韓国旅行でたくさん買い物をするなら、「Tax Refund(タックスリファンド)」制度の活用は必須!
日本人観光客も対象で、買い物金額に応じて一定額の税金が払い戻される仕組みですが、「どこで?」「どうやって?」「いくら戻るの?」と疑問に思う方も多いはず。
この記事では、韓国での免税手続きのやり方や、機械の使い方、いくらくらい戻るのかまで初心者向けに詳しく解説します。
Tax Refund(タックスリファンド)とは?
📝「Tax Refund(タックスリファンド)」とは、外国人旅行者向けの付加価値税(VAT)還付制度のことを言います。 付加価値税は、簡単に言うと”消費税”のことで、外国人旅行者は一定金額以上の買い物をすれば、負担をしなくて良いのです。 |
韓国でも、免税手続きとしてこのタックスリファンドを積極的に導入しているため、旅行者にとっては少しお得にショッピングができることになります。
韓国でのタックスリファンドの対象になる条件は以下の通りです。
✅️韓国での滞在期間が6ヶ月未満の外国人|非居住者 ✅️購入日から90日以内に、未使用・未開封の状態で出国する人 ✅️購入金額が3万ウォン以上 ✅️最大600万ウォンまで |
タックスリファンドはいくら戻る?対象金額と返金の目安
韓国のTax Refund(タックスリファンド)は、基本的に3万ウォン以上の購入が対象となります。戻ってくる金額は商品の値段によって異なりますが、一般的な返金率は購入金額の6〜8%程度です。
【例】 ・3万ウォンの場合⇒約1,500ウォン ・10万ウォンの場合⇒約7,000〜8,000ウォン ・30万ウォンの場合⇒約18,000~24,000ウォン |
また、購入金額が高ければ高いほど、返金される金額も上がります。
以下の計算方法と簡易早見表を参考にしてみてください。
【還付額の計算方法:購入金額×0.06~0.08=還付金額】 ※還付金額は目安となります。 |
購入金額 | 還付率6% | 還付率8% |
---|---|---|
30,000ウォン | 1,800ウォン | 2,400ウォン |
100,000ウォン | 6,000ウォン | 8,000ウォン |
300,000ウォン | 18,000ウォン | 24,000ウォン |
500,000ウォン | 30,000ウォン | 40,000ウォン |
1,000,000ウォン | 60,000ウォン | 80,000ウォン |
なお、韓国での免税手続きは、税金額(10%)から手数料を差し引いた金額が還付され、手数料は手続きを代行する会社ごとにも異なります。
美容施術代もタックスリファンドの対象になる?
韓国旅行中に美容皮膚科や美容クリニックで施術を受けた場合でも、条件によってはタックスリファンドの対象になるケースがあります。
対象に なる例 | レーザー治療・スキンケア施術・歯科ホワイトニングなど |
---|---|
条件 | 医療目的ではなく「美容目的」であり、外国人観光客用の専用レシート(Tax Refund書類)が発行されること |
店舗や施術によってできない場合もありますので、支払い時に「Tax Refundに対応していますか?」と必ず確認をしましょう。また、クリニックによっては即時還付型ではなく、空港で申請が必要な場合もあるため、レシートの保管が重要です。
タックスリファンドのやり方|流れをステップで解説
ここでは、「Tax Refund(タックスリファンド)」のやり方を解説していきましょう。
韓国で買い物をした際の免税手続きは、主に店舗・空港を通して行います。店舗での処理は、即時免税と通常免税の2つに分けられます。
🔶即時免税:買い物の会計時にパスポートを提示して、その場で税金分を差し引いた金額を支払う(対象店舗は限られる) 🔶通常免税:会計時に付加税還付領収書をもらい、帰国の際の空港などで手続きをする方法 |
具体的な手続きの方法は、以下で解説していきます。
どこで免税手続きをするの?店舗・空港・ホテル周辺でできること
店舗
まず店舗でやるべきことを解説します。店舗で商品を購入する際は、「Tax Free」や「Tax Refund」のマーク(ロゴ)があるかどうかを確認してください。このロゴのあるお店でないと、タックスリファンドのサービスを受けることができません。
そして会計時にパスポートを提示し、タックスリファンドを利用することを伝えると、”Tax Refund”と書かれた書類(リファンドチェック)を発行してもらえます。これは手続きに必要になるので、レシートと一緒になくさず大切に保管しましょう。
また、購入した商品は手続きが終わるまで、開封しないようにしてください!
空港
帰国前にタックスリファンドの申請をします。手続きをする場所は、基本的には空港がメインとなります。空港の税関カウンターや、自動機械で手続きを行います。
返金金額が7万5,000ウォン以下の場合は、自動機械(キオスク)で行うのがスムーズです。金額やその他の理由でキオスクの使用ができない場合は、税関カウンターでの手続きを案内されますので、後にご紹介する必要な準備をして、税関カウンターに行きましょう。
自動機械(キオスク)の設置場所(仁川空港・金浦空港)
✈️仁川空港 ・第1ターミナル ⇒出国フロア:3階ロビーのD、J付近 |搭乗フロア:3階 28番ゲート付近 ・第2ターミナル ⇒出国フロア:3階出発ロビーのD、E付近|搭乗フロア:3階 249番ゲート付近 ✈️金浦国際空港 ⇒出国フロア:2階1番ゲート付近|3階 36番ゲート付近 ※場所は変更になる場合があります。 |
ホテル周辺でできる?
タックスリファンドを、滞在先のホテル周辺で済ませたいという方もいるかもしれません。その場合は、市内の自動キオスクを利用する必要があります。キオスクはどこにでも設置されているわけではなく、大体は百貨店や大型ショッピングモールに設置されていることが多いです。しかし、必ずしもホテル周辺にあるとは限らず、わざわざ足を運ぶのも大変です。
また、どちらにせよ返金は空港でされるため、基本的には空港でタックスリファンドをすることをおすすめします。
必要なものと事前準備|レシート・パスポート・クレジットカードなど
Tax Refund(タックスリファンド)の手続きで必要なものと、準備について解説していきます。
1️⃣レシート:タックスリファンドの書類(リファンドチェック)付き ⇒お店で控えとしてもらえます。これがないと手続きができないため、絶対になくさないよう、大切に保管してください。 ※レシートの見方:免税されたレシートには、上の方に「Tax Free」と記載してあり、手続きの際にスキャンするためのバーコードやQRコードが貼ってあります。また、下の方に「Refund amount(KRW)」や「Refund value」という欄があり、右側に返金される金額が記載してあります。 2️⃣パスポート ⇒パスポートの番号を読み込みます。 3️⃣購入品 ⇒購入品は手続きの際に確認する場合があるため、スーツケースには入れず「未開封の状態」で「手荷物」として準備しておきましょう。 4️⃣クレジットカード ⇒クレジットカードでの返金を希望する場合は、登録が必要なため準備をしておきましょう。また、複数所持している場合は、購入に使用したものと同じカードが必要なこともあります。 |
空港での機械を使った免税手続き|キオスク(KIOSK)
空港では、自動キオスクという機械を使った免税手続きができます。
使い方は簡単で、指示に従いながら操作をしていけば手続きが完了します。
🔶自動キオスク(Global Blue、EasyTaxFreeなど)の使い方ステップ🔶
- 言語選択(日本語あり)
- パスポート読み込み
- レシートスキャン
- 商品確認・スーツケース検査の可能性
- 返金方法選択(現金/クレカ)
- 返金場所の確認(画面に表示される)
出国審査が終わったら、搭乗フロアにあるキオスクで再びパスポートを読み込むと返金されます。※窓口(リファンドカウンター)でも対応してくれます。混雑するため、空港に2〜3時間早めに到着すると安心です。
よくある失敗・注意点
機械の操作ミス・言語切り替え忘れ
自動キオスクでは、操作ミスや言語の切り替え忘れが起こってしまうこともあります。しかし、もし間違えても「戻る」や「ホームマーク」があるので、戻って操作をやり直すことができるので安心してください。
レシート紛失・スーツケースに商品を預けてしまった
⚠️レシートを紛失してしまった場合は、再発行できず、タックスリファンドができなくなりますので注意してください。また、購入品の確認が必要な場合、もし商品をスーツケースに入れて既に預けてしまった際も手続きができなくなってしまいますので、注意してください。
免税対象外の商品(食品、医薬品、一部の日用品など)
✅️タックスリファンドの対象となる商品は、基本的に韓国から「モノ」として持ち出すことのできる商品です。そのため、交通費や飲食店での代金は対象となりません。また、スーパーなどで購入した生鮮食品や米、医薬品や一部の日用品も対象外となります。
不明な場合は、会計の際にタックスリファンドが可能か確認するようにしましょう。
クレカ返金は反映まで時間がかかる場合あり
免税手続きはクレジットカードでも可能ですが、現金よりも払い戻しに1〜2ヶ月ほどかかる場合があります。すぐに返金されたい場合は、現金を選択しましょう。
よくある質問(FAQ)
手続きは現金でもクレカでもOK?
手続きは、現金でもクレジットカードでも、どちらでも可能です。ただ、現金での払い戻しは手数料が多めにかかることがあります。反対にクレジットカードだと、払い戻しがスムーズで手数料も安く済むことが多いですが、その場で返金されないため、自分の好みで選択しましょう。
税関カウンターに並ばなければならない場合は?
出国ロビーのキオスクで「税関検査対象」と表示されたら、税関カウンターで手続きを行い、搬出確認を受けましょう。一般的には返金額が7万5,000ウォン以上、もしくは何らかの理由でキオスクが利用できないと、税関カウンターで手続きを受けなければなりません(表示で案内されます)。購入した商品を確認される場合があるので、すぐに出せるようにしておきましょう。事前に返金される合計金額を計算しておくと安心でしょう。
まとめてレシートを登録できる?
もし1回の購入金額が1万5,000円以下の場合、「Tax Refund(タックスリファンド)」の書類(リファンドチェック)を1枚にまとめて発行が可能な場合があります。
デパートなどでは、専用カウンターへ行けば1枚にまとめてもらえます。ただし、購入した日が同じ日であることが条件です。日付が異なる場合はできませんので、注意してください。
店舗で免税処理しても空港で再度手続きが必要?
即時免税として、店舗で免税手続きができた場合は、会計の時点で免税をされた分を支払っています。そのため、空港で再度手続きを行う必要はなく、商品はそのまま持ち帰ることができます。
まとめ|やり方を覚えてお得にタックスリファインドを活用しよう
Tax Refund(タックスリファンド)について、概要や利用方法を解説しました。タックスリファンドは、難しそうに見えて実は簡単な仕組みです。お得な買い物+返金で、さらに韓国旅行が楽しくなること間違いなし!
次の韓国旅行の計画には、「免税手続きの時間」を入れておきましょう。
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