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韓国の電子入国申請(e-Arrival Card)のやり方とオンライン登録方法を解説

韓国の電子入国申請(e-Arrival Card)のやり方とオンライン登録方法を解説

「e-Arrival Card」は韓国の電子入国申請サービスです。

現在オンライン化への移行の最中で、今まで通りに入国カードに記入をする方法とオンライン申請をする方法の2パターンから選べる状況です。

手書きに慣れている方の中には、今後の入国手続きに不安を感じている人もいますよね。

そこで今回はe-Arrival Cardの登録方法・メリット・廃止時期などについて詳しく解説します。

e-Arrival Cardとは?韓国の電子入国カードシステム

引用元

e-Arrival Cardとは、韓国の電子入国カードシステムのことです。

2025年2月24日よりサービスが開始されました。e-Arrival Cardの導入によって手書きの入国カードを提出する必要がなくなり、オンライン上で完結できるようになったのです。

データの提出をするだけなので、プリントアウトして持って行く必要はありません。

ミンファ

e-Arrival Cardは手数料無料。
申告をしておけば韓国の空港で入国審査を受けるだけでいいので、スムーズに入国ができるよ!

入国カードのオンライン版

e-Arrival Cardは韓国入国カードのオンライン版です。

従来の紙の入国カードをデジタル化したサービスなので、入力する項目が変わったり手続きに時間がかかるようになることはありません。

e-Arrival Cardを利用する場合は、韓国に到着する日の3日前から申告が可能です。

渡韓前にスマホから申告をして余裕を持って出発したり、飛行機に搭乗してから申告をするなど、到着前に準備ができるので手続きがスムーズになります。

パソコンやタブレットを使って申告することも可能です。

導入背景

韓国がe-Arrival Cardを導入した大きな理由は3つです。

・入国手続きの時間を短縮し効率化する
・ペーパーレス化で環境に配慮
・インバウンド増加への対応

インバウンド増加によって空港の入国審査が混雑しやすい状況を改善するために、事前申告をしてもらい審査をスムーズにして行列解消を狙っています。

作業の効率化・職員の負担軽減・観光客のストレス軽減など、メリットは多いです。

また、e-Arrival Cardはオンライン上での手続きなので、入国カードのように紙を必要としません。環境にも配慮ができるのも導入の理由です。

いつからe-Arrival Cardが必要になる?

現在は「入国カード」と「e-Arrival Card」のどちらも利用できます。

手書きに慣れているなら紙の入国カード、サクッとオンラインで完結したい人はe-Arrival Cardを選べばいいだけです。ただ、入国カードは廃止が決まっています。

2025年12月31日まで2026年1月1日から
入国カードとe-Arrival cardが利用可能e-Arrival cardのみ

入国カードが利用できるのは「2026年12月31日まで」なので、2026年1月1日以降に韓国旅行を予定している場合はe-Arrival Cardで申告しましょう。

韓国は2026年1月1日からe-Arrival Cardを本格運用する予定です。

韓国入国カード廃止についての詳細情報を以下の記事にまとめているので、参考にしてください。

e-Arrival Cardで入力する項目

e-Arrival Cardに入力する項目は、入国カードとほとんど変わりません。

まず、最初に入力する情報は「メールアドレス」です。

入力フォーム下部に小さく注意書きされているように、入国審査に関わる重要な情報なので必ず本人のメールアドレスを入力してください。

パスポート写真のアップロードも必要です。

「ファイルアップロード」をクリックして写真を提出したら、基本情報と詳細情報の入力項目を埋めていきます。まずは基本情報を見ていきましょう。

基本情報の入力項目は個人情報です。

  • 姓(名字)
  • 名(なまえ)
  • 生年月日
  • 国/地域
  • 性別
  • パスポート番号
  • パスポート満了日

上記の入力項目はパスポートをアップロードすれば自動入力されます。

次の詳細情報の入力項目は、渡航に関する情報を入れていきます。

  • 入国手段(AIR・SEA)
  • 入国予定日
  • 入国の航空便名
  • 出発地(国・空港)
  • 出国手段(AIR・SEA)
  • 出国予定日
  • 出国の航空便名
  • 次の目的地と空港名
  • 入国目的
  • 滞在予定地
  • 連絡先
  • 職業

入力項目にビザがありますが、日本国籍者の90日以内の滞在はビザは不要なので入力の必要はありません。

以上がe-Arrival Cardの入力項目です。

e-Arrival Cardの申請手順(スマホ・オンライン)

ではe-Arrival Cardで申請をするときの手順を見ていきましょう。

今回はスマホから申請をしています。

01

公式サイトへアクセス

基本的に最初から日本語で表示されますが、英語や韓国語になっている場合は、上部の言語切替ボタンで変更してください。

02

電子入国申請ページを開く

電子入国申請の下部にある「申告する」ボタンをタップすると申請ページが開きます。

03

同意とメールアドレス入力

個人情報に関する規約・利用約款などを読んで全体同意をタップすると、すべての規約に同意できます。
同意にチェックが入ったら、メールアドレスを入力して確認ボタンをタップしてください。

04

パスポートを撮影してアップロード

パスポートを撮影してアップロードする場合は「パスポート撮影」、事前に撮影して準備ができている場合は「ファイルアップロード」をタップしてください。

05

自動入力項目の確認

姓名・生年月日・国/地域・パスポート番号・性別・パスポートの有効期限満了日は、アップロードしたパスポートから自動入力されます。
反映された情報を確認してください。

06

入国情報を入力

入国手段・入国予定日・航空便名・出発地を入力します。

07

出国情報を入力

出国手段・出国予定日・航空便名・次の目的地を入力します。

08

入国目的を選択

観光やビジネスなどの一覧から入国目的を選択してください。日本国籍の方の90日以下の滞在はビザは不要なので、ビザの入力部分は入力せずに進みましょう。

09

滞在予定地を入力

KORをタップして滞在先の住所やホテルの名前を韓国語または英語で入力して検索結果から滞在先を入力します。
滞在先の住所をコピペすると便利です。

10

連絡先と職業を入力

滞在するホテルや知人宅など、韓国での連絡先を入力してください。職業は一覧から選択します。
Eメールは最初に入力したので、自動表示です。

11

提出

入力内容に間違いがないかを確認したら、提出をタップして申請は完了です。

12

QRコード・申請番号を控える

入国審査の時に提示するため、QRコードまたは申請番号を控えます。
手続き完了後に発行されるQRコード・申請番号・PDFなどで保存が可能です。

e-Arrival Cardのメリット

e-Arrival Cardによるオンライン申請にはメリットがたくさんあります。

・紙の入国カードを記入する必要がない
・機内でペンを使う手間が省ける
・事前申告で入国審査がスムーズに進む
・記入ミスによる足止めを防げる

手間やタイムロスがなくなるのが、e-Arrival Cardのメリットです。

事前申告した内容が入国審査でパスポートと照合されるのを待つだけです。指紋と顔の認証は今まで通りに行います。

また、家族やグループの分をまとめて申告できるのもメリットです。

14歳未満の子供は本人による申告ができないため、家族などの同行者が登録しましょう。

ミンファ

e-Arrival Cardで入国した人からは「手続きにかかる時間が少し短くなった」という声も出ているよ!
完全にオンライン化されたらかなり効率化されそうだね。

注意点とよくある疑問

簡単に利用できるe-Arrival Cardですが、注意点があります。

いざという時に慌てないように、しっかり使い方を理解しておきましょう。

  • 原則事前の申請が必要
  • 提出後は修正ができないため、ミスした場合はやり直しが必要
  • 14歳未満は自己申告ができないので同行者が代理で申告する

提出した情報は修正ができないため、新たに申告をする必要があります。ただ、滞在先が変わった時は、入国審査前までなら照会ページから変更が可能です。

では次にe-Arrival Cardのよくある疑問と答えをご紹介します。

申請のタイミングは?

韓国のe-Arrival Cardは、申告できる期間が短いです。

到着する日を含めた3日前までの間で申請できます。
(例)11月24日に到着予定→22日・23日・24日に申請が可

出発日が近くなるとバタバタしてしまうという人は、大変かもしれません。

ただ、e-Arrival Cardの入力作業は長くても5分程度あれば終わります。申請できる期間になったら、なるべく早く済ませておきましょう。

提出を忘れたら?

e-Arrival Cardの提出を忘れても焦らなくて大丈夫です。

飛行機の中で思い出した場合は、すぐにスマホから登録をすれば対応できます。もし、韓国の空港に到着してしいたとしても、オンライン申請が可能です。

入国審査官に提出を忘れたことを伝えると、空港の端末で申告対応してもらえる可能性もあります。

自身で早急に対応するか、職員に尋ねてみてください。

スマホがない場合は?

スマホがない場合は、パソコンやタブレットから登録が可能です。

パソコンやタブレットもない状況であれば、機内で入国カードをもらって記入する・空港に置いてある入国カードに記入して提出する方法があります。

ただ、入国カードが使えるのは2025年12月末までです。

2026年1月からは原則e-Arrival Cardの登録が必要なので、スマホやパソコンで事前に登録しましょう。

まとめ:2026年からはスマホで入国カード登録が主流に

韓国では2026年からスマホやパソコンからの入国カード登録が主流になります。

紙の入国カードが廃止された後の入国審査は「パスポートの提示・指紋と顔認証」を行い、事前に登録された情報との照合が完了すれば終わりです。

混雑具合にもよりますが、早い時は30分前後で終わります。

スムーズに入国して楽しい韓国旅行ができるように、入国カードのデジタル化に対応していきましょう。