スマホなどをインターネットに接続する方法としては、モバイルWi-Fiがあります。モバイルWi-FiかSIMカード、どっちがいいのかはこちらの記事で解説しているので、迷っている人はご覧ください。
韓国用のSIMカードやeSIMを使えば、レンタルWi-Fiのように荷物を増やすことなく、LINEやネット検索をいつも通りできるようになります。ただし、スマホによってはSIMカードやeSIMが使えない可能性があることには注意が必要です。
本記事では、購入前のチェック項目や選び方も解説しています。渡韓を予定していて、SIMカードやeSIM選びに迷っている人はぜひ参考にしてください。
※この記事は2024年9月現在の情報に基づいて執筆しています。購入時には、料金やプラン内容などを必ず公式サイトでご確認ください。
韓国旅行おすすめSIMカード・eSIM5つを8項目で比較
韓国旅行におすすめのSIMカードやeSIMを紹介・比較します。
以下の8項目で比較しているので、SIMカードやeSIMを選ぶときの参考にしてください。
- eSIMかSIMカードどちらに対応しているか
- 音声通話可能な電話番号つきプランがあるか
- 無制限プランの主な料金
- その他のプラン情報
- 日本で買えるのか
- どの回線を使っているか
- 利用期間の延長やデータ容量の追加が可能か
- サポートが受けられるか
なお、SIMカードやeSIMを購入する前には、次の章の「チェックリスト」で本当にSIMカードやeSIMが使えそうか確認してくださいね。
旅ともモバイル | きもちeSIM | trifa | KT | LG U+ | |
---|---|---|---|---|---|
SIMカード種類 | eSIM | eSIM | eSIM | SIMカードeSIM | SIMカードeSIM |
電話番号つきプラン | なし(データ通信専用プランのみ) | なし(データ通信専用プランのみ) | なし(データ通信専用プランのみ) | あり | あり |
主なプランと料金 | <無制限>3日間:1800円5日間:2600円10日間:3600円20日間:5600円30日間:6500円 <その他プラン情報>・30日間で1GB~30GBの容量を購入するプランあり・指定した日数分、1日あたりで指定したデータ容量を使用できるデイリープランあり | <無制限>1日間:604円3日間:1566円5日間:2573円7日間:2975円10日間:4969円15日間:7340円20日間:9770円30日間:14571 <その他プラン情報>・1日定量プランや期間内定量プランあり・1日~30日の間で利用期間が自由に選択でき、毎日一定容量まで5Gが使えるプランもあり | <無制限>3日間:2990円7日間:5990円15日間:11990円 <その他プラン情報>日数によって1GB~50GBのプランあり | 【音声通話付きSIM】<無制限:オンライン予約価格>1日間:6600ウォン3日間:18000ウォン5日間:24700ウォン6日間:29000ウォン7日間:31500ウォン10日間:34600ウォン15日間:49500ウォン20日間:54500ウォン30日間:64300ウォン60日間:107200ウォン90日間:143000ウォン ※提供されたデータが3GBを超えると、5Mbpsのスピードで使い放題。データの容量は夜12時になるとリセット <その他プラン情報>データ通信専用のeSIMプランもあり | 【音声通話付きSIMカード】<無制限>1日間:6600ウォン2日間:12100ウォン3日間:18000ウォン4日間:23100ウォン5日間:25000ウォン6日間:29000ウォン7日間:32000ウォン8日間:33000ウォン9日間:34000ウォン10日間:35000ウォン15日間:50000ウォン20日間:55000ウォン30日間:65000ウォン40日間:90000ウォン60日間:130000ウォン <その他プラン情報>データ通信専用のeSIMプランもあり |
1日の基準 | アクティベーションより24時間 | 現地時刻01:00日付更新 | 対象国にて電波をキャッチした日時から | データを初めて使用した時点から24時間単位(eSIM) | インストールが完了した時点から24時間単位(eSIM) |
日本での購入 | 可能 | 可能 | 可能 | 音声通話付きorSIMカード:日本で予約後、韓国の空港で購入データ専用eSIM:日本で購入可能 | 音声通話付きorSIMカード:日本で予約後、韓国の空港で購入データ専用eSIM:日本で購入可能 |
回線 | SKT | SKTまたはKT | KT | KT | LG U+ |
テザリング | 可能(使用状況によって制限が行われる可能性あり) | 可能 | 可能 | - | - |
利用期間延長 | 不可 | 不可 | 不可 | 可能 | 可能 |
データ容量追加 | - | 不可 | 可能 | 不可(通話料のチャージは可能) | 不可(通話料のチャージは可能) |
サポート | 公式サイトから問い合わせ可能 | LINEで相談可能 | 有人チャットで24時間日本語での相談が可能 | 空港でのサポートあり | 空港でのサポートあり |
「旅ともモバイル」は丁寧な説明が魅力的
「旅ともモバイル」は、日本の国際電話会社が提供しているeSIMです。公式サイトでは、購入方法から設定方法まで動画や画像で丁寧に解説されているので、eSIMの利用が初めてでも戸惑うことなく利用できるでしょう。
デイリープランは購入できる容量が少ないため、無制限プランがおすすめです。利用期間の延長はできないため、余裕をもった日数で申し込みましょう。
SIMカード種類 | eSIM |
電話番号つきプラン | なし(データ通信専用プランのみ) |
主なプランと料金 | <無制限> 3日間:1800円 5日間:2600円 10日間:3600円 20日間:5600円 30日間:6500円 <その他プラン情報> ・30日間で1GB~30GBの容量を購入するプランあり ・指定した日数分、1日あたりで指定したデータ容量を使用できるデイリープランあり |
1日の基準 | アクティベーションより24時間 |
日本での購入 | 可能 |
回線 | SKT |
テザリング | 可能(使用状況によって制限が行われる可能性あり) |
利用期間延長 | 不可 |
データ容量追加 | - |
サポート | 公式サイトから問い合わせ可能 |
「きもちeSIM」はリーズナブルな料金が魅力
リーズナブルな料金のeSIMを選びたいなら、きもちeSIMがおすすめです。無制限のプランでも比較的安く、利用機関の日数も選択肢が多いため、SIMにかけるコストを抑えやすいでしょう。
5G回線に対応しているプランもあり、通信速度にこだわりたい人も満足できるはずです。購入前・購入後ともにLINEのチャットで相談が可能です。
SIMカード種類 | eSIM |
電話番号つきプラン | なし(データ通信専用プランのみ) |
主なプランと料金 | <無制限> 1日間:604円 3日間:1566円 5日間:2573円 7日間:2975円 10日間:4969円 15日間:7340円 20日間:9770円 30日間:14571円 <その他プラン情報> ・1日定量プランや期間内定量プランあり ・1日~30日の間で利用期間が自由に選択でき、毎日一定容量まで5Gが使えるプランもあり |
1日の基準 | 現地時刻01:00日付更新 |
日本での購入 | 可能 |
回線 | SKTまたはKT |
テザリング | 可能 |
利用期間延長 | 不可 |
データ容量追加 | 不可 |
サポート | LINEで相談可能 |
「trifa」は24時間日本語サポートが欲しい人におすすめ
日本語で手厚いサポートを受けたいのであれば、trifaがおすすめです。公式サイトのチャットから24時間日本語でサポートが受けられます。筆者が23時過ぎに問い合わせをしてみたところ、5分もしないうちにスタッフに繋がりました。
利用料金は少し高めに感じるかもしれませんが、公式サイトもわかりやすくサポートの手厚さは申し分ありません。わからないことは調べるよりも人に聞きたいという人にぴったりです。
SIMカード種類 | eSIM |
電話番号つきプラン | なし(データ通信専用プランのみ) |
主なプランと料金 | <無制限> 3日間:2990円 7日間:5990円 15日間:11990円 <その他プラン情報> 日数によって1GB~50GBのプランあり |
1日の基準 | 対象国にて電波をキャッチした日時から |
日本での購入 | 可能 |
回線 | KT |
テザリング | 可能 |
利用期間延長 | 不可 |
データ容量追加 | 可能 |
サポート | 有人チャットで24時間日本語での相談が可能 |
「KT」は大手の安心感が魅力的
韓国の大手通信事業者KTが提供するSIMカードとeSIM。日本でいうNTTのような企業が提供するサービスで安心感があります。
受信・発信ともに可能な音声通話SIMを購入できるのが魅力のひとつです。とくに、eSIMでもSIMカードでも音声通話つきプランが選べます。音声通話プランの場合は、日本で予約して空港のローミングセンターで購入します。
SIMカード種類 | SIMカード eSIM |
電話番号つきプラン | あり |
主なプランと料金 | 【音声通話付きSIM】 <無制限:オンライン予約価格> 1日間:6600ウォン 3日間:18000ウォン 5日間:24700ウォン 6日間:29000ウォン 7日間:31500ウォン 10日間:34600ウォン 15日間:49500ウォン 20日間:54500ウォン 30日間:64300ウォン 60日間:107200ウォン 90日間:143000ウォン ※提供されたデータが3GBを超えると、5Mbpsのスピードで使い放題。 データの容量は夜12時になるとリセット <その他プラン情報> データ通信専用のeSIMプランもあり |
1日の基準 | データを初めて使用した時点から24時間単位(eSIM) |
日本での購入 | 音声通話付きorSIMカード:日本で予約後、韓国の空港で購入 データ専用eSIM:日本で購入可能 |
回線 | KT |
テザリング | - |
利用期間延長 | 可能 |
データ容量追加 | 不可(通話料のチャージは可能) |
サポート | 空港でのサポートあり |
「LG U+」のスマホレンタルもあり
LG U+は韓国大手の通信事業者です。KTと同じく、受発信とも可能な音声通話つきeSIMやSIMカードを提供しています。音声通話つきプランの場合は、日本で予約して韓国の空港で購入します。
SIMカードとは異なりますが、韓国国内で使えるスマホのレンタルサービスも提供しています。手持ちのスマホがそもそもSIMフリーでなかったり、韓国の周波数帯に対応していなかったりなどの場合は、LG U+でスマホをレンタルするのもひとつの手です。
SIMカード種類 | SIMカード eSIM |
電話番号つきプラン | あり |
主なプランと料金 | 【音声通話付きSIMカード】 <無制限> 1日間:6600ウォン 2日間:12100ウォン 3日間:18000ウォン 4日間:23100ウォン 5日間:25000ウォン 6日間:29000ウォン 7日間:32000ウォン 8日間:33000ウォン 9日間:34000ウォン 10日間:35000ウォン 15日間:50000ウォン 20日間:55000ウォン 30日間:65000ウォン 40日間:90000ウォン 60日間:130000ウォン <その他プラン情報> データ通信専用のeSIMプランもあり |
1日の基準 | インストールが完了した時点から24時間単位(eSIM) |
日本での購入 | 音声通話付きorSIMカード:日本で予約後、韓国の空港で購入 データ専用eSIM:日本で購入可能 |
回線 | LG U+ |
テザリング | - |
利用期間延長 | 可能 |
データ容量追加 | 不可(通話料のチャージは可能) |
サポート | 空港でのサポートあり |
韓国旅行のSIMカードを買う前のチェックリスト
韓国用のSIMカードを購入する前に以下のことをチェックしましょう。
- 端末のSIMロック
- 端末の対応周波数帯
- SIMカードのサイズ
- eSIM対応or非対応
以上の点を先にチェックしておかないと、SIMカードを購入しても使えない可能性があります。時間に余裕がある段階で確認しておきましょう。
事前確認1:端末にSIMロックがかかっていないか
SIMカードは、SIMフリー端末またはSIMロック解除済み端末で利用する必要があります。SIMフリーでない端末や、SIMロックがかかっている端末は、特定の通信事業者のSIMカードのみでしか利用できません。そのため、韓国用のSIMカードを購入しても使えないおそれがあります。
SIMロックがかかっている場合は、各キャリアで解除手続きをしましょう。ショップだけでなく、Webのマイページなどでも解除の手続きができる場合もあります。
2021年10月1日以降、新しく販売されたスマホは原則としてSIMロックがかかっていませんが、2021年10月以前に販売された機種はSIMロックがかかっている可能性があります。
以下の手順で確認しましょう。
iPhoneの場合 | 設定→一般→情報→SIMロック欄→「SIMロックなし」なら解除済み |
Androidの場合 | 設定→端末情報→SIMカードの状態欄→「許可」なら解除済み |
出国前の時間に余裕があるときに確認しておきましょう。
事前確認2:端末は韓国の周波数帯に対応しているか
日本で購入したスマホなどの端末であれば、たいていは韓国でも使えます。念のため、周波数帯が対応しているかどうか確認しておくと安心です。
周波数帯をわかりやすくいうと、データの通り道です。キャリアごとに異なる周波数帯が割り当てられています。そのため、自分のもっている端末が韓国のキャリアの周波数帯に対応していなければ、通信ができません。
機種の型番から検索して、対応している周波数帯を確認してみてください。
「Band1」や「N78」と書かれていれば韓国でも使えます。
事前確認3:SIMカードのサイズはどれか
SIMカードには、mini SIM・micro SIM・nano SIMの3種類があります。これらの3種類は大きさが異なり、サイズを間違えるとスマホに入らない場合があります。
現在はnano SIMが主流ですが、古い機種はmicro SIMが採用されているケースもあります。SIMカード購入前に、スマホなどの端末がどのSIMカードに対応しているのか調べておきましょう。
なお、スマホが対応しているSIMカードの大きさにあわせて切りはなせるタイプのSIMカードもあります。SIMカードの大きさがよくわからない場合は、全サイズに対応できる SIMカードを選べば失敗しません。
事前確認4:eSIMに対応しているか
eSIMは、物理的なSIMカードと同じはたらきをするチップがスマホ本体内にあらかじめ埋め込まれているタイプのSIMのことです。eSIMのほうが利便性が高いため、できればeSIMを優先的に検討したいところです。スマホ端末がeSIMに対応しているかどうか確認してみましょう。
渡韓時にSIMカードとeSIMどちらを選んだかアンケートをとったところ、10人中6人がeSIMを選んでいました。
韓国旅行で使うSIMカードの選び方
SIMカードやeSIMを発行している業者が異なっていても、使用しているキャリアが同じであれば、回線の品質に大きな差はありません。キャリアとは、自社の通信設備を使ってインターネット回線や通話回線のサービスを提供している会社のことをいいます。日本でいうとNTTドコモ、au、ソフトバンクなどがキャリアです。
韓国における携帯電話の3大キャリアは、SK Telecom、KTF、LG U+(旧:LG Telecom)の3社です。韓国で使えるSIMカードやeSIMを提供している会社も、SK Telecom、KTF、LG U+のいずれかの回線を使用しています。
そのため、単純に料金が安いところで選んでも大きく失敗することはないでしょう。しかし、以下のような選び方も考慮すると、より快適にSIMカードの設定や利用ができます。
- eSIM優先で選ぶ
- 電話を使いたい人は音声通話つきSIMを選ぶ
- データ容量は無制限を選ぶ
- 通信速度が速いものを選ぶ
- サポートが受けられるものを選ぶ
- 利用期間延長やデータ容量追加の可否で選ぶ
- テザリングが可能なものを選ぶ
それぞれ解説します。
選び方1:eSIMを優先的に選ぶ
渡韓時に物理的なSIMカードとeSIMどちらを選んだかアンケートをとったところ、10人中6人がeSIMを選んでいました。(2024年9月:インターネット上での回答により実施)
eSIMが使える端末であればeSIMを利用しましょう。eSIMを利用するメリットは以下のとおりです。
- SIMカードの紛失や破損を回避できる
- 物理カードの入手を待たずに利用できる
物理的なSIMカードを入れ替えずに済むため、元のSIMカードを紛失したり壊してしまったりするおそれがありません。また、手続きもインターネット上で完結するため、物理的なSIMカードの受け取りをする必要はありません。QRコードを読み込めば、すぐに利用が可能です。
スマホ端末がeSIMに対応していたら、eSIM対応のキャリアを優先的に検討しましょう!
選び方2:電話を使いたい人は音声通話つきSIMを選ぶ
SIMカードには以下の種類があり、利用できるサービスが異なります。
利用できる内容 | 詳細 | |
---|---|---|
データ通信専用SIM | インターネット通信のみ | SMSや電話回線での通話はできません |
SMSつきSIM | インターネット通信+SMS(ショートメッセージ) | SMSの電話番号は発行されますが通話はできませんSMS認証ができる場合とできない場合があります |
音声通話付きSIM | インターネット通信+電話回線での通話 | 通話は着信のみ可能なものと受発信可能なものがあります |
データ通信専用SIMは、LINEなどのアプリでの音声通話はできますが、電話回線は使えません。
「LINEなどのアプリは使えるが、電話が使えなくなるのは不便だし不安に感じた。」(女性/20代/会社員)
音声通話付きSIMであれば、インターネット回線の利用に加えて、電話番号による通話が可能です。
「通話やSMS確認しておくべきだった。お店への問い合わせや予約に通話が使えたほうが便利。次は電話番号付きのSIMを選びたい。」(女性/30代/主婦)
お店やホテルに自分のスマホで電話をかけたい場合は、音声通話付きSIMがおすすめです。
ただし、音声通話付きSIMはデータ通信専用SIMに比べると利用料金が高くなりがちです。InstagramなどのSNSから予約や問い合わせができるお店も多いため、データ通信専用SIMで十分という考えもあります。
また、ホテルの部屋の電話を含め、韓国の主要な駅や空港などには公衆電話も設置されています。スマホの電話回線がなかったとしても、電話をかける手段がないわけではありません。
選び方3:データ容量は無制限を選ぶ
渡韓時のSIMカードのデータ容量についてアンケートをとったところ、10人中9人が「無制限」を選んでいました。残る1人も「10GB」を選んでいました。(2024年9月:インターネット上での回答により実施)
普段はほとんどインターネットを使わない人でも、データ容量は無制限のものを選ぶのがおすすめです。使いたいキャリアに無制限プランがない場合は、なるべく多いデータ容量を選んでおけば心配が少なく済みます。
とくに、慣れない土地で地図アプリは必須です。迷子になって常に地図アプリを開いていると、意外と使用量が多くなるものです。また、旅行中に観光地の紹介動画を再生したり、調べものを随時したりすることもあるでしょう。
韓国旅行をより快適に楽しむためにも、データ容量は無制限に越したことはありません。
「データ容量が不足してスマホが使えなくなったら…」という不安をかかえながらでは、韓国旅行の楽しさも半減してしまいます。
はじめから無制限のSIMカードを選べば、気持ちにもゆとりができますよ。
選び方4:通信速度が速いものを選ぶ
なるべく速い通信速度の対応しているSIMカードを選びましょう。
4Gや5Gに対応していれば、快適にインターネットを利用できます。ほとんどのSIMカードは4Gや5Gに対応しているため、選ぶときに強く意識する必要はありません。
安価なプランを見かけたときには、通信速度が遅くないか確認してみてください。
選び方5:サポートが受けられるSIMカードを選ぶ
SIMカードを使ったことがない人は、日本語でのサポートが受けられるSIMカードを選ぶと安心です。SIMカードの使い方や設定方法は、インターネットや動画などでも多く解説がでています。そのため、ほとんどの人は自分で設定することができるでしょう。
しかし、初めてでSIMカードを使うのが不安な場合や、設定でつまずいたときに教えてくれる人が身近にいない場合は、サポートが受けられたほうが好都合です。日本語でサポートが受けられるか確認してみましょう。
選び方6:利用期間延長やデータ容量追加の可否で選ぶ
SIMカードを利用する利用期間やデータ容量は、余裕をもたせた日にち・容量で購入するのがおすすめです。
しかし、予想外に滞在期間が延びたり、使うデータ容量が多くなったりした場合は、利用期間延長やデータ容量追加ができるSIMカードを選ぶと買い直す手間がありません。
選び方7:複数の機器を使う場合はテザリング可能なものを選ぶ
SIMカードでインターネットにつながったスマホをモバイルWi-Fi端末のように使って、他の機器もネット接続する機能のことを「テザリング」といいます。SIMカードでテザリング機能が使えれば、複数の端末をネット接続したい場合に、それぞれSIMを購入する必要はありません。
ただし、テザリングで接続している台数が多いと制限がかかってしまったり、スマホのバッテリー消耗が早くなる可能性もあります。複数台の機器を接続する前提であれば、モバイルWi-Fiwをレンタルしたほうがベターです。
韓国のSIMカードはどこで買う?日本での購入がベター
韓国で使用するSIMカードは、韓国に着いてから現地購入する方法と、日本であらかじめ購入する方法があります。
もしSIMカードの利用や渡韓が初めてなら、日本でSIMカードを入手してから渡韓するのがおすすめです。あらかじめ購入しておけば、韓国についてからSIMカードを購入する必要がなく、使い方も日本にいる間に予習できるためです。
現地での購入は、日本で購入するよりも料金が抑えられるケースが多いというメリットがあります。しかし、到着してからSIMカードを購入していては、時間がもったいないです。場合によっては売っている場所がわからず、探すだけでも時間がかかることもあるでしょう。さらに、韓国語で書かれた説明を頼りに購入するとプランを間違える可能性もあります。
韓国のSIMを日本で買う方法
日本では韓国用のSIMカードをネットで購入できます。自宅への配達、または空港での受け取りが一般的です。日本で購入しておけば、余裕をもって設定方法や使い方の説明書を見たり調べたりできます。
また、日本で予約しておいて韓国の空港などで受け取りができるSIMカードもあります。
韓国のSIMを現地購入する方法
もし日本でSIMカードを購入し忘れた場合は、韓国のコンビニや空港で購入しましょう。空港では日本語でのサポートが受けられるケースもあり、できれば空港内でSIMを購入するのがおすすめです。
ソウル市内の一部セブンイレブンやGS25、CUといったコンビニで購入可能です。ただし、わからないことがあっても韓国語ができないと店員さんへ質問するのが難しいかもしれません。
韓国のSIMカード利用の注意点
韓国のSIMカードを使うときには、以下の3点に注意しましょう。
- 1日のカウント
- 電話番号が変わる
- 「無制限」の意味
とくに、電話番号が変わる点は見落としがちです。「いつもの電話番号に電話してもつながらない」と心配されないようおさえておきましょう。また「無制限」の表記は、何が無制限なのかを確認するようにしましょう。
「1日」のカウント
韓国用のSIMカードには「3日間」「5日間」など日数によるプランが用意されています。この場合「1日」のカウントに注意する必要があります。
たとえば以下のようなカウントの仕方があります。
- 韓国で初めて通信したときから24時間
- 初回の通信時刻に限らず韓国または日本の標準時間0時から24時間
- 使用開始の設定をしたときから
まだ使えると思っていても「1日」のカウントの仕方によっては通信できなくなる可能性があります。いつからいつまで使えるのか確認しておきましょう。
電話番号が変わる
韓国のSIMカードを利用中は、日本で使っていた元の電話番号とは別の番号が割り当てられます。渡韓中に家族や友達と電話で連絡を取りあう場合は、日本で使用していた電話番号ではなく韓国用のSIMカードに割り当てられた電話番号を伝えておきましょう。
無制限の意味
「無制限」の意味は、以下の2つの意味があると思っておきましょう。
- 高速データ通信が無制限
- データ通信が無制限
無制限といわれると、高速データ通信が容量に制限なく使えると想像しがちです。しかし「無制限」と表記してあっても、高速データ通信は1日2GBや3GBといった一定量までで、その容量を超えると低速になるケースがあります。データの通信が「無制限」にできるという意味であり、高速通信が「無制限」という意味ではない場合があるということです。
SIMカードやeSIMの設定と使い方
SIMカードやeSIMの設定と使い方の大まかな流れは以下のとおりです。
STEP 01
利用したいSIMカードの業者へ申し込みする
STEP 02
SIMカード(物理カード)を差し替える
eSIMの場合はQRコードを読み込む
STEP 03
必要に応じてAPN設定を行う
STEP 04
必要に応じてアクティベーションを行う
SIMカードの業者が提供している手順の説明に沿って進めればすぐに設定できます。
ちなみに、「APN設定」や「アクティベーション」は、SIMカードを差すか、eSIMのQRコードを読み取った段階で自動的に行われ、自分で手続きしなくてよい場合もあります。
まとめ
SIMカードやeSIMを利用すれば、Wi-Fi端末を持ち歩くことなくネットや通話が可能です。最近ではeSIMに対応した端末も増えており、できればeSIMを選んだほうがカードの抜き差しの手間がなく便利でしょう。
韓国用のSIMにはさまざまな業者・プランがありますが、回線はたいてい韓国3大キャリアのいずれかであるため大差はありません。利用期間やデータ容量、料金、サポート、電話番号の有無や購入場所などを考え、使い勝手の良いものを選びましょう。
「出国直前になって同行者のスマホにSIMロックがかかっていることが発覚!大慌てでいろいろな問い合わせをおこなった」(30代/女性/会社員)