魔女工場のクレンジングはメイクが落ちない?使い方のコツと新作を紹介

魔女工場のクレンジングはメイクが落ちない?使い方のコツと新作を紹介

油脂系クレンジングオイルとして大人気の魔女工場ピュアクレンジングオイル。「毛穴に効く」「乾燥肌でも使いやすいオイル」など肯定的な口コミが多いなか「メイクが落ちない」という意見もあります。

この記事では、魔女工場のピュアクレンジングオイルで本当にメイクが落ちないのかを検証します。ただし、ピュアクレンジングオイルをただ試すだけではありません。魔女工場の元祖大人気商品「ピュアクレンジングオイル」と、洗浄力がアップした新作「ピュアクレンジングオイルディープクリーン」の2つを比べながらレビュー&検証していきます。

さらに、メイクが落ちないといわれる理由や使い方のコツまで、日本化粧品検定1級合格者のライターが解説!

「ピュアクレンジングオイルのメイク落ちが悪い」と感じたことがある人や、新作の洗浄力が本当にアップしているのか気になる人はぜひ参考にしてください!

魔女工場のクレンジングはメイクが落ちないのか検証

魔女工場のピュアクレンジングオイルではメイクが落ちないのか、以下の2製品を使って検証していきます。

それぞれの特徴をおさえておきましょう。

商品名特徴使い方
魔女工場
ピュアクレンジングオイル
大豆油、ヘーゼルナッツ油など植物油がベースの油脂系クレンジングオイル。天然由来成分99.9%で保湿しながらメイクが落とせる。適量を手に取りメイクとなじませたあと、手に少量の水をつけて30秒ほど再度マッサージし乳化させ、そのあとぬるま湯で洗い流す。
魔女工場
ピュアクレンジングオイル
ディープクリーン
スペイン産ブドウ種子オイルをベースにした油脂系クレンジングオイル。濃いメイクを1本で落とせる。

「ピュアクレンジングオイルディープクリーン」は「ピュアクレンジングオイル」の進化版として2023年12月に魔女工場から発売された新作商品です。ピュアクレンジングオイルよりも洗浄力が高いというふれこみですので、比較しながら検証していきます。

魔女工場のピュアクレンジングオイル2種類を比較

魔女工場のピュアクレンジングオイルとピュアクレンジングオイルディープクリーンは、手に取ったときの質感や香りが異なります。

商品名テクスチャ香り
ピュアクレンジングオイルやや重厚感があるオイル柑橘系のアロマオイルのような香り
ピュアクレンジングオイルディープクリーン水のように軽いサラサラしたオイルリキッドに近い質感ラベンダー精油のような香り

テクスチャに違いがあるのは、ベースとなる植物油が異なるからだと考えられます。ピュアクレンジングオイルディープクリーンは、オイルのなかでも軽い質感が特徴のブドウ種子オイル(グレープシードオイル)がベースとなっているため、まるで水のように軽いテクスチャに仕上がっています。

魔女工場のクレンジングオイルでメイクを落とした結果

魔女工場のピュアクレンジングオイルと、ピュアクレンジングオイルディープクリーンを使ってメイクを落とした結果、ピュアクレンジングオイル(わかりやすく「通常タイプ」とします)は一部落ちないメイクがありました。

魔女工場のクレンジングオイルでメイクが落ちるのか検証するために、以下のアイテムを使用しています。

  • アイブロウパウダー
  • アイライナー(お湯落ちタイプ)
  • ラメを重ね塗りしたアイシャドウ
  • リップティント
  • クリームチーク

以下はクレンジングオイルをメイクの上にのせたときの写真です。腕の左側がピュアクレンジングオイルディープクリーン、右側がピュアクレンジングオイル(通常タイプ)です。

それぞれのメイクに魔女工場のクレンジングオイルをなじませますが、なじませただけではメイクが落ちる様子はありません。

ピュアクレンジングオイルディープクリーンのほう(腕の左側)はすでに落ち始めているメイクもありますが、ピュアクレンジングオイル(通常タイプ:腕の右側)はとくにメイクが落ちている様子がなく、この段階では「メイクが落ちない」と思ってしまっても致し方ないかもしれません。

しかし、魔女工場のクレンジングオイルの正しい使い方として、クレンジングオイルをメイクになじませたあとに「乳化」をするよう案内されています。

乳化とは、水や油のように本来であれば混ざらないものが混ざり合うことをいいます。

ピュアクレンジングをなじませたところに水を少しつけてさらになじませていくと、乳化が始まります。

透明だったオイルが白っぽく変化してきたら、乳化できている合図です。オイルのぬるぬるした感触が、水のようにさらさらとして抵抗感がなくなってきたら乳化完了です。乳化すると落ちなかったメイクが落ちだします。洗い流して水分を拭き取りましょう。

ピュアクレンジングオイルディープクリーンはすべてのメイクが落ちましたが、ピュアクレンジングオイル(通常タイプ)はお湯落ちのアイライナーのみ残る結果となりました。若干のラメ残りは気になりますが、ポイントリムーバーを使わずクレンジング1本でここまでメイクが落ちることを考えれば十分なクレンジング力があるといえます。

魔女工場のピュアクレンジングオイルでメイクが落ちない理由

魔女工場のピュアクレンジングオイルでメイクが落ちない理由は、以下のどれかだと考えられます。

  • クレンジングの量が足りないから
  • 濡れた手で使っているから
  • 乳化をしていないから
  • メイクが落ちる仕組みが違うから

「メイクが落ちる仕組みが違う」という理由以外は、クレンジングの使い方を見直すだけで改善できます。まずは、魔女工場のクレンジングでなぜメイクが落ちなかったのか理由を探っていきましょう。

クレンジングの量が足りないから

クレンジングの量が足りないとメイクが落ちません。魔女工場のピュアクレンジングオイルでは、4プッシュ以上を目安に使用しましょう。

クレンジングの量が少ないと、メイクが落ちないだけでなく、なじませるときの摩擦も大きくなりがちです。摩擦でお肌を傷めないよう、十分な量のクレンジングオイルを使いましょう。

濡れた手で使っているから

オイルタイプのクレンジング料は、濡れた手で使えるものと使えないものがあります。濡れた手で使用できるもの以外は、手や顔が乾いている状態で使用しましょう。

濡れた手で使えるオイルクレンジングは、少量の水を混ぜても乳化が起こらないよう工夫されています。しかし、そういった工夫がされていないクレンジングオイルは、メイクとなじませる前に水にふれてしまうとすぐに乳化が起こり、メイク落ちが悪くなってしまいます。

魔女工場のクレンジングは濡れた手での使用はできません。本来のクレンジング力を発揮させるためにも、必ず手と顔が乾いた状態で使うようにしましょう。

乳化をしていないから

検証でもわかるとおり、乳化をする前の段階ではメイクは落ちる気配がありません。そのまま流してしまうと、乳化が不十分でメイクが落ちない可能性があります。

ピュアクレンジングオイルの使い方にも、乳化するように書かれています。乳化のステップを省略しないようにしましょう。

乳化のコツは、少しずつ水分を足していくことです。軽く濡らした手で水分とクレンジングオイルをなじませる作業を繰り返してみてください。

メイクが落ちる仕組みが違うから

今回の検証では、お湯落ちタイプのアイライナーがピュアクレンジングオイル(通常タイプ)では落とせずに肌に残る結果となりました。「お湯落ちタイプ=簡単に落とせる」というイメージがありますが、実はオイルクレンジングとは相性が悪く、オイルタイプのクレンジングを使うことでかえって落としづらくなる可能性があります。

お湯落ちタイプの商品は、色のもととなる成分(色素)がポリマーなどでコーティングされています。コーティング剤がお湯に反応して皮膚から浮き上がり、色素とともに落ちるという仕組みです。

一方、オイルクレンジングは、メイクの成分をクレンジングの油分で浮き上がらせ、水とまぜあわせて流す仕組みです。

お湯でコーティング剤を浮き上がらせて落とすことを前提としているメイクに、クレンジングオイルをなじませて流そうとしても、オイルが水分を弾いて落ちないということが起こりえます。

そのため、ピュアクレンジングオイル(通常タイプ)でお湯落ちアイライナーが落ちなかったのは当然といえるでしょう。むしろ、お湯落ちタイプのアイライナーまで落としてしまったピュアクレンジングオイルディープクリーンのほうに驚くべきです。

魔女工場のクレンジングオイルを使うコツ

魔女工場のピュアクレンジングオイル・ピュアクレンジングオイルディープクリーンでメイクを落とすコツは以下の3つです。

  1. 手や顔は乾いた状態で使う
  2. クレンジングオイルは4プッシュ以上使う
  3. 乳化の作業を省略しない

十分な量のクレンジングオイルを乾いた手にとってなじませ、乳化させたあとに洗い流しましょう。手や顔が濡れていたり、クレンジングの量が少なかったりすると本来の洗浄力が発揮されません。また、乳化を省略しないなど製品を正しく使うこともきれいにメイクを落とすコツです。

そのうえで、どうしてもアイシャドウなどのラメ残りが気になることもあるでしょう。落ちにくいメイクは、オイルクレンジング前にポイントリムーバーを使って落とすことをおすすめします。無理にクレンジングオイル1つで落とそうとゴシゴシこするとお肌に負担がかかるためです。

手間はかかりますが、ポイントリムーバーで落としたあとにクレンジングオイルを使ったほうがお肌への負担を減らせますよ。

魔女工場のピュアクレンジングオイルはどっちがおすすめ?

ピュアクレンジングオイル(通常タイプ)とピュアクレンジングオイルディープクリーンのどちらを使えばいいか迷ったら、以下の表を参考にして決めましょう。

□ブラックヘッドなど毛穴ケアに使いたい
□メイクは薄いほう
□こっくりした濃密なテクスチャが好き
□保湿感重視または乾燥肌
→ピュアクレンジングオイル(通常タイプ)が
おすすめ
□ウォータープルーフメイクを落としたい
□メイクはいつもしっかり派
□すばやくメイクオフしたい
□さらっとしたテクスチャが好き
→ピュアクレンジングオイルディープクリーンがおすすめ

キーポイントは「洗い上がりの保湿感」と「メイクの落としやすさ」です。どちらを重視するか考えてみましょう。

保湿感重視orメイク落ち重視でおすすめは変わる

何よりもメイク落ちを重視するのであれば、ピュアクレンジングオイルディープクリーンをおすすめします。ピュアクレンジングオイル(通常タイプ)を正しく使っても「メイクが落ちない」と感じている人は、ディープクリーンタイプを試す価値アリです。

一方、メイク落ちよりも保湿感を重視する人や、乾燥肌の人には通常タイプのピュアクレンジングオイルがおすすめです。その理由は、2つのクレンジングオイルの成分にあります。

魔女工場のピュアクレンジングオイルの全成分からおすすめを考える

魔女工場のピュアクレンジングオイル2種類の全成分は以下の通りです。

ピュアクレンジングオイル(通常タイプ)ピュアクレンジングオイルディープクリーン
ダイズ油、セイヨウハシバミ種子油、テトラオレイン酸ソルベス-3 0 、ブドウ種子油、野菜油、オリーブ果実油、トリ( カプリル酸/ カプリン酸)グリセリル、オレンジ果皮油、オリーブ殻油、ホホバ種子油、スクワラン、ティーツリー葉油、ラベンダー油、水、BG 、トコフェロール、ヒマワリ種子油、コメヌカ油、ババス油、月見草油、ラウリン酸イソアミル、ツバキ種子油、アルガニアスピノサ核油、アロエベラ葉エキス、グリセリン、イチョウ葉エキス、デシルグルコシド、サボンソウ葉エキス、チャ葉エキス、1 ,2 - ヘキサンジオール、コメ発酵液、リモネン、リナロール
引用元:魔女工場公式サイト
ブドウ種子油、パルミチン酸エチルヘキシル、テトラオレイン酸ソルベス-30、エチルヘキサン酸セチル、イソドデカン、ジカプリリルエーテル、セイヨウハシバミ種子油、ラベンダー油、リナロール、トコフェロール、ベルガモット果実油、リモネン、ニゲラサチバ種子油、BG、水、ヒマワリ種子油、カンジダボンビコラ/(グルコース/ナタネ油脂肪酸メチル)発酵物
引用元:魔女工場公式サイト

成分表に書かれている原料は、使われている量が多い順に並んでいます。

ピュアクレンジングオイル(通常タイプ)では1番目と2番目に植物油脂が表示されています。ちなみに、セイヨウハシバミ種子油とはヘーゼルナッツ油のことです。

一方、ピュアクレンジングオイルディープクリーンは、1番目のブドウ種子油は植物油脂ですが、2番目にはエステル油のパルミチン酸エチルヘキシルが並んでいます。エステル油は、スピーディーにメイクを浮かせて落とせるメリットがありますが、植物油脂と比べると保湿力は低めです。

1番目の成分はいずれも植物油脂ですが、2番目に量の多い成分が油脂系かエステル系かで異なっています。

よりしっとりした洗い上がりを求める人は、2番目の成分も油脂系であるピュアクレンジングオイル(通常タイプ)がおすすめです。一方、しっとり感よりも素早くメイクオフできることを重視する人はピュアクレンジングオイルディープクリーンをおすすめします。

まとめ

魔女工場のピュアクレンジングオイルはメイクが落ちないのか、通常タイプと新作のディープクリーンタイプを使って検証しました。結果、通常タイプのピュアクレンジングオイルは一部のメイクが残ってしまいました。

メイクが落ちない原因は、正しい使い方ができていなかったり、そもそもメイクを落とす仕組みが違っていたりすることにあります。ピュアクレンジングオイルは、2種類ともメイクが落ちない商品ではありません。

通常タイプのピュアクレンジングオイルは、洗い上がりのしっとり感からも乾燥肌の人におすすめできるクレンジングオイルです。乳化するなど正しい使い方のコツをおさえて再チャレンジすると、メイクがきれいに落とせるかもしれません。

そのうえで、より強力な洗浄力を期待するのであれば新作のピュアクレンジングディープクリーンがおすすめです。通常タイプのピュアクレンジングオイルを正しく使ってみても「メイクが落ちない」と感じる人や「メイク落ちを最も重視したい」という人は、ディープクリーンタイプを試してみてはいかがでしょうか。

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