは国際的に認められた資格で、実際に韓国語を使う環境で通用するスキルを測る試験です。

  • 大学や企業、政府機関などでの評価も高く、語学力の証明として信頼性があります。

つまり、「学習のステップアップのため」ならハングル検定、「実用的な資格として活用したい」ならTOPIK、というように、自分の目標に合わせて選ぶのがベストです。

どちらか一方に絞る必要はなく、まずはハングル検定で基礎を固め、その後TOPIKに挑戦するという流れもおすすめです。

実際に試験を受けた人の体験談

どの韓国語検定を受けるか迷っている方にとって、実際に受験した人の声はとても参考になります。

ここでは、TOPIKとハングル検定、それぞれを受けた学習者の体験談をご紹介します。

TOPIK受験者の声

「作文が難しかったけど、達成感が大きかった!」(30代・女性)

TOPIK IIを初めて受けました。

リスニングや読解も難しかったですが、一番苦戦したのは作文でした。

でも、試験を通じて自分の語彙力や表現力の弱点に気づけたのがよかったです。

結果的に3級に合格できて、履歴書にも書けるし自信にもつながりました。

「韓国留学のために受験。TOPIKがあって本当によかった」(20代・男性)

韓国の大学院に進学するためにTOPIKのスコアが必要でした。

普段の学習では使わないような学術的な語彙も出てきて苦労しましたが、受験を通じて本格的な韓国語の力が身についたと思います。

今では授業についていくのにも役立っています。

ハングル検定受験者の声

「初めての韓国語検定にぴったりだった!」(高校生・女性)

韓国語を始めて半年で5級を受けました。

問題文が日本語なので安心感があり、取り組みやすかったです。

合格できたことで、韓国語をもっと勉強したいという気持ちが強まりました。

次は4級を目指しています。

「翻訳問題が意外と難しかった」(40代・男性)

3級を受験しましたが、日本語から韓国語に訳す問題が想像以上に難しかったです。

単語の知識だけでなく、文法やニュアンスの理解も求められます。

勉強不足を痛感しましたが、良い振り返りになりました。

【まとめ】目標を設定して挑戦してみよう!

韓国語検定には「TOPIK(韓国語能力試験)」と「ハングル検定(ハン検)」という2つの選択肢がありますが、どちらを選ぶかは自分の目的次第です。

いずれの試験も、受験を目指して勉強することで語彙や文法の理解が深まり、モチベーションも高まります。

合格という目標があることで、日々の学習にも明確な方向性が生まれるはずです。

まずは「どの級をいつ受けるか」という短期的な目標を立ててみましょう。合格したときの達成感は、次のステージへ進む原動力にもなります。

韓国語学習を続けていく中で、検定はひとつの「通過点」に過ぎません。しかしその通過点を乗り越える経験が、自信となって積み重なっていきます。

自分のペースで、焦らずに、でもしっかりと目標を定めて挑戦してみてください。

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