麺類が好きな方必見!もちもち美味しい韓国流のうどん「カルグクス」を食べてみませんか。
素朴であっさりとした味わい。辛さもないので辛いものが苦手な方にもぴったりな韓国料理です。
今回は、カルグクスの美味しいお店をピックアップしてご紹介していきます。SNSで話題の人気店から市場の老舗店、ミシュラン獲得の名店までを厳選。
韓国旅行を予定している方は是非お店選びの参考にしてみてください。
韓国のうどん?「カルグクス」とは?
カルグクスは、韓国の家庭や食堂で親しまれている、あたたかい手打ち麺料理です。
名前の由来は、韓国語で「カル」が包丁、「ククス」が麺を意味しており、生地を包丁で細く切って作ることからその名がつけられました。見た目は日本のうどんにも似ていますが、麺はもう少し平たく、つるりとした食感が特徴です。
海産物が豊富な地域ではアサリを使ったパジラッカルグクスや、さまざまな魚介を使ったヘムルカルグクスが定番ですが、農村部では鶏肉を煮込んだコクのあるタッカルグクス、山間部ではカタクチイワシのダシを効かせたカルグクスなども食べられます。
また、カルグクスは単品としてだけでなく、シメとしてもよく登場します。タッカンマリなどの鍋料理の最後に、残ったスープに麺を加えて煮込むシメのカルグクスは、韓国ではおなじみの楽しみ方です。
カルグクスの食べ方
- まずはそのまま
カルグクスは、まずはそのまま、スープと麺の素朴な味わいをじっくり楽しんでみましょう。シンプルながらも、丁寧に取られた出汁の旨みが口いっぱいに広がります。
- キムチと一緒に
そして、韓国ならではの食べ方として欠かせないのが、キムチとの組み合わせ。多くの店ではカルグクスと一緒にキムチが提供されます。途中で一口一緒に食べると、ピリッとしたアクセントが加わり、味に変化が出てさらに箸が進みます。
- 薬味を加えて
また、テーブルの上に置かれている薬味にも注目。おろしにんにくや唐辛子ペーストなど、少量ずつスープに加えることで、自分好みの味に調整できます。
カルグクスのインスタント麺も!
韓国でカルグクスを気に入ったら、ぜひ試してほしいのがインスタントのカルグクス。大型マートやスーパーのインスタント麺コーナーに行くと、定番のラーメンと並んでいくつかのカルグクス商品が並んでいます。
作り方はとても簡単で、沸騰したお湯に麺とスープを入れて数分煮込むだけ。お店のような本格的な味わいとはまた違いますが、あっさりとしたスープともちっとした麺の食感が手軽に楽しめます。
さらに、あさりや野菜、卵などを加えて、自分好みにアレンジするのもおすすめ。少し具材を足すだけで、ぐっと満足感のある一杯に仕上がります。
軽くてかさばらないので、韓国旅行のお土産としてもぴったりです。
韓国でおすすめのカルグクスが美味しいお店
ジョジョカルグクス聖水店
「ジョジョカルグクス聖水店」は、大邱に本店を構える人気カルグクス専門店。ソウルにも店舗がいくつかあり、中でも観光客に人気なのがこちらの聖水店です。
看板メニューは、産地直送の新鮮なシオフキ貝をたっぷり使ったカルグクス。貝の旨みがぎゅっと詰まったスープは、まろやかでやさしい味わい。日本人の口にもよく合い、ホッとするような美味しさです。
ふっくら肉厚なシオフキ貝はアサリとはまた違った食感。もちもちとした手打ち麺との相性も抜群です。
店内には日本語対応のスタッフもおり、初めての韓国旅行でも安心して訪れることができます。ランチタイムは混み合うことが多いため、少し時間に余裕を持って訪れるのがおすすめです。
サランバンカルグクス
「サランバンカルグクス」は、1968年創業の老舗店。50年以上にわたって変わらぬ味を守り続けており、映画俳優や監督、歌手など、多くの文化人に長年愛されてきた名店です。
名物のカルグクスは、カタクチイワシをじっくり24時間煮込んで取ったダシが決め手。あっさりしながらも深みのあるスープと、つるりと喉ごしの良い特注麺が絶妙に絡みます。麺は毎日工場から仕入れる特別仕様で、ローラーに何度も通すことでコシが生まれ、時間が経ってものびにくいのが特徴です。
唐辛子やネギ、油揚げ、ごま、ヨモギなどトッピングが豊富なのも魅力。彩りだけでなく香りもよく、食欲をそそります。
住所 | ソウル特別市 中区 忠武路3街 23-1 (서울특별시 중구 충무로3가 23-1) |
---|---|
営業時間 | 月~金曜 10:30~21:40 土曜 10:30~21:00 日曜 10:30~16:00 |
定休日 | 第1日曜、旧正月・秋夕(チュソク)の当日 |
アクセス | 地下鉄3号線乙支路3街(ウルチロサムガ)駅 9番出口 徒歩4分 |
巨済食堂
南大門市場の一角にある「巨済食堂」。日本のテレビ番組でも取り上げられたこともある人気店です。
このお店の魅力は、なんといってもそのボリュームとコスパの良さ。メニューを1品注文すると、ミニサイズの冷麺やカルグクスがセットで付いてくるという、まさに市場ならではの太っ腹なサービスが嬉しいポイントです。見た目以上にしっかり食べ応えがあるため、1品だけでもお腹いっぱいになってしまうほどです。
カルグクスはカタクチイワシをベースとしていて、コクがありながらも後味はスッキリ。シンプルながらも深みのある味わいがポイントです。
朝から営業しているので、近隣のホテルに宿泊している場合は、朝食スポットとしてもおすすめ。ローカル気分を味わいながら一日をスタートできます。
住所 | ソウル特別市 中区 南倉洞 60-3, 南大門市場 7~8号 (서울특별시 중구 남창동 60-3, 남대문시장 7~8호) |
---|---|
営業時間 | 月~土曜 6:00~20:30 日曜 6:00~20:00 |
定休日 | 不定休 |
アクセス | 地下鉄4号線会賢(フェヒョン)駅 5番出口 徒歩1分 |
安東チッソンカルグクシ
ソウル東部にある在来市場「京東市場」の地下食堂にある「安東チッソンカルグクシ」。安東地方のカルグクスが食べられるお店です。
麺はきな粉と小麦粉を混ぜて練り上げた中太麺で、一般的な白いカルグクスとは異なり、やや茶色がかった色合いと香ばしさが特徴。煮干しをベースに、白菜を加えて仕上げたスープは透明感があり、すっきりとした味わいが体にやさしく染みわたります。
お好みで、テーブルに置かれたにんにくや醤油(カンジャン)を加えると、スープにコクが増してまた違った美味しさを楽しめます。
サイドメニューでは白菜チヂミも人気。パリッと焼き上げられた香ばしさがクセになります。白菜チヂミもカルグクスと一緒にオーダーしてみてください。
住所 | ソウル特別市 東大門区 祭基洞 1019, 市場内 新館 B1F (서울특별시 동대문구 제기동 1019, 시장내 신관 B1F) |
---|---|
営業時間 | 10:00~20:00 |
定休日 | 第2・4日曜、旧正月・秋夕(チュソク)の連休 |
アクセス | 地下鉄1号線祭基洞(チェギドン)駅 2番出口 徒歩6分 |
黄生家カルグクス
「黄生家カルグクス」は、ソウルの北村エリアに位置する、手打ち麺と自家製餃子の専門店です。かつて貴族階級の両班(ヤンバン)が多く住んでいたこの地域にふさわしく、落ち着いた雰囲気のお店。観光の合間にゆったりと食事をするのにもぴったりの食堂です。
看板メニューの「牛骨手打ち麺(サゴルソンカルグクス)」は、牛骨をじっくり煮込んだスープが特徴。透明感のあるスープは、コンソメのような風味を持ちながらもよりあっさりとした味わいで、飲むほどに体にやさしく沁み渡ります。手打ち麺は程よいコシとつるんとした喉ごしがあります。
トッピングとして添えられる牛の切り身は、甘辛い薬味で炒められており、淡白なスープと麺に絶妙なアクセントを加えてくれます。しっかり味がついているため、ご飯と一緒に楽しむのもおすすめです。
住所 | ソウル特別市 鐘路区 昭格洞 84 (서울특별시 종로구 소격동 84) |
---|---|
営業時間 | 11:00~21:30 |
定休日 | 旧正月・秋夕(チュソク)の連休 |
アクセス | 地下鉄3号線安国(アングッ)駅 1番出口 徒歩10分 |
ヘソンカルグクス
「ヘソンカルグクス」は、小麦粉を使った平打ち麺料理の専門店として創業し、今もなお変わらぬ味を守り続けている老舗です。
メニューはシンプルにカルグクス一本。創業以来、スープも麺も大きな変化を加えずに守られており、通い続けるファンも多いそうです。スープは鶏ベースと小イワシベースの2種類から選ぶことができます。
鶏スープを選べば、たっぷりと入った鶏肉が特徴の「タッカルグクス」に。じっくり煮込まれたスープはとろみがあり、しっかりとしたコクがありながらも脂っこさはなく、最後の一口まで飽きずに楽しめます。
麺は平打ちでほどよい硬さがあり、スープとの絡みも抜群。ひと口食べれば、スープの奥に香ばしさがふわっと広がり、つい箸が止まらなくなります。
住所 | ソウル特別市 東大門区 清凉里洞 50-18 (서울특별시 동대문구 청량리동 50-18) |
---|---|
営業時間 | 10:30~20:00 |
定休日 | 月曜日 |
アクセス | 地下鉄1号線清凉里(チョンニャンニ)駅 3番出口 徒歩6分 |
まとめ
今回ご紹介したお店は、地元で長く愛されている老舗から、SNSでも話題の人気店までバラエティ豊か。それぞれに個性があり、スープや麺、トッピングの違いを食べ比べてみるのもカルグクスの楽しみ方のひとつです。
ぜひ、旅先で気になるお店を訪れて、あたたかくて優しい一杯を味わってみてください。
お腹も心もほっこり満たされること間違いなしです。